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気温が高すぎる日と低すぎる日はSNSに悪口が増える

気温が高すぎる日と低すぎる日はSNSに悪口が増える

私たちは気温によって体や心に影響を受けます。
暑すぎると汗をかいて不快になり、寒すぎると体がこわばります。
また、気分も変わります。

実は、気温によってはもっと深刻な問題が起こることがあります。
それは、SNS上でのヘイトスピーチが増えるということです。

ヘイトスピーチとは、差別や偏見を含む攻撃的な言葉のことです。
例えば、人種や性別や宗教などを理由に他人を貶めたり、暴力や脅迫をほのめかしたりするような言葉です。

・気温が高すぎる日や低すぎる日はヘイトスピーチが増える!

この研究では、2014年から2020年までにSNSに投稿された言葉を40億件収集しました。
そして、機械学習を使ってヘイトスピーチを検出しました。
その結果、全体の2%にあたる7500万件のヘイトスピーチが見つかりました。

さらに、投稿された地域とその日の気温を調べました。
すると、気温が高すぎる日や低すぎる日はヘイトスピーチが増えていました。

具体的には、気温が15℃~18℃の間が一番ヘイトスピーチが少なく、12℃~21℃の範囲も平穏でした。
しかし、気温が27℃以上になるとヘイトスピーチが急増しました。
特に、気温が42℃以上になるとヘイトスピーチが22%以上も増えました。

逆に、気温が6℃以下になるとヘイトスピーチも増加しました。
-3℃以下になるとヘイトスピーチが12.5%増加しました。

このように、極端な気温はメンタルに悪影響を与えて、攻撃性を高めます。
暑すぎるとイライラして、寒すぎると不安になって、他人に当たってしまうのかもしれません。

・慣れ親しんだ気温なら大丈夫?

しかし、気温の影響は住んでいる地域によっても違います。
気候を分類して、暑い地域と寒い地域に分けました。
すると、暑い地域に住んでいる人は気温が高くなってもヘイトスピーチの増加量は少なかったです。
反対に、寒い地域に住んでいる人は気温が低くなってもヘイトスピーチの増加量は少なかったです。

つまり、慣れ親しんだ気温の場合、気温が変動しても影響が少ないということです。
暑い地域に住んでいる人は暑さに耐性があり、寒い地域に住んでいる人は寒さに耐性があるのでしょう。

・SNSから距離を取ろう

気温が高すぎる日や低すぎる日はSNSから離れた方が良いでしょう。
SNSを見て嫌な気分になったり、自分がヘイトスピーチを発信してしまったりするリスクが高まります。
天気予報をチェックして、該当する日はSNSの利用時間を減らしてみましょう。

SNSは便利なツールですが、使い方によっては危険です。
気温とメンタルの関係を知っておくことで、SNSと適切な距離を取れるようになります。
穏やかな日々を過ごしてください。

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