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お願いをする時は「締め切り」を設定しないほうがいい

お願いをする時は「締め切り」を設定しないほうがいい
オタゴ大学の研究

誰かにお願いをする時、早めに終わらせてほしくて、締め切りを競っているすることがある
しかし、この締切によって、お願いが上手くいかないのかもしれない
むしろ、締め切りを設定しないほうが上手くいくみたいだ
あなたのお願いを聞いてもらえないのは、締め切りのせいかもしれない

無作為に選んだ3000人に対して、アンケートの協力をお願いした
その際、アンケートの回答の締め切りを3種類設定した
一つ目は、1週間
二つ目は、1ヶ月
三つ目は、締め切りなし

その後、どのグループがよりアンケートに協力してくれるか調べた

分析の結果、アンケートに一番協力してくれたのは、締め切りがないグループだった
直感的には、締め切りがないと、いつまでも先延ばしにして、いつしか忘れるので、アンケートの協力が少なくなりそうだが、実際は一番お願いを聞いてもらえた

しかも、アンケートに回答した人数だけでなく、アンケートに回答するまでのスピードも早かった
ほとんどの協力者は3日以内にアンケートに回答していた

どうやら、締め切りがないと、受け取ったほうが勝手に締め切りを作ってしまうようだ
お願いをされる時、普通は締め切りがある
なので、締め切りを提示されなくても、締め切りが勝手にあると思い込む
いずれ締め切りがくるから、先にお願いを聞いておかないと、と思うみたいだ

いつでもいい、と言われて素直にいつでもいい、と思う人はいない
人情として、早めにやってあげたいと思うのが普通だ
だから、締め切りはないほうがいい

締め切りがある場合、1週間より1ヶ月の場合のほうが結果は悪かった
やはり、1ヶ月も時間があると余裕があると思われる
そのため、後でもいいや、と思われ先延ばしにされる
いつしかアンケートのことを忘れてしまうのだ

締め切りがあると、それまでにすればいい、と思ってしまう
余裕があると思われるので、危機感がなくなる
危機感がないので、覚えもしない
結果として、お願いは聞いてもらえなくなる

今後、お願いをする時は、締め切りを設定しないようにしよう

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参考文献
Procrastination and the non-monotonic effect of deadlines on task completion
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ecin.13042

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