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【方向音痴】は育った環境が決める

方向音痴は育った環境が決める
フランス国立科学センターとユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究
対象者:Sea Hero Questのゲームプレイヤー

・研究の意図
方向感覚には個人差があり、方向音痴の人がいる一方で方向感覚に優れている人もいます
育った環境がメンタルに影響を与えることはよく知られていますが、育った環境が方向感覚(認知スキル)に影響を与えるのかは不明です
今回は育った環境と方向感覚の関連性について調べました

・研究の内容
ドイツが認知症の人がどのような空間把握能力を持っているか調べるために開発した「Sea Hero Quest」を利用して、育った環境と方向感覚について調べた

Sea Hero Questは、最初にスタート地点とチェックポイントが記された地図を渡されます
プレイヤーは地図を見ながらチェックポイントを回っていくゲーム

38ヶ国から39万7162のプレイデータとプレイヤーの情報を収集した
また、都市ごとに地理的な複雑さを表すSNE(ストリートネットワークエントロピー)という独自の指標を作った

アメリカのシカゴは碁盤の目のような都市になっているのでSNEが低い(日本なら京都)
チェコのプラハは道が入り組んでいるのでSNEが高い(日本なら東京)

・結論
SNEが低い都市で育ったプレイヤーは、SNEが低い都市で好成績を収めていた
しかし、SNEが高い都市では成績は奮わなかった
SNEが高い都市で育ったプレイヤーは、SNEが高い都市で好成績を収めていた
しかし、SNEが低い都市で好成績を収めるとは限らなかった
また、都市以外で育ったプレイヤーは都市で育ったプレイヤーより、好成績を残していた

方向音痴になるかどうかは、自分が育った環境と似ているかどうかで決まる
自分が育った環境と似ていたら道に迷わない
自分が育った環境と似ても似つかない都市なら道に迷う

・感想
要するに、慣れの問題である
子供の頃から触れ合っていれば慣れる
目的地の場所と位置と方角さえ分かっていれば、大体で判断できるのだろう

それに現代ではスマホがある
地図アプリがあるので、早々迷うことはない

研究者によると、いろんな地域や道路を歩いたりすることで方向感覚を鍛えることができる、とのこと
だが、方向感覚を治すよりスマホの使い方をマスターした方が楽である

テクノロジーを駆使して生きる方が賢いだろう

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参考文献
Entropy of city street networks linked to future spatial navigation ability
https://www.nature.com/articles/s41586-022-04486-7

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