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「のっぺらぼう」な世界で、「自由」に生きるための「自治」

「あなたは、誰と、どこで生きたいですか?」

この問いに、すぐに答えられ、それを実現している人は果たしてどれほどいるだろうか。

私たちの生の現場はさまざまある。生まれた国、育った地域、仕事のために移住した場所、転勤で送り込まれた土地、あるいは逃げて流れ着いた先。その中で形成されるのは集落、親戚、家族、仲間、友人、恋人といったコミュニティや関係性。

子供の頃の行動範囲は限られているが、大人になる過程でその範囲は広がっていく。自転車に乗れるようになり、車の免許を取得し、新幹線や飛行機で遠くへ行けるようになる。ただ、物理的な行動範囲として世界が広がったとしても、子供の頃と変わらぬ窮屈さを感じることがある。

のっぺらぼうな世界で生きる

どこまでもフラットで、時に表情のないように思える世界で、「好きなことをやって食べられたら最高だよ」と誰かが言った。運動会でいつも一等賞、その地域で一番足の速い少年がいた。その少年は走ることが好きで、それを仕事にしたいと夢見て世界に飛び出した。待ち受けていたのは、オリンピックのトラックコースだ。そこで走る選手たちは勝てるような相手ではなかったし、勝てない少年は走ることを仕事にすることはできなかった。
もちろん、オリンピックで勝つ少年も実在するし、それは賞賛に値する事実である。しかし、そんな少年はほんの一握りであり、「好きなことをやって食べられたら最高だよ」という言葉は、資本主義社会が作り出すラットレースへの誘い文句に過ぎない。

『少年は、誰のために走りたかったのか?』

画一化された指標によって淘汰されていく「のっぺらぼうな世界」に放り込まれてしまった私たちに必要なのは何だろうか。

それは、

  • 自由に帰属先を選べること

  • 自由に帰属先をつくれること

  • 複数の帰属先を持てること

  • 帰属先の意思決定に関われること

  • 帰属先に貢献することで実際に食っていけること

であり、帰属先はアイデンティティまたはコミュニティに置き換えられる。この世界に、無数の起伏をつくらなければいけない。

第二の自治体をつくるという試み

これまでわたしたちは、自治をアウトソースすることで、選択肢の限られた「消極的な自治」を受け入れてきた。しかし、アウトソース先として機能してきた自治体というシステムも、今の状態で維持するのは難しい。
誰と悦びを分かち合うのか、どこでどう生きるのか、「積極的な自治」を形にするためのフレームワークとして、Local Coopを提案する。

便宜的に「第二の自治体」と表現するが、帰属先を自ら作り、移動する自由を具体化することを言っている。そのために採用する技術や理論は、別の機会に詳しく説明するとして、現在、Local Coopの立ち上げメンバーを募集している。

少しでも気になる方は、説明会に来てください。話しましょう。

林篤志

採用説明会のお知らせ ※日程追加しました

Local Coop採用説明会(奈良県奈良市・三重県尾鷲市)
2月8日(木) 20:00-21:00
2月14日(水) 20:00-21:00
2月22日(木) 20:00-21:00

3月4日(月) 20:00-21:00
3月13日(水) 20:00-21:00

オンラインにて開催。お申し込みはこちら

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