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商品・サービスが顧客に刺さるためのデザイン手法を学ぶ「価値デザインワークショップ 」

こんにちは、NEXCHAINです。

NEXCHAINでは、会員様同士の交流・相互理解の促進に加えて、新規事業創成ノウハウを学ぶことができるワークショップも開催しています。
去る7月21日には、商品やサービスがより市場や顧客に刺さるようにデザインする手法を学ぶ「価値デザインワークショップ」を開催しました。

世の中のヒット商品はなぜ売れているのか?
似たような商品でも、売れているものとそうでないものの違いは?

顧客に刺さる商品やサービスの特徴を掴み、実際の価値提案に繋げ、その価値を評価するフレームワーク、バリュー・プロポジション・キャンパス(以下、VPC)を用いて、価値デザインを実践形式で体験いただきました。

講師は、FORTH innovation method公認ファシリテータ/ビジネスモデルイノベーション協会認定コンサルタントを務める草間 隆人氏です。

会場の様子

写真からも伝わってきますが、皆様とても和気藹々として、和やかな雰囲気ですね。

今回は、ワークショップの様子やVPCの作成方法について、簡単にご紹介します。


価値とは?

「価値」という言葉は日常的によく耳にすると思いますが、正しく説明できますか?
コーヒーを例に、一緒に考えてみましょう。この3つの中で、最近飲んだものはどれですか?

1.      自動販売機の缶コーヒー
2.      コンビニの挽きたてコーヒー
3.      カフェのコーヒー

ちなみに筆者はコーヒー愛好家なので、お気に入りの豆屋さんで購入したコーヒーを、ハンドドリップで淹れて楽しんでいます。

なぜ他ではなくそれを選択したのか?その理由こそが「価値」です。
つまり、顧客が自社の製品やサービスを購入する理由・目的です。

理由を深掘りしていくと、「眠気を覚ましたい」「気分転換したい」「デキる人だと思われたい」等、機能的なものから感情的・社会的なものまで様々です。
ここで大切なことは、理由は1つではなく複数あり、同じ人でも状況により選択肢や求める要件は変化するということです。
様々なモノやサービスが溢れる昨今の世の中で差別化を図るには、機能だけではなく感情的・社会的な理由にも目を向け、それらを複合的に捉えることが求められます。

「価値」に対する理解は深まったでしょうか?
ここからは、VPCについてご紹介します。

VPCとは?

VPCはValue Proposition Canvasの略で、顧客が実現したいことに基づき、自社製品の提供価値を可視化しテストするためのフレームワークです。
右側の顧客プロファイルと、左側の価値提案の2部構成となっています。

まず右側には、顧客の成し遂げたいこと(Customer Jobs)、それを妨げる顧客の苦痛(Pain)、成し遂げたいことを通じて得たい利益(Gain)を書き込んでいきます。
そして左側には、構築する製品やサービス(Products & Services)を書き込みます。この時、顧客のPainを解消(Pain Relievers)し、Gainを最大化(Gain Creators)するアイデアをブレストしながらそれぞれの枠を埋めていきます。

顧客に刺さる商品・サービスとなるためには、顧客にとって重要なPainやGainを見極め、それらをターゲットとし、劇的に改善していることが重要です。

ここでは簡単な紹介に留まりますが、NEXCHAINではこのようなビジネスデザインノウハウを学ぶことができるイベントも開催していますので、ご興味のある方は、下記ホームページよりお気軽にお問い合わせください。

アイデアを出したら、次はそのアイデアが「本当に良いものなのか」を検証します。
この時のポイントは、Go/No Goの判断基準が含まれているか?です。

一生懸命考えたアイデアなので、そのアイデアを良いと思ってしまうことは当然です。100人にインタビューすれば1人くらいは賛同してくれるかもしれませんが、果たしてそれを根拠に先に進んでも良いのでしょうか?
検証項目や基準、検証方法等の指標をきちんと定め、客観性を忘れずに検証を進めていくことが重要です。

そして検証が終わると、ようやくビジネスモデルの作成に取り掛かります。
この時には、ビジネスモデルキャンバス(以下、BMC)というフレームワークも用いて、VPCと交互に行き来しながらアイデアのブラッシュアップを行います。

NEXCHAINでは、BMCの作成方法を学べるワークショップも開催しました。
その時の様子は、こちらを参照ください。

最後に

終盤に、ワークショップへの参加を通じて得た「学び」や「気づき」について、参加者の皆様より発表いただきました。
VPCの作成方法に留まらず、価値創造のための着眼点や思考方法に関する感想も多く出た印象です。

多様な業界の皆様で集まり、今回のような「対話」や「アイデア発想」をしてみると、自分の想像の枠を越えた新しい気づきや発見があるかもしれません。
NEXCHAINには、自社だけでは実現が難しいことにもチャレンジできる環境があります。

今後も、会員の皆様に「入ってよかった」と思っていただけるコンソーシアムを目指し、様々なイベントを企画していきますので、積極的なご参加をお待ちしております。

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