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『Peace & Democracyフォーラム 2023 ~沖縄から平和と国際協力を考える』に参加してきました!(Part②)

こんにちは。インターンの佐野です。
先日3/2(土)∼ 3/3(日)の2日間で沖縄で「Peace & Democracy Forum 2023 ~沖縄から平和と国際協力を考える」に県外学生として参加してきました。


◆【Peace & Democracy Forumとは】

Peace & Democracy Forumは、沖縄平和賞を受賞した団体の有志によって開催されている「平和」をテーマとしたフォーラムです。

今回は第3回目で、沖縄県内外の市民や学生沖縄戦と戦後、そして現代の世界で起こっている紛争・貧困等の課題についての理解を深め、交流することで、今後の日本社会と平和について改めて考える機会として開催されました。

フォーラムの前日には、昼から県内外の学生達が
・ひめゆり平和祈念資料館
・沖縄平和祈念資料館
・平和の礎
・嘉数高台公園
・上大謝名さくら公園

を訪問し、沖縄から見える日本の現実について考える時間を持ちました。

非常に忙しく濃い2日間だったのですが、どんなことをしたのかフォーラムの裏側を「県外学生目線から」ご紹介したいと思います...!

3月2日(1日目)の様子は以下の記事からご覧いただけます!

∼3月3日 (2日目)∼

AM 7:00 宿泊先のホテルで朝食
バイキングでコーヒー、トースト、クロワッサン、ヨーグルトを食べました!
朝から種類豊富なご飯を食べれると、幸せですね…。

AM 9:00∼ 嘉数高台公園

この日は朝から株式会社さびらの狩俣さんにガイドいただきました!

2日目にガイドしてくださった狩俣さん。
歴史の知識が少ない方でも理解できる、分かりやすく飽きない説明でした…!

嘉数高台公園周辺は元々沖縄戦で戦地の第一線となり、激しい戦いが繰り広げられた場所です。

「あそこから米軍が上陸してきて…」という話を聞いていると、まるで映画の中にいるような感覚に。
平和な日本で生きる私には、日本の風景と戦争は融合しがたいのだなと改めて思います。

なんとトーチカや壕もまだ残っていて、こんなに近くで見ることが出来ました。(トーチカには入ることができました!)

戦いのために作られたトーチカの跡。この穴から敵を狙ったそうです。
「意外と広いよ!」と中に入った学生が教えてくれました。

AM 10:00∼ 上大謝名さくら公園

普天間基地の真隣にある公園。
朝の時間帯だったので子どもや犬を散歩している人が見受けられました。

公園に隣接する米軍基地のフェンス内には、滑走路への侵入灯と、そのすぐそばにあるのは沖縄の方々のお墓です。
お墓は大きく、何かの遺跡のようにも見えます。

写真左:滑走路への侵入灯(赤と白の横縞の大きな塔)
写真右:お墓(大きな石のようなもの)

解説の中で「沖縄の人は家族をとても大切にしているので、お墓は家のすぐ近くにあるものなんです」と狩俣さんが教えてくださいました。

つまり米軍の基地となった場所に住んでいた方々は、戦後家を失っただけでなく、大切なご先祖のお墓参りも自由にはできなくなったということです。

こうして沖縄の文化を知って、当時その方々がどう感じたかをさらにもう一段階深く考えられるようになりました。

AM 11:30 県立図書館到着

一旦図書館内会場に荷物を置いて、足早に昼食を食べる場所へ...!

11:40 昼食(沖縄料理のお弁当)
(お弁当屋さんの名前は残念ながら忘れてしまったのですが)
豆腐ハンバーグ弁当を食べました!
ハンバーグだけでなく色々な種類のおかずが入っていて、すごく美味しかったです。

PM 12:30 会場で発表準備
まだまだ発表準備は終わっておらず、この日に訪れた嘉数高台公園と上大謝名さくら公園についての感想の話し合い&スライド作成でバタバタでした...!

発表で話すことの確認もそこそこにフォーラムの時間に。
やはり大勢の前での発表は緊張します…!

PM 2:00∼PM 4:00 Peace&Democracyフォーラム

沖縄戦について調査・研究されている石川勇人さんのお話

前半パネリストとして登壇された、大阪大学人文学研究科博士後期課程の石川勇人さんは沖縄戦と沖縄戦後史について、
学生達の発表では沖縄戦やその資料館から未来に活かせることついて考えていきました。

後半では、JVC木村さん・伊藤さんによるガザの報告、「難民を助ける会(AAR)」野際紗綾子さんによるミャンマーの報告を交えて
国内で起こった戦争と現在世界で起こっている紛争を照らし合わせながら、
「平和と民主主義」というテーマを考えることができました。

資料館や米軍基地を訪れた学生の発表

PM 4:00 フォーラム終了、撤収作業!

みんな「お疲れさま!」と声を掛け合っている様子。
発表が終わってすっかり緊張は解けました…!

PM 4:30 ワークショップ振り返り

東京の学生からは、
・ガザやミャンマーの発表から、終わらない紛争が忘れさられてしまうことの危機感を改めて感じた。

・初めて訪れた場所だったが、このメンバーで行けたからこその発見があった

各学生の視点からの感想が印象的な振り返りでした。

沖縄の学生からは、
・今回訪れた場所は初めてではないが、一緒に回る人によって感じ方が変わったり新しい学びがあることに気づいた。

・(時間の関係上)発表で全部話せなかったのが悔しい。移動のバス内でも基地についての話をしている程、真剣に向き合えたと思う。

・発表では全て思っていることを出しきれなかったが、みんなと話し合えた時間は良い時間となった。

のような意見がありました。
それぞれの意見に共感するところがありながらも、最後まで新しい発見がありました。

PM 5:30 解散
みなさん2日間本当にありがとうございました...!!

PM 6:15 那覇空港でA&Wを購入

搭乗まであまり時間が無かったのですが、那覇空港のA&Wに直行!

「沖縄で人気のファストフード」を食べたい欲に勝てませんでした…

PM 7:00 那覇空港を出発
ギリギリかなと思いきや意外と時間に余裕があって、無事沖縄から飛行機に乗れました。

PM 11:30頃 帰宅
予定より、数十分早く東京に到着しました...!
関係者の皆さん、2日間本当にお疲れ様でした!!

◇全体を通して

「戦争や平和」について多様な意見を聞くことが出来る時間となりました。
この話題について「自分がどう感じるか」を話す機会は、初めてでした。

大学の専攻も食品生産で、国際協力系の学生団体やサークルにも所属していない私は、日常的に誰かと戦争やそれに関連する政治の話をすることはほとんどありません。

JVCの広報インターンとして毎週発信に携わっていても、社会問題について「自分の考えを問うこと」はあまり無く、どこか距離のある物事を見ている感覚でした。

「解決していく過程は知識のある専門家がやってくれる」と他人任せにしていた所は多少なりともあったと思います。

しかしこうして平和について話し合ってみると、同世代間でも本当に様々な意見が出ました。
なんでこう考えるのだろう?という背景には、その人の経験やバックグラウンドが反映されていて、話し合っていく中で視野の広がりを感じました。
こうした対話の継続によって、世の中のニュースを自分目線で捉えるようになり、これがそれぞれの戦争と平和に対するアンテナを張り続けることに繋がるのではないかと感じました。

このような自分と他人との意見交換の大切さを感じた為、また機会があれば進んで参加したり企画にも携わろうと思っています。

イベントを企画した際にはnoteや各種SNSにてご報告します。
この記事を読んでご関心を持たれた方は、是非noteのフォローをしてお待ちいただけると幸いです。

沖縄も少しだけですが、楽しむことが出来ました!

気候が温暖で食べ物も美味しく、明るい人柄の方で溢れた素敵な場所でした。
また個人的にでもお伺いしたいです...!!

最後に、今回のPeace&Democracy Forumを企画・運営いただいた皆さま
本当にありがとうございました。


◆執筆者

日本国際ボランティアセンター(JVC)インターン 佐野

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