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寝る前の、彼との対話

私たちはよく話す。というより、私には人生における疑問が多すぎるので、それに対して、いつも彼なりの答えをもらっている。

私は22時就寝の朝型、彼は4時就寝の夜型で、一番話すのは私が眠りに落ちるまでの時間。まるで子守のようにそばにいて、質問に答えてくれる。そして足裏にある熟眠のツボを押してくれて「Good night」とささやき、部屋をでる。私は、半分すでに眠りの世界にいるが、朧げにおやすみを返す。

最近の会話を忘備録として残しておきたいと思う。

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人生の道筋は決めるべき?

母から、大谷翔平選手は高校時代に人生設計を書いていたときいた。メジャーに入団すること、子供が生まれること、引退後も地元で野球を教えること...と、70歳まで書かれているらしい。

私も引き寄せの法則を実感していて、目標を決めて努力することが大切だと思っている。

しかし、最近どうしても今度の人生の歩み方がクリアに見えない。今やっている事業が好きだし、今後もやりたいことはたくさんあるのだけれど、それらがどう繋がっていくのかを、はっきりストーリー化できない。

日本でやりたい仕事があるのに、住みたいのはフランスで、30代になったら子供は欲しいけれど、まだまだ自由に生きたい。絵も描きたい。旅もしたい。でも何を、どういう順序で?結局どこにたどり着くの?

クリアにならない自分がもどかしかった。

「大谷選手みたいに人生の道筋を立てた方が良いのに、どう進むのか読めないの。これじゃどの島に行きたいかもわからず、海で途方にくれているヨットみたいじゃない?」

彼は言った。

「僕も、地図に沿って生きていないよ。最終的にたどり着きたい宝島があるわけでもない。僕にとっては、わからない方が楽しい。確かなのは、コンパスはあるということ。」

彼は続けた。

「僕たちが5年前に出会った時、彼女が欲しいとか、日本人の女の子が良いとか、一切思っていなかった。それまで本気で人を好きになったことがなかったから、みんなが言っている恋とか愛とかが何のことかもわからなかった。でもそれはこうして起こったでしょう。

どの島に着くかはわからなくても、行きたいと思う方向に、心のコンパスに従っていけばいい。そして、着いた島から、また別の島が見えるかもしれないし、そこに新しい地図があるかもしれないよ。」

...この話で、小さい頃にはまっていたゲームを思い出した。公園の様々な遊具にマジックペンで落書きされていたものだ。

滑り台の裏に「ゲームを始めます。ブランコに行きなさい」と書かれていた。ブランコの裏には「ジャングルジムに行きなさい」と、ジャングルジムには「鉄棒に行きなさい」と、鉄棒には「馬の遊具にいきなさい」と...

そして、馬の遊具には「ゴールです!おめでとう!」と書かれているのだ。実際は、もっともっと達成感のある長い道のりだったと思う。

友達とこの落書きを追いかけて、公園中を走り回ったのを覚えている。ゴールするまでの過程が楽しかった。

目の前にあるものに取り組むと、その後、次の行き先が見えてくる。人生ってまさにそういうものなのかもしれない。

そういえば、ディズニーシーで流れる「Compass of your heart」が大好きだった。

どの島に着くかわからないけれど、

今、コンパスのさす方に進めばいいのかな。

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信じるって何?

親友のように仲の良い男友達が、何度も浮気をしていたことがわかった。それをたまたま知ってしまった時、ものすごくショックを受けた。

自分が浮気されたわけでもなく、その子の彼女にはバレていないのに、事情を知っている私が一人悲しんでいるのは、本当にバカバカしい話だ。

平気で浮気する人が多い世の中だけれど、君のことは信じていたのに、と私は思った。彼女のことが大好きで、結婚も考えてるって言ってたじゃない。

大切な人に隠し事をしたり、嘘をついたりできるのなら、そのほかのことで嘘をつけないわけがない。私はそんな友達ならいらない。そんな風に思ってきた。

でも後日、あの芦田愛菜ちゃんの有名な言葉を思い出した。

「『その人のことを信じようと思います』っていう言葉ってけっこう使うと思うんですけど、『それってどういう意味なんだろう』っていうのを考えたときに、何だろう、その人自身を信じているのではなくて、『自分が理想とする、その人の人物像みたいなものに期待してしまっていることなのかな』って言う風に感じて」

「だからこそ人は『裏切られた』とか、『期待していたのに』とか言うけれど、別にそれは、その人がこう、裏切ったとかそういうわけではなくて、『その人の見えなかった部分が見えただけ』であって、その見えなかった部分が見えたときに『あ、それもその人なんだ』ってこう受け止められる、『揺るがない自分がいる』というのが『信じられることなのかな』って思ったんですけど」

ぴたりと言い当てられてしまった。

私はその友達に「誠実な人間でいてほしい」と勝手に期待していたんだ。

彼の恋人でもないし、私には関係のない話。なのに、親友だからと理想の人物像を押し付けていたのかもしれない。

愛菜ちゃんの言うように、『それもその人なんだ』とは受け止められなかったんだと思う。

私はショックを受けたことを、自分の彼にも相談した。

「それで、大切な友達が浮気をしたら、どう思う?」

彼は言った。

「どうって、それは僕に関係のないことでしょう?」

...友達と仲が良すぎて、週3も会ってるのに。そこは干渉しないんだ。

「もしかしたら、尊敬の気持ちは少し減るかもね。でも、それで友情が終わるわけではないよ。ただそれは、そういう一面もあるっていうだけだから。」

愛菜ちゃんが言ってることやないかい!!!

「でも僕自身は絶対に浮気をしない。それはバレるバレないじゃなくて、優里の目をまっすぐ見られないことほど、絶望的なことはないから。」

私にも、人のことを多面的にまるごと好きになれる日がくるのかな。それはもっと次元の高い愛なのかもしれない。

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地球に何しにきたの?

最近、瞑想を再開するようになった。私の知っているところでは、瞑想とは魂が地球に来る前に元々いた場所、つまり宇宙の源とつながることだと思っている。

ある有名人は、瞑想が人生でもっとも大切なことだ、と言っていた。

でも、地球にわざわざきているのに、何でそんなに元いた場所とつながる必要があるんだろう。

私はその日も、寝る間際にきいた。

「1日何時間も瞑想する人までいるっていうけどさ、そんなに瞑想が大切ですっていうなら、地球にこないで元いた宇宙にずっといればいいのに。だって、そこと繋がっていたいんでしょ?何のためにわざわざ地球にきて、肉体をもって生まれて、それでいてまた宇宙の真理を追求をし続けるんだろうね?」

彼は確かにね...と言って少し考えた。

「それは、地球で行動する上でのガイドなんじゃない?ずっと座って瞑想すること自体が生きる目的ではなくてさ。色々な経験をするために地球に生まれてきたけれど、きっと瞑想して、宇宙からのヒントを時々もらうことで、人生を最大限に活用して、幸せに生きられるんだと思う。」

...なるほど。そうかもしれない。まだ初心者だから、わからないが。

そういえば、こないだ瞑想していた時には、唐突にある言葉が浮かんだ。

< 大物ではなく、本物になれ >

これは尊敬しているボーダレス・ジャパンの社長の田口さんが、以前どこかに書いていた言葉だった。

急に思い出したけれど、よくよく考えると、生きる上でのモットーにしたいくらい。

私は見せかけじゃなくて「本物」になりたいんだ。

瞑想をしていると、心が落ち着いて、アイディアや言葉がふってくることがある。それは、もともと田口さんが言っていたことだけれど、宇宙から私に対するメッセージでもあるのかなと思う。

瞑想と、宇宙と、もっと繋がったら、美しい人生を創っていけそう。

彼との対話は、いつも楽しい。

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