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「革命」に花束を。


 私の中では、今がちょうどいい幸せの位置だから
朝日なんてこのまま、のぼらなくていいって思う…。

 言葉と言葉が交わる部分に温かさを感じて、唇を重ねたらどんな風景がみえるのかな。
 間違って見えてはいないだろうか…
 正しさは何処に落ちてるのだろうか…
 不器用な私だから、探すことに夢中になって
大切なものを見失ってしまいそうで怖くなる。

 言葉と言葉でキスができるなら、教えて欲しい。
 それなら自信を持って心臓に触れられる。
 約束のない未来を繋げられる。

 私たちは何も知らないまま、それでも流動的に流れる時間という世界で生きていくしかない。
 だから、このままの世界であってくれと願う。
 愛おしいと思える今の世界だから、朝日なんて無くてもいいと思った。

 そんな世界を作ってくれたのは、他の誰でもない君であって、君だけが起こした「革命」なんだ。

 それなのに、ちゃんと生きていけるのか、踏ん張れるのか、笑えるのか…恐怖でいっぱいだ。
 この気持ちは受け入れてもらえるのかな…。
 もしかすると、全てが不正解かもしれないけれど
君にだけは許してもらいたい。

 君だけに許してもらえるこの世界が続くのなら
その怖さに立ち向かえるから。

 色んな現実に涙する日が来るかも知れない。
 人にも笑われるかも知れない。
 それに打ちのめされて膝をついてしまうかも知れない。

 私はとても弱い人間だから…。

 そんなことを考えてる夜は、結局は毎日毎日、陽の光に潰されてしまう。

 それでも知ってしまった幸せの温かさをすくいとり、夢を見た後に抱きしめ合おう。
 その気持ちに完結できる日がいつか来たら
 散ることのない花束を、のぼった朝日に投げたいと思う。 



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