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4月からの授業革命!〜ふりかえりで成長を促進する授業術〜

「子どもたちが自分で勉強する授業」

指示を出さずとも、数十名がそれぞれ学びを進めていく。
「自走する子どもたち」

そんなのできたらめっちゃいいですよね!

でも・・・・
「好きにやらせて本当にやるの?」

「おしゃべりとか違うこととかやり始めそう」

「うるさくなって授業にならなそう」


正直、このようなことを考えてしまいませんか?
私は実際そうでしたし、始めた頃は悩みました。

しかし!!
このような失敗は確実に成長につながります。
大切なのは「そんな自分の姿をどう分析するか」を子ども自身にきちんとやらせることです。

今回は、個別最適化と協働的な学びの一体化を目指した授業を行ったときの「振り返り」について書いていきます。

「失敗は成功のもと」
という言葉があるように、失敗しても良いということをどれだけ教師側が理解してあげられるか。
余裕を持って授業に参加させてあげられるか。
これが大切だと私は考えています。

従来の一斉授業に、どれだけ「失敗できるチャンス」があったか。
さらに
「失敗を取り返すチャンス」があったか。

おそらく、そんなチャンスをほとんど作ることができていないのではと考えています。

成功体験はもちろん大切ですが、失敗も大切なはずです。
まずは教師が焦らずに、気持ちよく失敗させてあげるのも良いことかと思います。

では、ここから具体的な話に入っていきます。
「振り返り」に書く内容は

「自分の目指した姿の到達度」
「なぜ成功したのか・なぜ失敗したのか」
「次はどのようにしていきたいか」


のような「学び方」について注目させて書かせています。
よくある「まとめ」とは明確に分けて考えさせています。(まとめは学習内容について分かったことなど)

振り返り例)
今日の目標は「Q1の答えを出す」で、90%達成したと思います。理由は、1人でじっくり考えて、文章で書くことができたからです。しかし、友達と交流ができなかったので、100%にはなりませんでした。次は書いた内容を友達と共有して、より良い考えにできるようにしていきたいです。

みたいな流れで書くように指導しています。

もうお気づきだと思いますが、「振り返り」を書くためには「自分で決めた行動目標(目標)」が必要になります。

このことから、私は全員同じ(目標)を黒板に書いたり、ノートに書かせたりはしていません。

一人一人の児童が授業の主役であり、主語になることが個別協働では重要になります。

ここまでのことを簡単にまとめると
・目標は自分で設定する
・その目標を達成するために授業を自分で進めていく
・授業中の行動を自己分析して書き、次の目標を設定する


このようにすることで、より良い学習を自ら目指していける授業にしていけると考えています。

私が実践した中で、とても効果があった(成長し続ける仕組み)と考えているものがあります。
今回も葛原祥太先生(けテぶれ、QNKSの人)の情報を活用させていただきました!

それがこちら!

葛原祥太先生のTwitterより



「心マトリクス」です!
これは、児童の学び方は今どこに位置付けられているのかを確認できるものです。

「自走」している子どもたちが

「今どこにいて、このままいくとどこに向かっていくのか」

を確認する地図として活用しています。

これが本当にすごい。
これを使いこなせると、子どもの学び方が本当に変わります!

勉強が苦手な子も、やる気がなかった子も、一生懸命頑張っている子も・・・

全ての子を主役として授業に参加させることができます!

活用例)
初めは頑張っていたが、途中からおしゃべりをしている子に対して

「今日の目標は何にしたの??」
「今どのくらい達成してるの??」
「今の時間って、心マトリクスで言うとどこになってるかな??」(この場合、お花か雲か、ブラックホールかにいる想定)
「残り⚪︎分はどうしたい?」

この声かけでだいたい自分の学習に戻ります。
「おしゃべりをやめなさい!」という指導ではなく、常に「どんな自分になろうとしてるんだっけ?」を問いかけ続ける感じです。

「それでいいんか?」
「自分に嘘はつけないよなぁ。」


と。

そもそもダメな自分を目指そうとする子はいません。
どんな子でも成長したいと思っているはずです。

教師は「自走」し始めた児童の「伴走」をしながら子どもたちの学びを支えていきます。

私は「心マトリクス」を活用した「目標」と「振り返り」を授業に取り入れて、2年間実践してきました。

その2年間で気が付いたのは「勉強が苦手でできない」という子がとてつもなく成長し、学びに向かう姿勢が変わったということです。
言葉が悪いですが「おみそ」になっている子が今は1人もいません。

苦しんで、投げ出してしまう子がいなくなると、授業中の空気が変わります。

これこそが「個別協働」の良さだと感じています。

今回はざっくりになりましたが「心マトリクス」についてはもっと詳しく記事にしていこうと思います。
(深すぎて掘りきれていませんが・・・)

ってか、葛原祥太先生のTwitter等を見るのが圧倒的に良いです。すみません!

私は私なりの実践をつらつらこれからも書き綴っていきます。

【書き終えて】
「けテぶれ」「qnks」「心マトリクス」を子どもに落とし込むと、今までの授業では味わえない楽しさとワクワク感が味わえます。

しかし、これって実は大人の私たちが自分のためにやっている勉強方法なんですよね。これを子どもたちが毎年約1000時間。大人と同じようなことをやり続けた子どもはどうなってくんだろう・・・?
吸収力と成長スピードが段違いな世代。

ワクワクが止まりません!
先生って面白い仕事だわ。

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