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読書日記

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読書の感想文のまとめです。ゾクゾクするお話や、価値観を揺さぶられるような物語が好きです。
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#本

歯が痛くなる小説。チョン・セラン「八重歯が見たい」(1月読書記録)

今回は、1月に読んだ本の中でも面白かった3冊を紹介したいと思います! チョン・セラン「八重…

めんたいこ
9か月前
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言葉にヒリヒリ 山田詠美「ぼくは勉強ができない」

今回は、山田詠美さん「ぼくは勉強ができない」を紹介したいと思います!! インパクトのある…

めんたいこ
11か月前
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誰かがきっとそばにいる チョン・セラン「フィフティ・ピープル」

今回は、チョン・セラン「フィフティ・ピープル」(2018年、亜紀書房)についてです! 本作最…

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陽キャが世界を突き進む!爽快感満点 金原ひとみ「腹を空かせた勇者たち」

今回は、金原ひとみさんの「腹を空かせた勇者たち」(2023年)を紹介したいと思います! あら…

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韓国クィア文学「娘について」・「大都会の愛し方」

今回は、韓国クィア文学の代表的な作品である「娘について」キム・ヘジン、古川綾子訳(亜紀書…

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一つの本があらゆる本へと導く 斎藤真理子「本の栞にぶら下がる」

韓国文学の翻訳者として知られる、斎藤真理子さんの読書エッセイ「本の栞にぶら下がる」読んで…

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正常は一種の発狂 村田沙耶香「生命式」

村田沙耶香さんの自選短編集「生命式」 帯にある「文学史上最も危険な短編集!」 その通りでした!!!! 亡くなった人の人肉を食べ、その後性行為をして新たな命を授かる生命式が一般化した社会を描く「生命式」 人の身体が、服や家具、食器などあらゆる材料として使われるようになった 世界「素敵な食材」 魔界都市の料理に、次世代の食事に、虫料理。あらゆる趣味嗜好の料理が入り混じる「素晴らしい食卓」 などなど……。 とにかく、今の世界の規範を揺るがし、何が「正常」なのかをガンガンと揺

THE令和な小説 児玉雨子「##NAME##」

今回は、児玉雨子「##NAME##」について、感想を書きたいと思います!芥川賞候補作・ジュニ…

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モヤモヤとスカッ 綿矢りさ「インストール」

「あんた、私のこともインストールしてくれるつもりなの?」 綿矢りさ「インストール」(河出…

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キラキラとピリピリ 綿矢りさ「ひらいて」

女子高生の複雑な恋心!?と、歪んだ感情を描いた、綿矢りさ「ひらいて」(新潮社、2012年) …

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本は素敵!!「電車のなかで本を読む」

島田 潤一郎さん「電車のなかで本を読む」(青春出版社、2023年) 本・読書って良いなあ、って…

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ゾクゾクと不穏さが入り混じる 今村夏子「むらさきのスカートの女」

今回は、今村夏子さん「むらさきのスカートの女」(朝日新聞出版、2022年)についてです。なん…

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好きを好きと叫びたい_佐原ひかり「ブラザーズ・ブラジャー」

今回は、佐原ひかりさんの「ブラザーズ・ブラジャー」(河出書房新社、2021年)を読んで思った…

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