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【三重県主催】『OTONAMIE』が案内する、三重県南部地域の仕事と暮らし体感バスツアー/伊勢志摩編

皆様、はじめまして!今回のツアーのナビゲーターを担当する村山祐介と申します。私は三重に暮らす・旅するWEBマガジン『OTONAMIE』というローカルメディアを運営しています。『OTONAMIE』は「三重を世界に!世界の三重へ!」という、やや大袈裟なスローガンを掲げて2015年に本始動しました。現在8年目に突入し、約230名の三重県内各地の登録記者さん(私も含む)が、その地に暮らしているからこそ知っている魅力を記事にして発信しています。

OTONAMIE代表の村山祐介です。ライターやディレクターとして、三重県内を駆け回っています。

『OTONAMIE』を立ち上げた理由、郷土への想い。

まずは簡単に自己紹介をさせてください。私は三重県津市の新興住宅街に生まれ育ちました。最寄り駅までは徒歩10分で、比較的まちのなかだったので田舎や自然とはあまり接することなく18歳まで暮らしていました。

当時は「三重県なんて、なにもない」と思う日々で、都会へのあこがれが強かったです。進学で京都へ、就職して東京で暮らしていました。実家が印刷会社を運営していて私は長男であることもあり、いつかは三重県に帰るつもりでした。

なので、東京での都会暮らしを満喫する気は満々だったのですが、実情は仕事が忙しく、アパートと職場を往復する毎日。3年ほど東京で働き、三重県にUターンをして結婚を機に家業の印刷会社に入り、当時はWEBや印刷物のデザインを担当していました。

津市美杉町の、のどかな風景のなかを走るJR名松線。鉄道ファンにも人気。

そんなある日、仕事の取材で津市美杉町という奈良県との県境にある田舎に行きました。美杉は山間のまちで、まるで日本昔ばなしに出てくるような風景。地元の人たちとお話をしたり、山のなかを歩いたり、名産の川魚・あまごを清流のそばにある小屋で焼いて食べたりしたことがなんだかとても新鮮で、新しい暮らしの価値観に触れ、強いインパクトを受けたことを今でも覚えています。

険しいリアス海岸の海と山の間に、家々がぎゅっと立ち並ぶ尾鷲市九鬼町の風景。島国・日本の海の原風景が残る漁村はフォトジェニックだなと思います。

それがきっかけで『OTONAMIE』を立ち上げ、県内各地の漁村や農山村に行くようになりました。そんなことを繰り返しているうちに『OTONAMIE』以外の媒体でも記事を書く依頼が増え、ライターが本業になっていきました。

執筆仕事の依頼は地方創生案件が多く、今回のツアーの舞台でもあり、人口減少が進んでいる三重県南部地域は数えられないくらい取材に行っています。そのなかで「うわー、すごいおもしろいことしてるー!」と感銘を受けた人が多いのも南部地域です。

仕事のパートナーで東京から三重県桑名市に移住した女性と南部地域で取材をしているとき、彼女が放った「なにもないの、なにってなんだろう?」というひと言。自分が中学生や高校生のときに求めていた「三重県なんて、なにもない」の「なに」は、なんだったのだろうとハッとしました。そう、南部地域にはめちゃくちゃいっぱい、おもしろい「なに」があるんです!

三重県南部地域のアップデイトされた魅力をたっぷりと!

さて、前置きが長くなりましたが(長すぎる……)、三重県南部地域フリークの村山がナビゲートするツアーのご案内です。

【三重県主催】『OTONAMIE』が案内する三重県南部地域の仕事と暮らし体感バスツアー/伊勢志摩編の主催は三重県南部地域振興局。テーマはざっくり書くと「IターンとかUターンとか、とりあえず難しいことは置いといて、とにかく!若い世代の方々に!!三重県南部地域のアップデイトされた魅力を!!!肌で感じていただきたいぃー!!!!」という郷土愛の塊のような事業なんです。

内容は先進的な取り組みをしている企業訪問や、地域づくりをしている現場や人を訪ねたり、その方々と交流会をしたり、近年人気のスポットを巡るという、ディープでニッチな濃い目の1泊2日バスツアーです。

ツアーの舞台は、風光明媚な伊勢志摩エリア

横山展望台から眺める、ポコポコとした陸地と入り組んだリアス海岸が広がる、志摩市の英虞湾。

【三重県主催】『OTONAMIE』が案内する三重県南部地域の仕事と暮らし体感バスツアーは2回あり、今回ご案内するのは伊勢志摩です。このエリアには、「伊勢神宮」のある伊勢市、「鳥羽水族館」や旅館街がある鳥羽市、G7伊勢志摩サミットが開催されたリゾート地でもある志摩市、東海地方でNo1の水揚げ量がある漁業が盛んな南伊勢町があります。

イメージ的には観光地でもあり、漁業や柑橘の農業など一次産業も盛んで、エリアの大半が伊勢志摩国立公園の敷地内なので自然が豊かな感じです。
ではここからは、ツアーの訪問先の魅力についてご案内していきます。

1日目/IXホールディングス

おにぎりせんべいを製造しているマスヤの本社ビル。

企業訪問させていただく「IXホールディングス」は、おにぎりせんべい(関東では見かけない!?)で有名なマスヤ、ブライダル事業やカフェを運営するオランジェ、地酒の製造販売をする伊勢萬、リゾートホテル志摩地中海村、その他にも物販・海外事業、介護、ツーリズムなどの事業も展開するグループ会社です。

おにぎりせんべい指示棒。地元のイベントなどで登壇したときにプレゼンで使うと、クスっと笑いが起きます(笑)

注目すべきは、大きな企業にも関わらずとても柔軟な企業風土。以前「IXホールディングス」の浜田社長を取材させていただいたとき、おにぎりせんべいを棒に刺したら、プレゼンなどで使う指示棒になるのではないかと社員の方が発想しはじめ、実際に作っちゃったと後日連絡があり1本いただきました。遊び心がある企業ですね。またオランジェでは、地域の生産者や料理人と一緒に定期的にマルシェを行うなど地域との繋がりも大切にしています。

■参照記事/ 世界の三重になるために!! 棒に刺してみた Vol.2 withマスヤ浜田社長

1日目/CO Blue Center

蔵を改装して作ったサウナ。三重県南部地域の特産「熊野ヒノキ」がふんだんに使われている蔵のなかは良い香り。

続いて訪問する企業、環境課題解決型リトリートセンター「CO Blue Center」は、近畿地方のサーフィンのメッカ・国府の浜にあり、古民家や蔵を改装したコワーキングスペース、レンタルオフィス、サウナ、コーヒースタンドなどがあります。

「CO Blue Center」を運営するディレクターの東山迪也さん。

「安らぎながら働く」というコンセプトを掲げるのは運営者の東山迪也さん。伊勢市で運営している「FOLKFOLK」というブライダル・カフェ・ホステルも若者に人気のお店です。

「FOLKFOLK」は人が集いつながるところ、「CO Blue Center」は人や地域がつながり、何かが生まれるところと話す東山さんは、さまざまな事業を展開するディレクターです。

実際に環境に配慮した生産方法で作った地元産とうがらしと地元のクラフトビール職人をマッチングさせ、新しいクラフトビールの開発なども手掛けています。まさに「CO Blue Center」で生まれたプロダクトです。

■参照記事/ 特集:人に会いにいく旅「CO Blue Center」地域と地球を想う環境課題解決型リトリートセンターが未来を創る

1日目/牡蠣養殖場の見学

牡蠣の養殖いかだが浮かぶ、鳥羽市浦村町の海。
漁師体験プログラムを担当する養殖漁師の浅尾大輔さん。

海が続きますが、次は漁師さんと一緒に牡蠣漁を直近で見学します。この漁師さんが、とてもおもしろいんです。

大阪から鳥羽市の漁村・浦村町に移住した養殖漁師の浅尾大輔さんは、鳥羽の冬の風物詩・牡蠣小屋の仕掛け人であり、特殊なアサリの養殖方法を発案し、農水省の天皇杯に最年少で選ばれた先進的漁業者。

「オレのライバルはディズニーランドやUSJ」と話し、漁村をまるっとテーマパーク化しようと動いています。漁師になった理由を尋ねると「オレの職場はどこかって?海さっ!」と言いたかったというロマンチスト?「漁村をバズらせる!」と意気込む浅尾さんがガイドを行う漁師体験などの水上アクティビティは人気です。

■参照記事/特集:人に会いにいく旅「漁村デザイン養殖漁師 × ゲストハウス兼ライター」の鳥羽暮らしを旅する

1日目/参加者同士の交流懇親会

「Anchor.」や「toBAshare」を運営する行野慎平さん。「Anchor.」の約85平米の広々としたリビングエリアは、アジト感のあるおしゃれな雰囲気。

静岡から鳥羽市浦村町に移住した行野慎平さん。牡蠣養殖会社の社員寮だった建物をお洒落な民泊施設にリノベーションし、「Anchor. 漁師の貸切アジト」としてオープン。また、今回の交流懇親会の会場でもある「toBAshare SPACE & HOSTEL」も行野さんが鳥羽の市街地に開業しました。

2日目/うみべのいえプロジェクト

「うみべのいえキッチン」の室内。タイル張りのカウンターは地元の人と一緒に製作。
室内からは五ヶ所湾が眺められる。
「うみべのいえプロジェクト」を運営する西岡奈保子さん。本業は保育園のコンサルタント。

2日目にお伺いするのは、「うみべのいえプロジェクト」を運営する西岡奈保子さん。初日の交流懇親会のゲストも務めていただきます。「うみべのいえプロジェクト」は、南伊勢町五ヶ所浦のシャッター街となってしまった元商店街を、ひとつの家に見立てて再起動させています。

最初に取り組んだのは、「うみべのいえキッチン」。空き家をチャレンジキッチン化することで、町内外から利用者が入り、そこで食事を楽しむ人も集まっています。そして次にはじめたのは、「うみべのいえリビング」。ふらっと立ち寄れるスペースや、コワーキングスペース、2階は長期滞在用の宿泊施設になっています。

また西岡さんは、南伊勢町のおしごとアドバイザーも担当していて、柑橘畑のよこにあるコワーキングスペース「むすび目 Co-working」も共同で運営しています。

本ツアーの醍醐味、ゲストの共通点。

今回のツアーの訪問先の皆様や交流懇親会のゲストの方々には、ある共通していることがあります。それは、田舎だからこそ活動できるフィールドを活かしているということ。

たくさんある空き家を活用したり、漁師の暮らしをそのまま体験ツアーにしたり、サーフィンのメッカでウェルビーイングなライフスタイルを提唱したり……。そして、まだまだ三重県南部には発想ひとつで自由に活動できるフィールドがたくさん残っています。それがそのまま地域の活性化につながっていることは、本当にすばらしいことです。

そして、いきなりチャレンジングなことはできなくても柔軟な発想力で業績を伸ばしている企業もあり、私自身、三重県南部地域を何度も取材した経験から「田舎には仕事がない」というのは、やや間違っている見解だと感じています。

また、若い時にこのような方々と出会えることは今後の人生に行き悩んだときに、大きな力になるのかも知れません。少しでもご興味があれば、ぜひお気軽にご参加ください。ゲストやスタッフ一同、皆様と出会えることを楽しみにしてお待ちしてます!

村山祐介(OTONAMIE代表/寿印刷工業株式会社 専務取締役)
家業の印刷会社に入社しグラフィックデザインやWEBデザインを担当。民間発の地方創生プロジェクトとしてローカルWEBメディア『OTONAMIE』を立上げ、運営後はライターも行う。現在はアートディレクター、プロモーションディレクター、映像ディレクター等、各種ディレクション業務を中心に活動中。様々な事業の取材などを通じて、三重県の生産者や地域プレイヤー等との深いリレーションを構築するとともに、三重県の食や歴史・文化について官民のメディアで多くの執筆経験を持つ。三重県が主催する地方創生関連のイベントのファシリテータやゲストとして東京、大阪、地元三重での登壇経験もある。実績一例

【三重県主催】『OTONAMIE』が案内する、三重県南部地域の仕事と暮らし体感バスツアー/伊勢志摩編

ツアー:11月9日(木)〜10日(金)

集合:11月9日(木)7:15  解散:11月10日(金)19:00頃

参加のご応募について/下記リンクよりお申込み下さい

※お申込みの際に大阪または津発着をお選び頂きます。

●旅行料金:無料(ただし保険料をご負担いただきます。注意事項参照。)
●募集人数:20名様(応募多数の場合は抽選)
●申込締切:2023年09月16日(土)10:00 ~10月15日(日)23:59
●参加の可否:10月17日(火)までに当選者のみに結果をお知らせします。その際、改めてご案内をお送りしますので、正式申込をお願いします。
※三重県主催の事業につき参加の皆様には旅行傷害保険の加入をお願いしております。 保険料はお一人様1,000円(税込)でお客様のご負担となります。

参加対象者

●三重県南部地域の企業等や暮らしに興味を持つ大学生(短期大学生及び大学院生を含む)、高等専門学校生、専門学校生、社会人の方でおおむね30歳までの方

ABOUT TOUR : ツアー詳細

11月9日(木)7:15 大阪・梅田(三番街バスターミナル) 出発

↓バス移動(9:30 津駅経由)

10:30〜12:45 企業訪問:IXホールディングス&ランチ(約135分/ザ・オランジェガーデン五十鈴川)

写真提供/オランジェ

IXグループ企業の運営施設「ザ・オランジェガーデン五十鈴川」にて、「IXホールディングス」社長・浜田吉司さんにグループ企業の紹介や理念についてお話しいただきます。その後は地銀を経て「IXホールディングス」に入社したオランジェの社長・久保元気さんに伊勢志摩地域で働くことの楽しさややりがい、地方での仕事の可能性などをスピーチいただきます。
パネルディスカッションからはUIターン移住の平林勇二さん、神山大輔さん、浮田美里さんをお迎えし、オランジェこだわりのランチまで参加者の皆さまと一緒にご参加いただきます。

↓バス移動

13:30〜15:00 企業訪問:CO Blue Center(約90分/志摩市阿児町国府)

CO Blue Center」にてサウナ、コワーキングスペース、レンタルオフィス、図書館、ギャラリー、トマト栽培のLABを見学したあと、運営者の東山迪也さんに、課題解決型リトリートセンターの考え方や発想に至った経緯、また今後のビジョンなどについてスピーチいただきます。その後は参加者の皆様とのトークライブやディスカッションを行う予定です。

↓バス移動

15:40〜16:40 アクティビティ:漁師と一緒に牡蠣養殖場の見学(約60分/鳥羽市浦村町)

漁村・浦村の桟橋から漁師の浅尾大輔さんと一緒に漁船に乗り込み、海をクルージング。伊勢志摩の海でなぜ美味しい牡蠣が育つのか、海と山という自然の循環やサスティビナビリティについて船上でスピーチいただきます。牡蠣を養殖しているいかだでは、実際に牡蠣の収穫を体験していただきます。
※当日の天候等の状況により、内容が変更になる場合があります。

↓バス移動

17:10〜19:50 交流懇親会:わくわく!伊勢志摩くらし(約160分/鳥羽市鳥羽)

行野慎平さんが運営する「toBAshare SPACE&HOSTEL」にて、まずは伊勢志摩や三重の食材を使ったケータリング料理をみんなで準備して、いっしょに「いただきます!」をします。続いてトークライブと参加者の皆様とディスカッションタイム。ゲストに「CO Blue Center」の東山迪也さん、漁師の浅尾大輔さん、「うみべのいえプロジェクト」を運営する西岡奈保子さん、行野慎平さんをお迎えします。

↓バス移動

20:20 宿泊:伊勢市内ビジネスホテル

11月10日(金)8:00 ホテル出発

↓徒歩

8:10〜9:00 散策:蔵のまち・河崎(約50分/伊勢市河崎)

暮らしと観光が混じる、古い蔵のまち河崎地区をフリープランで参加者各自が散策。河崎は雑貨、アートショップ、カフェなどが増えていて、そのなかには移住して店をオープンする人もいます。

↓バス移動

10:00〜13:30 まちづくりワークショップ・ランチ:うみべのいえ(約210分/南伊勢町・五ヶ所浦)

うみべのいえプロジェクト」を運営する西岡奈保子さんにご案内いただきながら、「うみべのいえリビング」でまちづくりワークショップを行い、その後参加者の皆様とディスカッションタイム。最後に「うみべのいえキッチン」移動し、南伊勢町地域おこし協力隊でフレンチ&イタリアン料理人の小嶋さんが作ったランチを召し上がって頂きます。

↓バス移動

14:00〜15:30 アクティビティ:ないぜしぜん村にて、みかん狩りや農家さんのお手伝いなどを体験(約90分)

西岡さんらが運営する「むすび目 Co-working」を見学したあと、隣接する「里の駅 ないぜしぜん村」が管理するみかん畑で農業体験をします。良き旅の締めくくりにご自由にお楽しみください。
※当日の天候等の状況により、内容が変更になる場合があります。

↓バス移動(16:40 津駅経由)

19:00 大阪・梅田着

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