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情報が多いと誤った判断をしてしまう

情報が多いと誤った判断をしてしまう
スティーブンス工科大学の研究

人はいつだって判断を迫られる
蕎麦にするか、うどんにするか
動物園にするか、水族館にするか
賃貸にするか、家を買うか

様々な判断を求められる
よりよい判断をするために、たくさんの情報を集めることもあるだろう
しかし、情報を集めすぎても正しい判断はできないようである

1718人に対して、簡単な問題を出した
ジェーンは大学に入学したばかりです
授業や課外活動で忙しく過ごしています
大学の新入生は最初の一年で15ポンド(6.8kg)体重が増えると言われています
ジェーンは友達と遊んだり、宿題や勉強をこなしながら体重を維持したいと考えています

ジェーンが目標を達成するために必要なことは何ですか?
以下から一つ選びなさい
A.毎週末30分のウォーキングをする
B.健康的な食生活を続ける
C.友達との交流を避ける
D.テレビを見る時間を減らす

参加者を3つのグループに分けて、それぞれに違う情報を与えた
①何も情報を与えない
②テキストで体重維持に関する情報を与えた
③図で体重維持に関する情報を与えた

与えられた情報は以下の通り
体重を維持するには、健康的な食生活と30分以上の運動を週に3回するとよい
また、友達との社交はアルコールの量が増えるので、体重の維持には向きません

それぞれの正解率を算出して、追加情報がどのような影響を与えるのか調べた
その結果、追加情報がないグループの正解率が一番高かった
正解率は①88.8% ②82.7% ③80.1%

明らかに追加情報が邪魔をしている
ちなみに正解はBである

どうして追加情報で判断を間違ったのか、追加の実験で確認した
590人に糖尿病に関する問題を出して、先程と同じように実験を行った
ただし、参加者には糖尿病になったことがあるか確認をした

結果、糖尿病になったことがない人が追加の情報がない場合の正解率は69.9%
ただし、追加の情報があると86.6%になった

一方で、糖尿病になったことがある人の場合、情報なしで61.5%、情報蟻で50%

このことから、自分が今までに経験したことで、追加の情報を得ると判断を間違うことが明らかとなった

人は経験から物事を判断する
そのため、経験と新しい情報のどちらが正しいか判断できなくなる
しかし、まったく知らない分野の場合、情報は増えれば増えるほど、判断材料が増える
そのため、正しい判断を下せるようになる

つまり、情報の取捨選択は、自分が今までどれくらい経験してきたかによる
最善な選択をしたければ、
経験豊富なら、わざわざ追加の情報を調べる必要ない
素人なら、貪欲に情報を求めたほうがいい

経験と知識において大は小を兼ねる、とはならないらしい

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参考文献
How causal information affects decisions
https://cognitiveresearchjournal.springeropen.com/articles/10.1186/s41235-020-0206-z

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