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ダンベルの重さと筋力、本の分厚さと思考力

筋肉をいじめれば、修復の過程でデカくなります。
脳もまた、外部の知的な刺激で肥大化するのでは…?

読書をしない人と、年に100冊読む人

100キロのベンチプレスを上げる胸板の専門家と、
1キロのダンベルすら持つことができない朽ち果てたゾンビ。

彼らを見比べみててください。
裸眼で0.01の私から見ても、そのシルエットは全然違いますよ。

思考力もまた、同様のことが言えそうです。

short動画の視聴に明け暮れ、本屋に足を踏み入れたことがすらない人間と、
脳にまで文字が刻まれていそうな、年に100冊以上を読破する賢者。


思考力があるのは、頭蓋骨に脳がたっぷり詰まった後者に異論ありません。

刺激でアップデートされる脳と筋肉

重さと分厚さこそが人間の質を決める

鏡を見てみると、前よりも腕が太くなった。
最初はあんなに重かった7キロのダンベルが、もう私の筋肉を破壊するほどの戦闘力を所持していない.…。

漫画や小説だけを読んでいたが、
気がついたら分厚い実用書が読めるようになった人もいるでしょう。

思考力は、読書による知識の増加や、未知の経験など、外部の刺激により既存の考え方が破壊され、省察によりアップデートされます。

また、重いダンベルと同様に、分厚い本は脳への負荷の度合いが違います。

分厚い本ばかりが本棚にある賢者は(腕はほっそりとしているかもしれませんが)脳に負荷を与えまくりです。脳がパンパンでしょう。

腕立てしかやらないボディビルダー(?)

上腕二頭筋、広背筋、大腿四頭筋…

筋トレに魅せられた人間の到達点であるボディビルダーは、
全身の筋肉を進化させ、美しさに磨きをかけます。

ここで重要なのは、全身を鍛えているという点です。
「腕立てだけしかしないボディビルダー」が存在するのかは不明ですが、
ボディビルダーの写真を確認する限りは、全身の筋肉ありきで評価されているように思えます。

では、思考力についてはどうでしょうか。

井の中の蛙に議題を与え考えさせるよりも、
読書による豊富な知識を持った人間や、
海外旅行が趣味で、多様な価値観に触れた人間のほうが、
良い意見を提供してくれそうです。

ジェームス・W・ヤングがその著書『アイデアのつくり方』にて主張しているように、アイデアは既存の要素の組み合わせでしかありません。

要するに、引き出しとその中身が多い人間のほうが、参考資料を多く保有しているので、物事をより多面的に考えることができるということです。

かめはめ波しか知らない悟空ではセルを倒せませんが、
瞬間移動かめはめ波を使える悟空なら話は違います。

まとめ

思考力も筋力も、負荷をかけることによる破壊と再生により、成長します。

また、思考力はその幅広さが不可欠です。
知識の深さと多様な価値観により、斬新なアイデアが生まれ、問題解決につながります。

筋肉ももまた、腕立てだけをするよりも、全身が鍛え上げられている方が高い評価を得ます。

脳と筋肉には、どんどん負荷を与えましょう。
戦闘を生き抜き、厳しい試練を耐えたムキムキの戦士は、
何も乗り越えていない人間よりも気高く、たぶん女性にモテます。

余談

スタイルの良さと頭の良さは、どちらも「スマート」という言葉を使って褒めているなぁ…と思い、このnoteを書きました。

身体の無駄な脂肪を削ぎ落とされたスリムな人を、「スマート」と表現します。同じく「難しくてわからない!」という疑問点と言う名の脂肪が減った人間を、賢いという意味で「スマート」と評価しています。

また、読書が習慣化できない理由は、運動と同じように「読書は思考力の”筋トレ”」だからなのかもしれません。

筋トレ、面倒ですよね。
良いメリットがあることは知っているはずなのに、体が痛いし苦しい。
そのため、仮に始めることができても、三日坊主になりがちです。

読書も善いものではあるとわかっているのに、習慣することが難しい。
それは、読書は身体ではなく脳に負荷を与えるトレーニングであるため、
筋トレと同じ理由で挫折してしまうのかもしれませんな。


おわり
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