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【イチロー】「疑問符つけてます」を考えてみる

こちらの動画

イチロー“自己肯定感の高め方”に持論を語る

でイチローさんが語られている

「疑問符つけてます」

を考えてみました。


これは一言で言えば、

「自分を省みる」

ことですよね。

こちらによれば、意味は、

自身の言動などを、振り返ってじっくりと考えること

他に、

過去を振り返る
過去を反省する
過去を顧みる
振り返る
省察する
自省する
省みる
反省する
振り返る
自分を省みる
自分を振り返る
猛省する
過去を振り返る
過去を反省する
過去を顧みる
自分を見つめる
自分を見つめ直す
自らを省みる
自らを見つめる
自らを見つめ直す
自問自答を繰り返す
内省する
内観する
自分を顧みる
胸に手を当てて考える
自問する
自分の胸に訊く
自分の胸に訊いてみる

と言い換えることができるようです。

こちらによると、

「反省」が、最も一般的。
「自省」は、自分自身のことという点を強調した言い方。
「内省」は、自分の心の中を観察することで、
道徳的な意味合いは含まれない。

とのことです。


これらの関する言葉

を少しご紹介させて頂きます。


『最強の指南書』
佐藤一斎「言志四録」を読む

著者 齋藤孝

さんは、同書で

自分は若年の時、学問上多くの疑問点があった。
中年に至っても同じようであった。
一つの疑問が起こるたびに物の見方が少し変化した。
すなわち学問が少し進歩するのを自覚した。
ところが、近年になると、少しも疑う心がなくなり、
学問もまた進歩向上するのを自覚しなくなった。

 物事を疑うことは、
学問が進歩する機会であるというのですが、
これは
「我思う。ゆえに我あり」
という言葉で、
考える主体として自己を定義したデカルト的発想です。
 何でも、どのようなことに対しても疑問を持つことは、
考えを深めることに役立ちます。
常日頃から、なぜこのようになっているのか?
本当にこれでいいのか?
など自分で疑問を出して考える訓練をしてみるのです。
 実際、疑いを持つポイントをどんどん書き連ねていくことで
私たちの脳は活性化していきます。
ごく簡単な方法として、たどえば、
はてなマークを付けてメモをとるという癖をつけるのは、
なかなかいい方法なのではないかと思います。
 私は手帳に「⋯⋯?」と疑問を書くようにしています。
 私は文章を書く機会が多いのですが、
この「はてな」さえできれば、あとはだいたい書けてしまいますし、
企画書なども、「はてな」で出発しているものは、
人の心に入りやすい傾向があります。
 ですから、どんな問いを立てるのか、あるいは、
どんなところに疑いを持つのか。
これは「発問力」、あるいは「立問力」といってもいいと思いますが、
いい問いを立てることが結局、
どれだけ考えを深めることができるかを決めることになる
と言っても過言ではないのです。

と解説されています。


反省と言えば、有名なのは、

『論語』の「三省吾身」

ですよね。

『[中国]の思想 論語』
松枝茂夫 竹内好 監修
久米旺生 訳

では、

4  わたしは日に何回でもこう反省する。
 いったい自分は、人に頼られながら、
つい人のことだといい加減にすませたりはしなかったろうか。
友人に対して誠実でない態度を示したことはなかったろうか。
自分に確信がないことを、
まことしやかに人に吹聴したりしなかったろうか、と。(曾子)

と訳されています。


仏教の中では、

『ダンマパダ』の293

にも

『ブッダの 真理のことば』
中村元 訳

常に身体(の本性)を思いつづけて、
為すべからざることを為さず、
為すべきことを常に為して、
心がけて、
みずから気をつけている人々には、
もろもろの汚れがなくなる。

『法句経』
友松圓諦 訳

つねに
善くつとめて
身につつしみあり
なすべからざることに
遠ざかり
つねになすべきを行い
思い深く さとれるもの
悪習(まよい)は かかる人に消えん

現代語訳

もし人が常にいそしみはげんで、
自らの動作について反省し、
してはならぬ行為はこれを行わず、
せねばならぬ務めをつねにふみ行っているような、
かかる注意深さと、
完全なる智慧をもっている人には本能衝動はついに消えうせる。

というものもあります。


過去の終わったことに対し、

後悔をしても仕方ない

とは思いますし、

落ち込んだり
自分を否定してもしょうがない

と思いますが、

振り返って考え
今後に生かすこと

は大切なようですね。


こちらの内容は、

『最強の指南書』

佐藤一斎「言志四録」を読む

発行所 祥伝社
著者 齋藤孝
2010年6月10日 初版第1刷発行

『中国]の思想 論語』

発行所 株式会社徳間書店
監修者 松枝茂夫 竹内好
訳者 久米旺生
2008年5月15日 初版

『ブッダの 真理のことば 感興のことば』

発行所 株式会社岩波書店
訳者 中村元
1978年1月17日 第1刷発行

『法句経』

発行所 株式会社講談社
訳者 友松圓諦
1985年3月10日 第1刷発行

を引用させて頂いています。



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