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【記憶の改竄】人は自分がついた嘘を真実だと勘違いする

【記憶の改竄】人は自分がついた嘘を真実だと勘違いする
ブランダイス大学の研究

人は一日にたくさんの嘘をつくという
一日に200回嘘をついているそうだ

しかし、残念なことに人は嘘をつくと、それを真実だと勘違いしてしまうようだ
嘘を嘘と認識できなくなる

研究者は42人の参加者を集めた
半分は18歳から24歳の若者、もう半分は60歳から92歳の高齢者

参加者には前日の行動に関する質問を計102問出し、回答してもらった
ただし、参加者には質問の半分に嘘の回答をするように指示を出した
(質問内容は日常的なもので、目覚ましのスヌーズ機能を使ったか? お昼ご飯にフォークを使用したか? など)

回答が終わったら、45分の休憩の後、再度同じ質問に回答してもらった
ただし、今回は嘘はなし。すべて真実のみを回答してもらった

結果、人は45分前についた嘘を真実だと勘違いしていた!

どうやら、人は嘘をつくと、それを真実だと思い込む習性があるみたいだ
ただし、この嘘を真実だと勘違いするのは、高齢者のほうが圧倒的に多い
若者グループでは、そこまで観察されなかった

認知機能の問題かは知れないが、年を取ると嘘を真実だと思い込んでしまうみたいだ
日常的に嘘をついていると、記憶から真実が消え去り、嘘だらけの記憶に改竄されてしまう

友達と思い出話をして内容が食い違うのは、これが原因かもしれない
思い出を盛ったり、エピソードを加えることで、記憶が上書きされ、真実とは遠ざかってしまうのかもしれない

忘れたい嫌な過去について、自分の都合のいいように嘘を交えて喋っていると、記憶が改竄されるかもしれない
活用方法がないわけではなさそうだ

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参考文献
Influence of age on the effects of lying on memory
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0278262618301726

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