音楽をたくさん聞く人は睡眠の質が悪いらしい
音楽をたくさん聞く人は睡眠の質が悪いらしい
ベイラー大学の研究
寝る前に音楽を聞くとリラックスできて、よく眠れる、と考えている人は多い
よく眠れることは別として、寝る前に音楽を聴いても睡眠とは関係ない、と考える人も多い
しかし、寝る前に音楽を聞くと睡眠の質が低下することが明らかとなった
まず、研究者は音楽と睡眠に関するアンケートを行った
平均年齢35歳の199人の参加者に、音楽を聞く習慣、イヤーワームが起きる回数、睡眠の質を調査した
イヤーワームとは、頭の中に音楽の一フレーズが何度も何度も繰り返し流れる現象のこと
音楽が頭の中にこびりついていること
アンケートの結果、音楽をよく聞く人ほど、イヤーワームに悩まされる回数が多く、睡眠の質が低かった
さらに、平均年齢21才の48人を実験室に集めて、音楽を聞かせてから、眠ってもらった
用意した音楽は、ジャーニーの『Don't Stop Believin』
カリー・レイ・ジェプセンの『Call Me Maybe』
テイラー・スウィフトの『Sheke It Off』
の三曲
それぞれ、オリジナルとインストゥルメンタルバージョンのどちらかを聞かせた
どれも耳に残りやすく、人気の曲である
イヤーワームを誘発させるには十分である
睡眠の質を調べた結果、やはり寝る前に音楽を聞くと睡眠の質が悪化することが判明した
音楽を聞くと、寝付きが悪く、夜間に起きる回数が増え、深いに眠りに入っていなかった
どうやら、就寝前に音楽を聞くと、頭の中で音楽の処理が行われることが確認された
体は休んでいるのに、脳は休みなく働かさせる
そのため、眠っているのに、脳は休めず、結果として睡眠の質の低下を招いた
しかも、インストゥルメンタルバージョンのほうがイヤーワームを起こす回数がオリジナルバージョンの2倍だった
ボーカルのあるほうが、頭に残りやすそうだが、実際はボーカルがないほうが頭に残りやすかった
寝る前に音楽をどうしても聞きたくなったら、ボーカルのある曲をオススメする
しかし、就寝前の音楽は睡眠の質を低下させるので、オススメはできない
音楽を聞くのは夕方までにしたい
特にイヤーワームに頻繁に悩まされている人は、音楽の聞きすぎの可能性がある
音楽を控えたほうがいいかもしれない
イヤーワームに悩まされたら、解決策は他に気を逸らすこと
5分でいいので、本を読む、ゲームをする、動画を見る、感情を紙に書き出す、などで意識を他に向けよう
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参考文献
Bedtime Music, Involuntary Musical Imagery, and Sleep
https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/0956797621989724
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