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学習スタイルは本当に勉強の効率に影響するのか?

学習スタイルは本当に勉強の効率に影響するのか?

私たちには、それぞれ好みの学習スタイルがあります。
視覚型で文字や図解を使って覚える人もいれば、聴覚型で音声を活用する人もいます。実践を重視して体験を通して学ぶタイプの人もいるでしょう。

こうした違いから、学習スタイルが学習効率に影響があるのではないか、と考える人が多いようです。
でも本当にそうなのでしょうか?

【学習スタイルと学習効率の関係を調査】

この疑問を実証的に調べたのが、インディアナ大学の研究チームです。彼らは426人の学生を対象に以下の調査を行いました。

  1. VARKアンケートで各学生の好みの学習スタイルを確認

  2. 学生に自分のスタイルに沿った学習をさせる

  3. 通常の学習と比較して成績に違いがあるかを検証

【驚きの結果!学習スタイルは成績に影響なし】

ところが、その結果は予想に反するものでした。
自分の学習スタイルに合わせて勉強しても、通常の勉強方法と成績に違いは見られませんでした。

さらに、調査期間の終盤になると、学生の3分の2以上が自身のスタイルを投げ捨てていたことが分かりました。

確かに、学習時の満足度は高まるものの、学習の定着には繋がらないようです。
そもそも学習スタイルとは無縁の要素、例えば顕微鏡の使用や講義ノートの活用こそが、解剖学の学習を助けていたと分析されています。

【効果的な学習方法とは?】

結論として、学習スタイルにこだわるよりも、科学的に効果が実証された方法を実践する方が賢明です。

特に「反復」と「思い出す作業」は、学習定着に極めて有効とされています。

  • クイズ形式で繰り返し思い出す

  • テキストを読み直して思い出す

  • 一定期間をおいて復習する

このように、努力を重ね内容を思い出す作業を繰り返すことが、より効率的で確実な学習につながるのです。

学習スタイルについては、いったん忘れることにしましょう。

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