見出し画像

いちご農家見学&農家さんへのインタビュー🍓

私たち情熱パズルは、NIPPON FOOD SHIFT FES. で販売する国産スイーツのコンセプト開発の情報収拾をするべく、千葉県野田市のいちご農家である瀬能ファームさんに伺いました!


ビニールハウス内 伺った時期は収穫の時期ではないため、土の上からビニールが被せてありました。

農地見学

瀬能ファームのいちごのほとんどはいちご狩り直売所での販売のために作られており、スーパーなどにはほとんど出回らないそうです。栽培から販売までを農地内で完結させており、理にかなっているな、と感じました。

私たちが伺ったのは8/31で、夏の暑さがまだまだ続いており、ビニールハウス内は想像を絶する暑さでした。今年は6月から高温の日が続く記録的酷暑の夏だったので、ハウス内での連日の作業は過酷だったと瀬能さんは仰っていました。

農地での瀬能さんのお話の中で印象的だったのは農具のお話。農具にもいろいろ種類があって、たくさん使うものや、年に数回しか使わない農具もある。年に数回しか使わなく、なおかつ値段の高い農具は、野田市内の別のいちご農家さんとの貸し借りによって使っているそうです。ライバルであるはずなのに、必要であれば助け合いをする姿には、なんだかほっこりしました。

また、農地内にはボルダリングのような遊具が。瀬能さんが自身のお子さんやそのお友達、イチゴ狩りに訪れたお子さんを飽きさせないように取り付けたそうです。HPに載っている通り、まさに「遊べる農園」でした!


場所を移動してオシャレで落ち着きのある古民家カフェでインタビューをさせていただだきました。

インタビュー

インタビューでは、瀬能さんが農家になったきっかけから、日本の農業の話まで、様々な質問に答えていただきました。その中でも特に印象に残ったお話を以下に紹介します!

ここで作っているいちごは1パック1,300円程度。一人暮らしの若者や、食卓の毎日のデザートとしては買ってもらえない。孫への贈り物であったり、週に一度の自分へのご褒美として買ってもらっているので、ライバルはスーパーのいちごではなく、ケーキやお酒などの嗜好品。だから、いちごもそのクオリティを目指して作っている。

瀬能ファームのある千葉県野田市には目立った特産品がない。だからイチゴのパックのパッケージに「野田市」の文字を大きく入れて、野田市の特産品やお土産としても扱ってもらえるように工夫をしている。

瀬能ファームでは、ライバルをケーキやお酒と捉えて、ぜいたく品としてのいちごを育てていることがわかった。コスト(作物を育てるためのお金や設備、労力)とパフォーマンス(作物の品質)のバランスをどうやって取るかは農家の方の考え次第で変わると思うので、他の農家さんがどう考えているのかについても興味を持った。また農具の貸し借りや、遊具の設置、野田市の特産品に関するお話からも窺えるように、地域社会との関わりや地域貢献にも目を向けられており、感動しました。



いただいた削りいちご

インタビューの最後には、削りいちごをいただきました!
凍らせたいちごをカキ氷のようにして削り、練乳をかけていただきます。いちごのさわやかな香りと酸味が練乳との相性バツグンで、暑い夏の日にピッタリなスイーツでした!

実は、削りいちごに使われている冷凍いちごの正体は、訳ありいちごでした。形の悪いものや小さいもの、多少の傷がついたものやいちご狩りで売れ残ってしまったものに至るまで、さまざまな訳ありいちごが瀬能ファームでは冷凍され、削りいちごやジャムなどに加工されていました。

そして我々情熱パズルはこの冷凍いちごを用いてスイーツ開発に取り組んでいます!冷凍いちごがどのような国産スイーツに変貌するのか、楽しみにしてください!フェス会場で我々のスイーツを食べて、ニッポンフードシフトに少しでも興味を持っていただければ幸いです。