【NJRPG/リプレイ】インサニティ・スカウト・ツアー(2)
この記事はDHTLSのDiscord公式サーバー内、ソロセッション部屋103「トコシマ」にて2020/09/22~10/17の期間に不定期でプレイした「ニンジャスレイヤーTRPG」のソロセッションリプレイです。
内容は実際のセッションログに基づいていますが、リプレイ化にあたって読みやすく誤字・語調を調整するなどしています。あらかじめご了承ください。
◇本文中に登場する略称
NM:ニンジャマスター → ゲームの進行役。描写などを行う。
PL:プレイヤー → ゲームの参加者。PCを操作する。
PC:プレイヤーキャラクター → ゲーム内の主人公。メインキャラ。
◀インサニティ・スカウト・ツアー(1)
なおいずれも古矢沢=サンが公開されている「スカウト部門の日常」のルールに則り、フルアドリブで適当にストーリーを付け足しながらプレイしています。
またこの記事にはセッションリプレイ【オフィス・オブ・テラー】のネタバレや関連したローカルネタが挿入されています。未読の方は当該リプレイから読まれることを推奨いたします。
FROM NJRPG
【インサニティ・スカウト・ツアー(2)】
◆あらすじ:2020/10/08、この日DHTLSの公式Discordサーバー内、セッション部屋201「マルノウチ」では「悪役やヒロインの設定、行動動機、目的などを全てランダムで決めるフルアドリブシナリオ」という狂気のセッションが開催されていた。
NMはエコノミストのPL、参加者にはブルーコーラル、見学にはブレーメンのPL、『恐怖の事務所』のNMが揃い踏み(【オフィス・オブ・テラー】を参照)、ヤバイ高まりが起こりつつあった。
狂人PC濃度が高まる「マルノウチ」に対抗すべく、私もまた「トコシマ」でフルアドリブのソロセッションを開始するのであった……。
2020/10/08
スカウト・ツアー3日目
ロックジョー(PL):(セッションルームを)お借りします
◇実況部屋のみなさん
:アッ……
:狂気伝染してて草
:もうネヤさんの「お借りします」だけで笑えるようになりました(上級者)
俺、タカシ。
根尾埼玉市に住む小学6年生。 今ハマってることは、カブトムシ収集だ。太陽が登るより早く起きて、暗いうちから裏山に行くと、木の幹の樹液が出てるところに、いっぱいカブトムシが居る。
:あれ、この書き出しは……
:根尾埼玉市
:まさか……
:これは……
他の虫とかもいっぱい集まっているからちょっとヒくけど、カブトムシがゲットできるなら怖くない。 最高の夏休み……でもその最高さに影を落とす要素が、俺の心にこびりついている。……夏休みの宿題だ。 「はあ……つらい」
:アカン、もう笑える
:このゾワゾワ来る感じがホント癖になる
宿題はクソだ。特に日記がキツい。日記は今から過去を振り返って、7月下旬から一ヶ月以上の内容を捏造して書かなければならない。考えるだけで気が重く、つらかった。
大人はしたり顔で、実はフワッとした根拠迷信で俺達に命令してくる。
俺は夏休みの宿題をやらなくてもいいはずだ!……俺は溜息をついた。わかってる。そんな事を主張したって誰も聞いてくれない。……辛い……。
「フフフ、面白い」窓の方向から声がした。「エッ!?」「窓、開けて」女子の声! 俺は窓を開けた。すると、窓の外にはメチャクチャHOTな女子が浮かんでいた!
「き、君はどこの転校生!?ていうか、ここ2階なんだけど」「そんな細かいこと気にしないでよ」 「いったい君は……」「私、アミ」女子は顔を近づけてきた。いいにおいがした!
:なんでこれをロックジョー=サンでやろうと思いついたのマジで
:やっぱ格が違いますわ😉
:いつどこからロックジョー=サンが出るかわからないスリルを味わえる
「タカシくん、キミと夏休みの思い出一緒に作りに来たってゆったら、信じる?」「それって……」「私は不思議な少女なの。ひと夏の幻みたいに、これからキミと海を見たり、夜はお祭りで花火を見て、素敵なのよ」「すごい」
「それじゃ、一緒に行こう」家の前にバスが停まった。 アミに手を引かれて、俺は階段を降り、家を出た。そしてバスに乗り込んだ。
「タカシくん、こんにちは!」
「ヒャッホー!イエーイ!」
「たのしいよ!」
車内には、HOTなバスガイドさん、HOTな教育実習の先生、HOTな友達の年の離れたお姉さん、HOTな親戚の女子高生お姉さんなどがいて、俺を歓迎してくれた!すごい!
:異物混入してる
:タカシくん年上好きだなあ
HOTなお姉さんたちが俺を撫でたりしてくれるが、やっぱりアミだった。「あ、ありがと……」「出発、進行!」制帽を目深にかぶった運転手が白手袋で指差し確認し、バスを発車させた。
バスはどんどん速度を上げて、山道に向かっていく。「宿題とかいいじゃない。もう、やめちゃお?」アミがせつなそうに言った。「本当にやらなかった子がどうなるか知らないでしょ?大丈夫よ」「確かに、完全にバックレたらどうなるか知らない」
:くるぞ……
すごい勢いで窓の外の景色が流れていく。輝きは夜空の星みたいだ。アミは俺の腕に腕を絡めて、耳元で囁いた。
「ねえ、打ち上げ花火はどの角度から見たい?」 「え……角度……?」 「もう、わかってるくせに」アミは笑った。 そ、そうか。どこから見……「この世ナラぬスペクトルの幾何学角度だヨォ!」
「スペク……アアアアアアア!?」俺は悲鳴を上げていた。 アミの顔が2つに割れて、中から名状しがたいバケモノが無数の昆虫じみた外骨格腕を伸ばして俺の顔に触れたのだ!
「アアアアアアア!アアアアアーッ!」「抵抗するナよタカシくン!もうじゅうぶん、キミはイイ思いを、したンだヨ!」「アアアア!」「ビルビルーッ!」アミだったものが叫び声をあげた。
それに呼応して、車内のHOTお姉さんベイブ達が巨大なカブトムシ人間の正体を表す!「タカシクン……カブトムシ……スキデショ」「アアアアアーッ!」「タカシ。ワンピースを着た不思議少女とお前は青春した。奇跡には代償が必要だ」
:この世ナラぬスペクトルの幾何学角度ほんとすき
:こっわ…
:なにこれ(なにこれ) #なにこれ
:「おわかりいただけただろうか?」みたいな恐怖を感じる
:ザザこんな種類あったんだ!?
:ビルビルーッ!
:しかしスカウト…スカウトはどこからくるの…?
:……スカウトでザザナンデ!?ワカラナイ!アーッ!
その時だ! バスがドリフトした!
怪物はまとめて車内を吹き飛び窓に衝突!「ウギャーッ!?」 KRAASH!KRAASH!窓が割れ、カブトムシ人間は外の亜空間へ呑み込まれていった!
「ウッギャアアアーッ!」「バカな!我が眷属達が!」怪物が驚愕した。
バスが急停止した。怪物が吹き飛び、天井に叩きつけられた。「ギャアーッ!」俺はシートベルトで平気!
運転手が席を立つ……!「行き先は地獄よ!」 「き、貴様は」怪物は起き上がり、身構えた。「我々の手配した旧支配者運転手ではない!?いつすり替わった!」
運転手は帽子に手をかけた。「この世には科学では説明のつかない出来事が沢山ある」帽子を投げ捨てると、怪しく目をギラつかせるHOTお姉さんベイブが立っていた!
「き、貴様は」怪物は身構えた。「我々の手配したHOTお姉さんベイブ擬態カブトムシ人間!?いつすり替わった!」
:!?!?!?
:???
:映画の前の予告編みたいのものかもしれない(ぐるぐる目)
:なにが起こっているんです!?
:ザザだこれ!
:そうか映画の予告編か……()
:私にも分からん
「ビルビルーッ!もはや誰でも構わん!我らに楯突く代償は、死だーッ!」怪物が向かってゆく! だがHOTお姉さんベイブは両手をクロスさせ……開いた!
「アアアアアアア!アアアアアーッ!」俺は悲鳴を上げていた。
謎の構えに呼応して、HOTお姉さんベイブの顔が2つに割れて、中からニンジャが現れたのだ!
「喰らえ!ブラッドパンチ!」「ウッギャアアアアアーッ!」
怪物が吹き飛び、天井に叩きつけられた。
:え?
:ウワッニンジャだ
:ニンジャ!
:!?
:まじでこれどう収拾つけるの?
:ブラッドパンチ
:ブラッドパンチ…これは!
:そのワザは……貴様もしや!
「き、貴様は」怪物は起き上がり、身構えた。「我々の手配した旧支配者運転手ではない!?いつすり替わった!」
ニンジャはHOTな体に手をかけた。「この世には科学では説明のつかない出来事が沢山ある」まとわりつくHOTお姉さんベイブの体を脱ぎ捨てると、怪しげな目をギラギラと輝かせるニンジャが立っていた!
「健全探偵、ロックジョー!」
◆ロックジョー(種別:ニンジャ) PL:ネヤ
カラテ 3 体力 3
ニューロン 5 精神力 5
ワザマエ 6 脚力 3
ジツ 1 万札 ー
近接攻撃D:4、射撃D:6、回避D:7
◇装備やスキル
スキル :『☆ドク・ジツ(コリ・ジツ読み替え)』
装備 :サイ&折れたブラッドカタナ(カタナ二刀流) ⇔ サイ(カタナ)
サイバネ:▶テッコ、▶生体LAN端子
◆忍◆ ニンジャRPG名鑑#XXX 【ロックジョー】 ◆殺◆
小振りのサイを帯刀するニンジャ。微細な傷から細菌感染させ、相手に強烈な筋痙攣を発症させるドク・ジツを用いる。
:キターーーーー!!!
:そっちがロックジョー=サンなの!?
:この的確にニューロンを焼かれる感覚が最高なんですよね(かれは真顔で書き終えた)
:?????
:いろいろなものが交錯しておりなにがなにやらだぜ
:運転手の方!?
:!?!?
:HOTなお姉さんベイブに偽装していたの!?
:なにが健全だ!
:アアアアーーーッ!
:なんなのだこれは!?一体どうすれば良いのだ!?
:スカウト……スカウト相手はどこ…?
:意味が分からんwwww(誉め言葉)
:頼むビルビル、そいつをなんとかしてくれ!
:ビルビルが応援されてて草
「ソウカイヤのシマで良くも好き放題やってくれたな!ユルサナイゼ!」
「ビルビルーッ!我らに楯突く代償は、死だーッ!」怪物が向かってゆく!
◆怪物(種別:怪物)
カラテ 1 体力 1
ニューロン 3 精神力 3
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ 0 万札 3
近接D:1 、射撃D:3 、回避D:3
◇装備やスキル
能力値強化表:出目5:ワザマエ+2:ニューロン+2:
補助強化表:出目1:『滅多打ち』
:このステータスは…!
:スカウト相手お前かよ!!!
:そんなもんスカウトしてどうすんの!?
:何を……スカウトするというのだ!?
:大草原
:ネヤ=サンすごいなあwwwww
:じゃあタカシくんはなんだったんだよ
◆戦闘ルールについて
このシナリオでは「スカウト部門の日常」より以下の「イッキウチ」のルールを採用して戦闘を行う。また【精神力】消費による判定の自動成功を使用しない。
///
『イッキウチ』
・このルールの適用下では1ターンの処理が次のような形となる。
『回避ダイス回復』→『先行手番』→『後攻手番』→『先行手番』→『後攻手番』
・『連続側転』の回避ダイスボーナスが+1になる。つまり、2回の手番で両方とも連続側転して初めて場合通常通り+2となる。
・次のターンで得られる回避ダイスが『減少』するような効果は複数回使用した場合ペナルティが重複する。
・『☆ブンシン・ジツ』などにみられる『次のターンの自分の手番』とある記述は『次の自分の手番』と読み替える。
◆T1
ロックジョー(PL):ロックジョーから行動
ロックジョー(PL):イッキウチ採用
ロックジョー(PL):強攻撃だ
ロックジョー 強攻撃 2d6>=4 = (6,2 :成功数:1)
怪物 回避 2d6>=4 = (2,3 :成功数:0)
怪物 HP 2>-1
ロックジョー(PL):死んだ…
:もう終わったwww
:死 ん だwwwwww
:怪物ーッ!?
:ファーーwwww
:もうダメおなかいたいwwww
:ハヤイすぎる……
:もうやばい、笑いで苦しい
:あかんお腹痛くなってきた。面白すぎる
:ビルビルーッ!死んだァーッ!
:壮大な前振りとはいったいなんだったのかwwwwww
:あの事務所の最中、ずっとこんな感じで笑いっぱなしだったのよ 苦しかったのよ 分かってくれた?
:私だってずっと笑ってたよ…たのしかったね…
「ビルビルーッ!我らに楯突く代償は、死だーッ!」怪物が向かってゆく! だがロックジョーは両手をクロスさせ……赤い刀身の剣を抜いた!
:赤い刀身の剣(折れている)
:接着剤でくっついてるからセーフ
「喰らえ!ブラッドパンチ!」
「ウッギャアアアアアーッ!」ニンジャの拳が凄まじい光を照射し、怪物を一瞬にして焼滅してしまった!
:ブラッドパンチ!!!
:拳なの!?剣必要だった!?
目が開けられないほどの光が去ると……そこはもとの山道だった。
「夢?」俺は呻いた。 「ホットなお姉さん……幼馴染……不思議少女……あれ?バスに乗っていたはずだけど……」俺は瞬きした。ここはタクシーだ。
:タカシくん無事に戻れてる……
:ほんとぉ?
:ほんとに無事?
:目の前になにかいない?
:後ろとか上とかよく確認して?
:ちゃんと現実見てる?
「お前は熱中症になりかかっていた。要所要所で、しっかりと適切なナトリウムと糖分の割合を保ったドリンクを飲まないと命にかかわるぞ」
「ごめんなさい」 「キミの事はこのまま家に送ってあげよう」
「ありがとう」
「だがその前にやるべき事がある」「え?」 タクシーが停まった。
:アッ……
:嫌な予感しかしねぇ
:ヒッ…
:こわいよぉ!!
:ザザのことを鑑みれば……!
運転手が振り返り、帽子を脱ぐと、その男はニンジャだった。
「お前はニンジャだ」 「アアアアア!?」
「わかっているのか!」「アアアアアーッ!?」
:いったいなにが起こっているんだ……!?
:!?!?!?
:え?
:バカな!タカシくんが!?
:アアアアアーッ!?
:アアアアアアーッ!
「これはスカウト部門の日常というニンジャスレイヤーTRPGのソロシナリオだ!詳細はこのURLにある!https://note.com/koyazawa_ninja/n/n046095a3ab4e それをお前は!」
:草
:草
:その宣伝なの!?
:草
:スカウトシナリオなのにスカウトしてなくない!?
:ちゃんとザザメソッドにのっとってるー!?
「アアアアアアーッ!?」
「わかっているのか!」
「アアアアアアーッ!アアアアアアーッ!」
「わかっているのか!」「アアアアアアーッ!」
「わかっているのか!」「アアアアアアーッ!」ニンジャの構えたサイが光る!
そして俺は思い出す……俺は小学生じゃない……ここはネオサイタマ……俺はカラルド……機能が減退気味な男…… 。
◆カラルド(種別:ニンジャ)
カラテ 3 体力 3
ニューロン 1 精神力 1
ワザマエ 3 脚力 2
ジツ 0 万札 3
近接D:3 、射撃D:3 、回避D:3
◇装備やスキル
能力値強化表:出目4:カラテ+2:ワザマエ+2:
補助強化表:出目4:『カタナ』、『滅多斬り』
:カラルドーッ!?
:カラルド!?
:二戦目はカラルド!? 何かそんな予感してたけど!
:与太話の登場人物でさえ狂人の魔の手からは逃れられないというのか!?
:瀕死だ…
:こんな白昼夢を見るカラルドさんの自我が心配だわ
:何だこれ……(何だこれ……)
◆T1
「わかっているのか!」
「アアアアアアーッ!」
「わかっているのか!」
「アアアアアアーッ!」ニンジャの構えたサイが光る!
ロックジョー 強攻撃 2d6>=4 = (4,6 :成功数:2)
カラルド 回避 2d6>=4 = (3,3 :成功数:0)
カラルド 回避ダイス 3>1
カラルド HP 3>1
:既に心身共にボロボロで草
:そもそもスカウトってなんだっけ
「わかっているのか!」「アアアアアアーッ!」ニンジャの構えたサイが光る! 全てを思い出してもニンジャは俺を許してはくれなかった。
「わかっているのか!」「アアアアアアーッ!」ニンジャの構えたサイが光る!
カラルド 強攻撃 1d6>=4 = (3 :成功数:0)
ロックジョー フェイント 4d6>=4 = (5,3,3,1 :成功数:1)
カラルド 回避ダイス 1>0
カラルド HP 1>0
:カラルドーッ!
:終わった
:死
:容赦ないなロックジョー=サン……
そうだ俺は……俺は小学生じゃない……ここはネオサイタマ……俺はカラルド……機能が減退気味な男……ニンジャ……「わかっているのか!」「アアアアアアアーッ!」
俺とロックジョーを乗せ、タクシーはどこまでも走るのだった。
:なんだこれ……
:惨たらしく殺す事だっけ?>スカウト
:「スカウト先はジゴクですよ」
:なにこの…なに?
:ロックジョーさん、サイコー!イエー!
:そのまま帰ってこないで
:終わったのか……?
:スカウト…成功?
:スカウト #とは
:もうなにがなにやら……
:自由すぎるぜロックジョー
:スカウトする気、無し!
:終わった……
:結局何が起きていたのかさっぱりわからないままなのほんとひどい(褒め言葉)
:風邪ひいて寝込んだ時に見た悪夢か?
:それでももうちょいマシな夢見られる自信あるぞ
:悪夢で草
:流れるようにカラルド=サンとの戦闘が始まったのがくるってていいとおもいました(感想文)
◆このシナリオでは『夏休み課題締め切り探偵ザザ 第14034話』より描写やテキストを改変する形でお借りしています。インスピレーションの源となった素晴らしい作品シリーズと執筆チームに、この場をお借りして謝辞を。
2020/10/08
スカウト・ツアー3日目(番外)
◆あらすじ:2020/10/08、スカウト・ツアー3日目が終了すると共に「マルノウチ」のセッションも終了し、突如としてエコノミスト(通称CEO)のスカウトセッションがソロ部屋104「センベイ」で始まった。
狂人の影に怯えるCEOを見てはしゃぐ見学席は、「オイランの頭が2つに割れロックジョーが現れる」だとか「ミコチの頭が2つに割れてビルビルする」だとか適当なことを捲し立てていたのだが……。
◆エコノミスト(種別:ニンジャ) PL:T1000G
カラテ 3 体力 4
ニューロン 5 精神力 6
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 2 万札 ー
近接攻撃D:3、射撃D:5、回避D:5
◇装備やスキル
スキル :『☆スウォーム・ジツ』
装備 :なし
サイバネ:▶クロームハート
◆忍◆ ニンジャRPG名鑑#XXX 【エコノミスト】 ◆殺◆
ファーディナンド・バーンスタインを名乗る謎の若い経済家ニンジャ。 巧みな話術とジツで小規模な会社を立てていたのだが、ソウカイヤに取り締まられエコノミストごと吸収された。 その事を半分憎んでおり、このソウカイヤでもう一度会社を立ててやろうと企んでいる。
(前略)
そうだ、今日はスカウト部門から依頼が届いていたのだ。否、依頼を受けたのだ。狂人達と生活していると、まるで俺様の頭がミキサーにかけられ野菜ジュースにアサインされた気持ちになる。
故に、新たな社員をスカウトしなければならない。
できれば美人が良い。マトモな。
マトモであればそれで良い。
「マトモであってくれ!」 CEOは思わず叫び、口を抑えた。
狂人か、否か 1d2 = (1) = 1
CEOの脳はミキサーにかけられ野菜ジュースとなった 。
(中略)
動揺したアヴァロンエンクローズに、三連続の経済的急所を狙ったカラテを繰り出す!繰り出す!繰り出す! そしてアヴァロンエンクローズは、叫ばなくなった。 「ふぅ……鼓膜、退職したか」
そう言いながらエコノミストは鼓膜の無事を確認する。
「……生きてた。はあ」
そしてエコノミストは懐からメイシを取り出し、アヴァロンエンクローズに投げ渡す。 「俺様はソウカイ・シンジケートのエコノミスト。いずれCEOとなるニンジャだ」
「……」 「どうした」
「DXアヴァロンソード……壊れちゃった……」 「……はあ」
:ヤッター! エコノミックカラテだ!
:経済の勝利だ!
:これがエコノミックカラテだ!
:これが量子ハッキング。エコノミック・カラテの秘技だ…
:カタナ……叩き折る……ウッ
:何か思い出しかけてる人がいますね?
:あぁ!しゅう=サンの古傷が!!
:た め 息
:(今からこの狂人スカウトするのかぁ…)
:スカウトするの!?
:しないの!?
:草
◆スカウト判定:精神力の最大値と同じ数のダイスを振り、成功数を比較する
エコノミスト スカウト判定 6d6>=5 = (3,2,5,1,3,1 :成功数:1) = 1
アヴァロンエンクローズ スカウト判定 4d6>=5 = (4,2,6,6 :成功数:2) = 4
:ヤルキなさすぎて草
:あらら
:CEOダイジョブ?ヤルキ・ジツ要る?
:狂人が増えてもね…
「……ダメだ。貴様のような社員など、欲しくはない」 CEOはI字バランスめいて脚を振り上げた。
ロックジョー(PL):CEOはI字バランスめいて脚を振り上げた。その動きに呼応して、アヴァロンエンクローズの顔が2つに割れて、中から別のニンジャが現れたのだ!
:隙あらば健全探偵ロックジョー
:なんかPL、PC問わず狂人増えてません?
:ニンジャのイクサで隙を見せると死ぬ、とはこのこと
:なんでだろう…
エコノミスト(PL):ではここでだな
◆スノーフィンガー(種別:ニンジャ)
カラテ 2 体力 2
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 2 脚力 1
ジツ 0 万札 6
近接D:2 、射撃D:2 、回避D:4
◇装備やスキル
能力値強化表:出目3:ニューロン+2:
補助強化表:出目4:『カタナ』、『滅多斬り』
性別 1d2 = (2) = 女性
胸のサイズ 1d3 = (1) = 平坦
狂人か、否か 1d2 = (2) = 否
:チッ…狂人じゃないのかよ…(オメデト!)
:狂人が増えると喜ばれる一日だった・・・
「待ちな」 後ろから、エコノミストに声がかけられた。
「そいつ。殺すと中から何か出てくるよ」「は?」
:???<中から出てくる
:?
:殺 す と 中 か ら 何 か 出 て く る
その言葉に呼応して、アヴァロンエンクローズの顔が2つに割れて、中から別のニンジャが現れたのだ!
「ビルビルーッ!君が上記のような平坦クール美人をスカウトできるとでも思ったのかねーッ!」
「……は?」 エコノミストはI字バランスのまま硬直した。
「き、貴様……どこから……」
「この世ナラぬスペクトルの幾何学角度だヨォ!」
:ウッソだろオマエwww
:ホントに出てきて草
:寄生体かな?
:!?
:ファーック!
:アアアーッ!
:侵食がスゴイ
:もう……CEOを休ませてあげて……!!
:アアアアーーーー!!!!
:よかったね、ロックジョーって明記してなくて…
:猛烈な勢いで数増えてて草
:え、なにこれ
:草
:またかよォォォォ!!!
:うん、また……なんだ……
:アイエエエエエ……
:狂気が狂気を生み、そして狂気へと至る…
◆時を同じくしてソロセッション部屋103「トコシマ」で新たな「スカウト部門の日常」が始まり、突然ビルビル星人とのデスマッチが始まった。
かくしてDHTLSの公式サーバーはビルビル星人に侵略され始めることとなる……。
【インサニティ・スカウト・ツアー(2)】終
【インサニティ・スカウト・ツアー(3)】に続く
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