「行動力」なんて存在しない。あるのは「やりたいこと」だけ。

久しぶりに連絡を取り合った友達に、オンライン英会話を立ち上げたことを「ゆかりは行動に起こしていてすごい」と言ってもらった。

その子は台湾に住んでいて、先日子どもが生まれたばかりで旦那さんとその両親と暮らしているのだけど、わたしからしたら「海外で子どもを産んで暮らす」ことの方がよっぽどすごい。

でも彼女いわく、「行動しているゆかり(わたしのことです)はすごい」らしい。

彼女の話を聞くと、「旦那と台湾と日本での遠距離をしててもしかたないと思って、とりあえず台湾に住んでみようと。嫌になったら帰ればいいやって思って今に至る」のだそう。

いやいやますます行動力あるやん。

とそこで気づいた。

「行動力のある人」がいるのではなくて、「行動せざるをえないくらいしたいことがある人」がいるだけなのだということに。

人間は「したいことしかできない」し、本来は「したくないことはできない」ようにできている（それを無理して続けると人生がうまくいかなくなって軌道修正させられる）。

そして「どうしてもしたいこと」に出会うと、いやでも行動しなくてはいけなくなる。したいことをするために、行動が必要になってくるのだ。

わたしはどうしても世界を周りたかったから、会社をやめて世界を周った。

ニューヨークで暮らしたかったから、ニューヨークで暮らした。

英語を話せるようになりたかったし、海外に住みたかったから29歳で留学した。

自分で仕事がしたかったから、英会話スクールを立ち上げた。

これを他人は「行動力がある」と言うのだけど、わたしはすべて「したかったからした」のであって、「わたしには行動力がある」なんてまったく思っていない（むしろビビリだと思っている）。

わたしの友達も、「彼と一緒に過ごしたいから台湾へ行った」のだし、「家庭を築きたいから海外でも子どもを産んで育てる決断をした」のだ。

それは「行動力」ではなく、「ただそうしたかったから」でしかない。

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思うのだけど、人はみんな、やりたいことは悩んでも迷ってもなんだかんだやるし、そこまでやりたいと思わないことはやらないだけの話なんじゃないだろうか。

「やりたいこと」がいっぱいある人は、たくさん行動を起こして「行動力のある人」と言われるだけの話。

「やりたいこと」があんまりない人が、平穏な日々を過ごしているだけの話。

あなたにどうしてもやりたいことができたとき、大丈夫。どうせやるから。

自分には行動力がないなあと思っているなら、大丈夫。行動力じゃなくて、行動に移すくらいやりたいと思えることがまだないだけだから。

行動力なんてものは存在しない。

あるのは、「やりたいこと」だけだ。

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わたし高木友夏里が講師をつとめるオンライン英会話スクールLILISH。

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