絶滅危惧種のマヌルネコ
「朽ちないサクラ」の
ヒロイン森口泉が
念願の刑事へ昇進
『月下のサクラ』を読みました。
月下のサクラ
柚月裕子 (著)
シリーズ累計27万部突破！
警察小説の新たなる
ヒロイン誕生！
念願かない
警察広報職員から
刑事になった森口泉。
記憶力や語学力を買われ、
希望していた
機動分析係へ配属された。
自分の能力を
最大限に発揮し、
事件を解決に導く――。
柚月裕子 (著)
Amazonより
＿＿主な登場人物＿＿
森口泉
主人公で、警察広報職から
刑事に転身。
機動分析係に配属され、
事件の解析や
プロファイリングを行う。
優れた記憶力と語学力を持ち、
組織の闇に立ち向かう。黒瀬仁人
米崎県警捜査支援分析センター
の機動分析係長警部。
泉を推薦し、
彼女の能力を引き出す重要な
存在。日下部真一
分析センターのメンバーで、
泉の同僚。捜査において彼女を
サポートする役割を果たす。市場哲也
分析センターの最年長メンバー。
経験豊富で、
チームの知恵袋的存在。里見大
分析センターの最年少メンバー。
若さとエネルギーでチームに貢献。春日敏成
分析センターのメンバー。
泉と共に捜査を進める。宮東譲
センター長。
組織の運営に関与し、
泉たちの活動を見守る。阿久津一
捜査一課長。
捜査全体の指揮を取る。葛西順二
捜査二課長。
捜査の進行に影響を与える立場。大須賀定充
県警本部長。
組織のトップとして、
重要な決定を下す。志鎌高志
県警副本部長。
組織の運営に関与。橋元圭介
総務部部長。組織内の調整役。笹塚靖志
会計課の課長。
金庫の現金盗難事件に関与。保科賢吾
笹塚の前任者。
過去の事件に影響を与える
可能性がある。田部和也
捜査一課の刑事。捜査に参加。林
米崎中央署生活安全部少年課の
課長。地域の治安に関わる。新井美佐子
泉の職場の友人。
彼女の支えとなる存在。富樫隆幸
泉のかつての上司。
彼女の成長に影響を与えた人物。津村千佳
泉の亡き親友。
彼女の過去に深く関わる。森口道枝
泉の母親。家族の支えとなる存在。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
刑事への道
前作で警察事務職だった
森口泉が、
ついに念願の刑事に
なりました。
彼女の卓越した記憶力と
語学力が評価され、
機動分析係に配属されます。
しかし、周囲からは
「スペカン」と
揶揄される中、
泉は自身の能力を
証明しようと奮闘します。
組織の闇との対峙
泉の刑事としての船出は、
予想外の事件で幕を開けます。
警察署内の会計課から
約1億円が盗まれるという
衝撃的な出来事が発生。
内部犯行の可能性が高まる中、
泉は組織の闇に再び
直面します。
正義への執念
事態はさらに複雑化し、
殺人事件まで発生。
泉は自身の正義感と組織の
論理の間で揺れ動きますが、
決して諦めません。
彼女の不屈の精神と
鋭い洞察力が、
事件解決への道を
切り開いていきます。
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
泉の成長と奮闘は、
多くの女性読者の心に
響くことでしょう。
男性社会の中で自身の価値を
証明しようとする姿は、
共感を呼びます。また、
彼女の正義感と
組織の論理との葛藤は、
現代社会を生きる女性たちの
日々のジレンマを
反映しているようで
興味深いです。
泉が「絶滅危惧種のマヌルネコ」
や「根性のコガネムシ」
と例えられながらも、
チームの一員として
認められていく過程は、
読者に勇気を与えます。
最後に警察生命と自身の
命をかけて事件に
立ち向かう姿は、
危うさと格好良さが
入り混じった、
魅力的なヒロイン像を
描き出しています。
「月下のサクラ」は、
女性刑事の奮闘を通じて、
組織の闇と正義の在り方を
問いかける、
深みのあるミステリー作品です。
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自己紹介
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