身近な問題 ヤングケアラーでは?
いつも楽しく過ごしたいはしです。
元教師のりょーやんさんから宿題が出ていました。
毎週日曜日、今週の宿題がでます。
今週は「でも」を「だから」に変えてみよう!
「でも」を「だから」に変えてみよう!|共育LIBRARY りょーやん (note.com)
例えば、私に当てはめると、
「私でも、頑張れた」を「だから」にかえると、
「私だから、頑張れた」前向きな、肯定的な印象を受けました。
宿題、しっかりやりましょう。
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今日は、「これって、ヤングケアラーの問題ではないか」と思い、その場で解決できず、力不足と認識不足を感じ、身近な問題として考えなくてはならないと思ったお話です。
先日、他の病院から高齢の患者さんが紹介されて受診しました。
自宅で子供さん家族と暮らしています。
治療上、自分で注射をする必要がありますが、
目の見えにくさがあり、自分で注射をするのも大変な様子でした。
本人と家族の方にお話を伺うと、
「同居はしているけど、仕事をしているので、毎回注射を見守ることはできません」
「孫にあたる私の娘が、部活をやめて、ばあちゃんのお世話をすると言っています」
「介護保険の申請の用紙はもらってきたけど、医者の名前を書く欄に、
誰を書いていいのか分からなくて、そのままになっています」
と、娘さんが話されました。
気になる点がありましたので、下の様に整理してみました。
1.自宅での治療が医師の指示とおりできていないかもしれない。
確認すると、注射ができなかった時が所々、ありました。
2.中学生がおばあちゃんの面倒をみる。
これって、今問題となっている、
ヤングケアラーのことではないのか。
3.介護保険の申請の問題と病院の転院のタイミングなどが重なり、
申請がすすんでいない。
介護保険を申請した後が、イメージできていないとわかりました。
それ以前に申請の際の複雑さもあったようです。
1と3は、医師と相談し、いくつかの方法で道がひらけました。
中学生の孫の問題は、その場では解決できませんでした。
ご家族の都合もあります。
ヤングケアラー
新聞などで最近よく見るヤングケアラーという言葉。
調べてみました。
「ヤングケアラーの実態に関する調査研究報告書」
令和2年度に厚生労働省が中学生・高校生を対象に行った調査結果。
調査に参加した中学校の46.6%
全日制高校の49.8%にヤングケアラーがいるという結果が出ています。
ヤングケアラーが家族のケアを始めた年齢
中学2年生が平均9.9歳
全日制高校2年生が12.2歳
ヤングケアラーが平日1日あたりでケアに費やす時間
中学2年生で平均4.0時間
全日制高校2年生で平均3.8時間
と、いう結果も出ています。
中学生・高校生には、その時にしかできない経験があります。
家族の介護は、自分たちだけで抱えてしまい、相談できないと思ってしまうこともあります。
特に相談先に対する知識などをもたない、中学生・高校生では辛くても、言い出せないことが、あるかもしれないと思いました。
今回のケースは、周りに大人がいます。
医療者が家族と本人に利用できるサービスのことなど、
具体的に説明し、利用できるようにサポートを十分にしていく必要があると思いました。
(手続きや社会資源の利用については、地域包括支援センターと連携をとって申請や申請後のサービスがすすむようにしています。)
実態調査の数字からも、表面化していないだけで、多くの学生さんが家族介護をしているかと思います。
医療機関でできることは、誰が介護者なのか、介護保険は使っているか、地域と連携をとるくらいしか今は考えが浮かびません。
気づくきっかけを逃さないように、していこうと思ったのでした。
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