意志力ではどうにもならない!習慣化の科学と実践的テクニック #習慣編1
皆さんは
・ダイエットが続かない
・朝のランニング予定が寒くてやる気がでない
・お酒をどうしてもやめられない
など、叶えたい目標があるけど、続けられなくて、なんて自分はダメな奴だって自己嫌悪に陥ったことはないでしょうか?
この習慣編では習慣化の仕組みやテクニックを学び、実践することで、たくさんの良い習慣を身に付け、悪い習慣を手放すことを目指していきます。
食事や運動や睡眠など科学的に正しい知識は既にお伝えしていますが、
その正しい知識をどのように日常生活に生かして、人生を満足するものにするかが大事です。
ぜひ習慣の仕組みとテクニックを知り、より良い生活を目指していきましょう。
まずは習慣に対して、皆さんの多くが誤解している思い込みについて、一緒に見ていきましょう!
習慣の誤解
誤解①:やる気や意志力がないから習慣作りができない
えっ!?と思われる方も多いと思いますが、これが科学的に証明されている事実です。
実際に自制心が強いと思われる人は、衝動を抑えるのが得意なのではなく、そもそも意志力を働かせる必要性を回避することが得意であることも調査でわかっています。
習慣の始めにやる気や意志が必要なのは間違いありませんが、これから紹介するテクニックのように「ちょっとずつ繰り返しコツコツ」進めていくと、意志ややる気とは関係なく、行動や思考が自動的に行われるようになるのです。
習慣作りに重要なのはやる気や意志力ではなく、習慣化のテクニックです。
わたしたちがダメで習慣が身につかないわけではなく、テクニックを知らないだけなので、逆に言うと習慣化の仕組みやコツを理解していくと、どんどんと良い習慣を行うようになり、悪い習慣とは縁遠い人生を迎えることができるはずです。
習慣を敵ではなく味方にして、人生の強力な相棒を手に入れましょう。
誤解②:習慣を続けることは大変だ
人の行動のおよそ40%前後は習慣によるものだとされています。
習慣と聞くと、禁煙や定期的な運動や食事量の摂生などを考える人がいるかと思いますが、
・同じルートでの通勤や通学
・寝る前には歯を磨く
・コーヒーを食後に飲む
皆さんが普段意識せずに何気なく行っているこれらの行動も習慣によって形成されているのです。
これら多くの習慣を自分が思う良い習慣に変えていき、継続していくのはさぞ大変だと思うかもしれませんが、実際にはそうではありません。
現代の脳科学の研究では、脳はできるだけ意志力を使うことによる脳の疲労を回避するようにできており、習慣化された行動は、自動的に意志や報酬や特定の目標などとは関係なく、強く継続していくことがわかっています。
一つずつ習慣行動を作っていけば、どんどんと楽に続けていくことができるのです。
人生の半分近くを占める習慣を使って、自分の望む形にしていきましょう。
習慣化はなぜ起こるのか?
そもそも習慣化が生まれる理由として、脳の進化の過程から以下のように考えることができます。
脳のリソースの節約:新しい行動や複雑な決定を行う際、脳は多くのエネルギーと処理能力を必要とします。一方で、習慣化された行動はほとんど意識的な労力を必要とせず、自動的に行われます。これにより、脳はエネルギーを節約し、他のタスクにリソースをあてることができます。
意識的な処理の減少:習慣化された行動は、前頭前皮質などの意識的な決定に関与する脳領域の活動を減らします。これにより、意識的な思考や決定に関わる脳の部分のリソースを節約し、新しい情報の処理や創造的な思考に集中できるようになります。
高速な情報処理:習慣化された行動は、情報処理が高速になります。これは、繰り返し行われる行動が脳に「プログラム」され、迅速かつ効率的に実行されるようになることを意味します。
ストレスの軽減:習慣化することで、日常生活における多くの決定が自動化されるため、意識的な思考に伴うストレスが軽減されます。習慣によって日々の習慣が安定し、精神的な負担が減少します。
こう考えると、わたしたちの脳や体ってホントよくできていますよね。
そして、習慣というものは私たちが生きていくのに欠かせない機能だということが分かってきたかと思います。
では次回以降は「良い習慣の作り方」と「悪習慣の対策法」について説明していこうと思います。
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