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持ち家と賃貸で老化のスピードが違う!?

持ち家と賃貸で老化のスピードが違う!?

あなたのご自宅は賃貸ですか? それとも、持ち家ですか?
また、持ち家に住みたいですか?それとも、賃貸に住みたいですか?

持ち家と賃貸では、生活のメリットとデメリットがあります。
持ち家だと、部屋や間取りを自由に決めたり、設備を変えることも容易です。
しかし、メンテナンス費用や固定資産税などの負担もあります。

賃貸だと、いつでも引っ越しができます。設備の交換や費用も少なく済みます。
しかし、内装や間取りを大きく変えることは難しいです。また、生涯にわたって家賃を支払わなくてはなりません。

これらは、生活でのメリットとデメリットですが、持ち家と賃貸では、生物学的なメリットとデメリットも存在するのです。
今回は、持ち家と賃貸の生物学的な違いについて、アデレード大学とエセックス大学の研究を参考に紹介します。

・賃貸に住むと早く老化する?

研究者は、イギリスの世帯縦断調査を利用して、持ち家と賃貸の違いを調べました。
このデータには、住居に関するものや世帯に関する情報が含まれていました。

また、対象者の血液サンプルを集めて、DNAについても調べました。
DNAには、メチル化という現象が起こります。メチル化は、DNAの一部に化学的な変化が起こることで、細胞の老化や病気のリスクに関係しています。
メチル化の程度を測定することで、生物学的な年齢を推定することができます。

研究者は、1420人のデータを調べて、持ち家に住んでいる人と賃貸に住んでいる人の生物学的な違いを調べました。

その結果、賃貸に住んでいる人は老化スピードが早かったです!

持ち家に住んでいる人に比べて、1年で約2週間以上老化が進んでいました。
この老化のスピードは、失業、肥満、喫煙経験のどれよりも影響が大きいのです。
これらの体に悪い振る舞いより、賃貸に住むほうが老化を早めるというのです。

・賃貸に住むと不安定になる?

では、なぜ賃貸に住むと老化が早く進むのでしょうか?
研究者は、賃貸が不安定だからだと考えています。

イギリスでは、賃貸契約の更新が1年の場合がほとんどです。
そのため、賃貸住宅に住んでいる人は毎年、契約が更新できなかったり、退去させられたりする可能性があります。
もしかしたら住む家がなくなるかも、という不安によって、メンタルが削られ、健康に害を及ぼすようです。

そのため、研究でも、安定して住み続けることができる、公営住宅に住んでいる人は、老化のスピードが早いということはありませんでした。

賃貸に住んでいる一番の問題は、メンタルだったのです。

・賃貸に住んでいる人はどうすればいいの?

この問題を解決するには、どうすればいいのでしょうか?
シンプルな回答は、持ち家に住む、です。

しかし、持ち家を買うのは簡単ではありません。一生の買い物ですから、気軽に買うことはできません。

なら、諦めるしかないのでしょうか?
いいえ、そんなことはありません。

賃貸に住んでいても、住居がなくなる心配がなくなれば、老化が早く進むことはありません。
安定して長く住み続けられる賃貸を選びましょう。心と体の健康を保つことができます。

持ち家と賃貸では、生活のメリットとデメリットだけでなく、生物学的なメリットとデメリットもあります。
住居選びは、一生に関わる大切なことです。生物学的なメリットとデメリットについても、覚えておきましょう。

住む家が変われば、寿命も変わります。

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