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ゆめがかわった

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文章で吐き出すことで整理したいことがある気がします。 今までに見たゆめの話を書きました。
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#小説

かわったゆめ/あとがき

かわったゆめ/あとがき

 昭和のゆめ、musicianのゆめ、三者面談で語ったゆめ、阿弥陀でゆめ破れて、花の都を夢みて、空を飛ぶ人のゆめ、一度ゆめがなくなってからの働かないゆめ、小説を書くゆめ。書きながらいろんな仕事をして、34歳のおれは職業訓練校の調理科にいた。書く仕事もしたけれど、今はごはんを作る仕事をしている。まさか!

「焼鳥屋さんにならせるためにここまで育ててきたわけじゃない!」
三者面談の後、あんな厳しい顔の

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昭和のゆめ

昭和のゆめ

 保育園の頃、月毎に誕生会があってその月のバースデーボーイバースデーガールたちがみんなの前に出て将来の夢を発表するイベントがあった。お花が好きだからお花屋さん、ケーキ屋さん、お母さんが看護師だから私も看護師、、など職業を言うものだと思っていたおれは、なかによく混ざってくる、ゾウさん! ひまわり! なんていう夢にビックリしたものだ。

 そんなおれの夢は学校の先生。みんなよりちょっとできる感じがカッ

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ゆめがかわった

ゆめがかわった

ゆめの始まり、途中、おわり
何を書くのかという話

 なんだか思い返すと、いつも焦っていた気がするんだよ。大学に入るまでは良かった、きっとすぐ目の前に分かりやすい目標があったから。
 人並みに悩んだりつまづいたりしながら大学生になってすぐに焦りは始まった。教職も図書館司書も絶対じゃないけどせっかくだから資格が取れるように単位を取って。でもそれだけじゃ足りない気がして、就職に直結しそうなことを身に付

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