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薄く薄く生きる

100%果汁は、5%に薄めて飲むのが、わたくしのコンセプト。
そんな薄い生きかたをnoteに公表したら、小さい反響があった。
日々薄い人生を楽しんでいる自分としては、励みになった。
そこで、今回も薄い生活を投稿してみた。



食を薄めてみる


今度は、薄めた食事について報告してみたい。
月に友人(変人)と散歩に出かける。
近場を宛もなく歩く。
そぞろ歩きである。
午前中2時間ほど歩くと、お腹が空く。
そこで丸亀製麺へ、食事に行く。
散歩のお昼は、丸亀製麺と決めてある。
これは、日本国憲法を遵守しているほど、硬い意志で決めてある。
だから丸亀製麺が地図上にないような未開地を散歩することはまずない。
で、丸亀製麺で何をしているのかと言うと、ご飯と温泉卵を食べている。
以前は、ご飯並120円温泉卵70円で190円だった。
時々、ごはんだけで良いですか?と、支払いの時レジの人が親切に言うことがあるけれど、
「ご飯と温泉卵が好きです。」
そう明言している。
そして、ご飯の上に、ネギと揚げ玉をたっぷり載せて、天丼用のつゆをかける。
忘れないですりおろした生姜とすりごまも乗せる。
テーブルに座ったら、温泉卵もどんぶりに乗せる。
すぐ食べないで、今度はカウンターの上に乗っているだし汁を小さい容器に入れてくる。
これで、準備完了。
美味しい、本当に美味しい、今まで食べた中で一番美味しい。
帝国ホテルのフランス料理より美味しいと思う。
満足。


豪華な食事にあきあきした


バブルを迎える頃、日本人の食生活は、豪華になった。
あれから失われた30年とかなんとか言われてきたが、
豪華でリッチな食事は相変わらずだ。
やれ唐揚げだ、焼肉だ、しゃぶしゃぶだ、毎日が贅沢三昧。
そういう生活をしていると虚しくなった。
定年になり、しばらくして、
昔日本人が食べていたという日の丸弁当が恋しくなった。
でもご飯だけ、梅干しだけの飲食店はない。
セブンイレブンにはおにぎりが売っている、だが食堂ではまずない。
その時、丸亀製麺のご飯を発見!
ただご飯だけでは、申し訳ないし、ちょっと自分も見えがある。
それで、温泉卵とご飯になったのだ。
ここ数年、友人と出かける時、昼食は丸亀製麺以外へ行ったことはない。
もう、厚いステーキなんか見るのも嫌だ。
ぎらぎらした肉汁や濃厚な食べ物は、胸焼けする。
そういう食事は、食べるのにエネルギーが必要だ。
頑張って食事をするのがバカバカしくなった。
食事も生活のよういシンプルでありたい。
そうした願いが、神様に通じたのだろうか、ある日丸亀製麺へと導かれたのだ。

夏の昼食は丸亀製麺で

今年卵の価格が高騰し、丸亀製麺卵のメニューが消えた。
卵がメニュから消えた日、私達は混乱した。
「何を食べればいいのだあ!」
で、答えは簡単。
ご飯だけにしたのだ。
しかも、ご飯小の札を手にしていた。
「ご飯小ですね、70円です。」
会計でスマフォを出してidでピッをする。
ご飯の上に、ネギと揚げ玉をたっぷり載せて、天丼用のつゆをかける。
忘れないで生姜とごまも乗せる。
ご飯小の丼は小さいので、ネギと揚げ玉を乗せる時、欲張ると悲惨だ。
だから、ご飯小でも人間としてのプライドと品位を忘れてはならない。
フランス料理だけがマナーにうるさいわけではない。
どんなささやかな食事にも、ふさわしいマナーがある。
口にした時、70円分の旨さが口の中に広がる。
こんなうまいものを食べたのは久しぶりだ。
反バブルご飯、反贅沢ご飯、反豪華ご飯、反無駄ご飯、反バイキングご飯。
ちょっと目尻に涙のような感動の印が・・・。

バブルを反省し薄めた生活を

丸亀製麺ご飯小だけの食事は、薄く生きている生活の証である。
もし、一日2食にして、丸亀製麺でご飯小だけで生活をしたら、一ヶ月140円×30日になる。
4200円、月の食事代4200円で、暮らせるのだ。
これなら、生活が薄く薄く、美しいほど薄くなりそうだ。
その分、残ったエネルギーは将来のために取っておこう。
この調子で行ったら、120歳まで生きることも夢でなくなるかも。
「しあわせだなあ、ぼくは死ぬまで君を離さないぞ」
わたくしは、振り返りながら、丸亀製麺にそうつぶやくのであった。

旗じいの話を最後まで聞いてくれてありがとう。
丸亀製麺は、今ボランティア運営している子ども食堂と同等だ。
非力で貧乏な老人のために、頑張っている企業だ!
すごくありがたい。
丸亀製麺ありがとう。


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