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ずっと憧れていた「景色」を探して

この記事をご覧いただきありがとうございます。

エッセイ的なものです。


どこか懐かしくて、切なくて、儚くて、寂しくて、でも楽しくて。

そんな「景色」に、ずっと憧れています。


って言われても分からないですよね。

まだ、この「景色」を表現する言葉が見つかりません。

おそらく、ノスタルジアという言葉が一番近いかもしれません。

ノスタルジア(英: nostalgia)またはノスタルジー(仏: nostalgie)は、

異郷から故郷を懐かしむこと、またその懐かしさ。同義語に郷愁(きょうしゅう)・望郷(ぼうきょう)など。
過ぎ去った時代を懐かしむこと、またその懐かしさ。同義語に懐古(かいこ)・追憶(ついおく)など。
また上記の2つの意味から派生して、懐かしさに伴う儚さ、哀しさ、或いは寂しさ、しみじみ想いを馳せる心境のこと。→エモーショナル(若者言葉の「エモい 」と同義)、センチメンタル、メランコリックな感情をもたらす。
と定義される。

Wikipediaより

最近流行りの「エモい」という「エモーショナル」から派生した言葉も、それに近しいかなと思います。

私の頭の中には、いつの頃からか、ずっとそんな「景色」が浮かんでいます。


この「景色」の正体は何なのか。よく分かっていません。

それらしい写真を見ることはよくありますが、それが自分の思っている「景色」なのかは、自分でも判断できません。

なお、この記事のトップ画はいつかの拾い画ですが、現時点で「景色」のイメージに一番近いです。


また、私は音楽鑑賞が趣味なので、様々な音楽を聴いていると、たまに「景色」が浮かんでくる楽曲に巡り合うことがあります。

とくに「水中メガネ」という楽曲を聴くと、私が憧れている「景色」が頭の中に色濃く映し出されます。

この楽曲は、Chappieという覆面アーティストが1999年に発表し、作詞が松本隆、作曲が草野マサムネ(スピッツ)という布陣で制作されました。

この楽曲は、のちに草野マサムネさんがセルフカバーしています。

この楽曲もまた、私の憧れている「景色」と似たような、懐かしさ、切なさ、儚しさ、寂しさを、サウンドや歌詞から感じ取ることができます。

私がこの楽曲を聴いて浮かびあがる「景色」は、どこかぼやけています。

海辺の家の縁側で、幼馴染同士の少年少女がじゃれあっています。そこには、子供ながらの無邪気さ、どこか官能的な情景、いずれ終わりがきてしまう危うさを感じます。


もしかしたら、私自身がそれに憧れているだけなのかもしれません。田舎の生活・幼馴染との関係など。幼少時代はそういう経験をしてこなかったので。

むしろ、一時期はそんな自分にコンプレックスを抱いていました。世の中にありふれているような体験をなにもしてきていない、つまらない人生だったなと。

それでも、いつの頃からか、その「景色」の中に入ってみたいと思うようになりました。

まだ、間に合うと思っています。


私がこれから行こうと思っている尾道には、その「景色」があるような気がしています。

根拠はありませんが、訪れるたびに、同じような空気を感じていました。

なぜ、「景色」にこんなにこだわっているのか、自分でも分かりません。もしかしたら、ただの現実逃避なのかもしれません。

また、憧れてはいるけれど、そこに住みたいのか、ただ行ってみたいのかすら分かりません。

そもそも、まだその「景色」の正体は何なのか答えが出ていません。もしかしたら尾道に行っても分からないままかもしれません。


結局、分からないことばかりですみません。

それでも、心の向くままに、その「景色」を探し続けます。


「ほかの誰かじゃ きっとわからない それをいつも探してるのさ」
3カウント/ゆず


乱筆にて


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