記憶があるから愛しく美味しい
昭和53年に建て替えた実家の台所には、備え付けられたガスオーブンがありました。穴からチャッカマンのようなもので(当時はチャッカマンなかったです)火を着けるのだけどボッ!と音がして怖かったです。穴から火が見えて、着いたかどうか確かめてました。
母がそのオーブンでパンやケーキを焼いてくれました。私は10歳ぐらいで、母は36歳。バターの塊のようなイースト菌を使い、大きなまる型のタッパーウェアを、タオルでくるみコタツの中で発酵させてました。
母は電子レンジというものを知らずに亡くなり、私はパンを発酵させるのは電子レンジの発酵機能だし、タッパーウェアでなくホームベーカリーです。
りょうこさんのりんごのパン
パン教室の先生でもあるりょうこさんがりんごのパンを作ってらしたので、わたしも作ってみました。
甘さがちょうどいい。パンをつくるついでにちょこっとできるし、パイより手軽で需要が高いです。パンだもの。食事パン。おやつパン。
ゆきこさんのパンはプロの本格派だけど、電子レンジを活用して簡単にしてくれています。
チョコチップさんのアップルクランブル
母がガスオーブンでよく焼いていたのが、焼きりんご。チョコチップさんのアップルクランブルで思い起こしました。チョコチップさんのは、オートミール、アーモンド等のクランブル入りで、沖縄のブルーシールアイスクリームとカマンベールブルーチーズ添えと豪華。
どかたとしみつさんの焼きりんご
どかたとしみつさんも焼きりんご、作っていらっしゃいました。ワックスと残留農薬の懸念から皮を剥いて、シナモンスティック添え。こちらの方が母の焼きりんごに近いかな。
母の焼きりんごにはアイスクリームはなかったけど、ハーゲンダッツは祖母の好きなアイスクリーム。
青山育ちで青山小町と言われた祖母は、昭和59年ハーゲンダッツが青山にオープンしたとき20歳のわたしより先に並んで買ってきてました。
食べるものには、記憶が宿ります。
それがあるから愛しくせつなく美味しい。
実家のガスオーブン、母、祖母。
りょうこさん、チョコチップさん、どかたとしみつさん
つないでいただきありがとうございました。