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軍事前線は日本に近づいている

前回の記事では、戦争が始まっているという報道と世界の大きな軍事衝突についてまとめました。

それではこれらのような世界の軍事衝突は日本には関係がないのでしょうか?

軍事前線は日本に近づいている

今日時点では日本の周りでも様々に怪しい挙動が報道されていますが、日本の周りの国の軍事の挙動と合わせて考えると、徐々に中国やアメリカの軍隊の活動する場所が日本に近づいてきています。

下記のスライドでは日本の周りの世界地図に軍事前線の補助線を書きました。そして、スライドの左側が中国、ロシア、北朝鮮、スライドの右側がアメリカ、日本、韓国と分けました。

数年前はアメリカと中国の間で香港を巡って外交上の争いになることが多かったのですが、その後様々なことがありアメリカと中国が外交の中で争っている場所が南シナ海から北に向かって日本に近づいています。

実際に今日現在、台湾はアメリカと中国の間でかなり揺れ動いているという状況が報道されていますが、数年前に荒れていた香港から見ても台湾は日本に近い場所にあります。


米軍の補給拠点に影響するニュース

ここで、米軍の補給の動向として簡単に2つのニュースを紹介させていただきます。

一つ目のニュースとして、冒頭に紹介した2019年から20年にかけての香港でのアメリカと中国の争いの中で出た報道です。
2019年12月に中国は米軍の香港寄港を当面禁止にしました。このニュースをざっくりと言うと、例えばアメリカの軍艦が燃料を補給したいとなった時でも、アメリカ軍は香港に入ることができなくなってしまったというニュースです。

二つ目のニュースとして、ソロモン諸島でも外国軍艦艇の寄港を認めず、という報道が出ました。

説明のために地図に戻ります。

香港とソロモン諸島は現在画面に白矢印を出した場所にあります。

アメリカは上記のスライドにある地図のさらに右側にあると考えると、日本や台湾で何かがあってアメリカ本国から何かの物を戦地に輸送しようとしたときには、とても距離があることがわかります。距離の長さは輸送時間や費用に影響を与えることから、アメリカにとって今後の展開によっては太平洋にある軍事拠点はとても重要です。
具体的にいえば、アメリカ軍としても太平洋地域にある補給拠点を用いて日本や台湾を守らなければいけない、という状況があります。しかし、先ほど紹介したような軍艦の寄港を禁止されたということなどを踏まえると、アメリカ軍としては行動の幅が制約されてしまったという点でとても大きな影響を受けるだろう環境が拡大しています。

戦争の中では飛行機だけでは全ての物資を現地まで届けることは難しいことから、現在の戦争でも船を使った輸送はとても重要です。実際に衝突が発生するまでに、アメリカも中国もこれらのような資源調達も含めて、お互いの弱点をついていくことが衝突の前の準備と考えることもできます。

だからこそこれらのようなニュースは特段の注意が必要ではないでしょうか。

ここまではアメリカと中国が外交的に対立する中で、その舞台が香港から台湾といったようにどんどんと日本に近づいてきている、ということを簡単に紹介させて頂きました。

台湾を巡る米中対立

それではアメリカと中国の間にはどのような外交の対立があるのでしょうか?

簡単に中日新聞の記事に載っていた地図を参考にしながら説明させていただきます。

まず中国は、「台湾は自国の領土」と考えています。対してアメリカは、台湾は独立している国家であるとみなして台湾との様々な繋がりを強化しています。
これを中国からの視点で言い換えれば、中国軍としては自国の一部である台湾にアメリカが勝手に何かをしている、とも捉えることができます。つまりアメリカと台湾が仲良くすればするほど、中国にとっての自国である台湾を守るために何らかの行動をせざるを得ないような状況が拡大している、と考えると状況がつかみやすいかもしれません。


さらにはこのような環境に加えて、台湾軍は2022年の8月に中国のものとみられる無人機を初射撃しました。

このニュースは無人機ということもあり、そこまで大きな事件ではないと思う方もたくさんいらっしゃるかもしれません。しかし、このニュースは事実として外交の中で外国のものに引き金を引くという行動を台湾が取った初めての出来事です。
私たちはこのようなニュースから、いよいよ話し合いでは済まなくなってきているんだ、ということを読み取らなければいけないのではないでしょうか。

最後に、この記事を執筆している時点でも様々な局面でアメリカと台湾はどんどん近づいています。そのようなこともあって、中国の堪忍袋の緒がいつ切れるのか本当に世界中誰もわからない、という状況です。

特にこの記事では弾薬などの備蓄について話し合われています。ウクライナ侵攻の直前もロシアとウクライナの国境沿いに様々な軍事物資が集められていました。この点を踏まえると、台湾有事については「まさか」とは思ってはいけない状況ではないでしょうか。

記事の続きはこちら↓

それでは今回の記事は以上です。最後までご精読ありがとうございました。
YouTubeもぜひよろしくお願いいたします。

なんとか乗り越えていきましょう。


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