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プロダクトと組織の成長とともに、アプリを牽引するデザイナーに【プロダクトデザイナー 吉川 亜香音】

デザイナーがデザイナーを紹介する企画「NewsPicks Designers」。
第2回目はNewsPicks歴がユニットメンバー1長い、プロダクトデザイナーの吉川 亜香音さんをご紹介します。

吉川 亜香音(よしかわ あかね)
CS出身のプロダクトデザイナー。トーマツ子会社のCSを経て、株式会社LIGの新規事業にジョイン。その後、個人事業主としてデザイナーへ転身しWebやアプリデザインを請け負う。2018年NewsPicksに入社。主にNewsPicksアプリのUIを担当。過去にアプリのリニューアル、関連事業NewSchoolやPublishingのWebデザイン、デザインシステム策定など。
🕊 Twitter: @yossiyossi923

ー 2018年にNewsPicksへデザイナーとして入社された吉川さん、入社のキッカケはなんでしたか?

NewsPicksに入社する前は、フリーランスのデザイナーでした。前職を2016年に辞めて、独学でデザインを学びながら、受託でアプリやWebのデザインをしていたんです。
業務委託契約をしているクライアントもいくつかあったのですが、企業の課題に向き合うほど、「もっとこんなことをしたほうがいいんじゃないか」と、提案したいと思うようになりました。しかし、クライアントがそのような提案を必ずしも求めているわけではなかったですし、限りのある契約期間の中で深く関わるにも限界がありました。
依頼されたものを、ただデザインするだけでなく、もっと体験の設計に踏み込んでいきたいと思った時に事業会社への就職を考えはじめました。

ちょうどその頃に、NewsPicksのデザイナーでインフォグラフィックスでも有名な櫻田 潤さんが登壇したイベントに参加したんです。NewsPicksのオフィスが六本木に移転したばかりだったので、オフィスに遊びに行って、気づいたら入社してました(笑)
元々NewsPicksのプレミアム会員として利用していて、NewsPicksコンテンツのファンでしたし、櫻田さんたちと会話していて自分を偽ることなくありのままでいられる組織だと感じたことが入社を決めた理由です。

ー 入社当時はどんな業務を担当されていましたか?

入社時に配属されたのは、ユーザー定着を目的にした組織で、さまざまな職種が一つに集まった組織でした。具体的にはサーバーサイド、アプリエンジニア、編成、コミュニティ、そしてデザイナーです。
デザイナーもプロジェクトメンバーとして、エンゲージメントが向上する施策すべてに関わっているような組織体制でした。
UIデザイン、バナー、LPはもちろん、主催のイベントに向けて、シールやクッキーのデザイン、使用するポスターのデザイン、当日の撮影まで…、とにかくチームに必要なことならなんでもやっていましたね。小さい会社に所属しているみたいな感覚でした。

また、施策に関わると同時にデザイン組織づくりにも取り組んでいました。当時(2018年)はまだデザイナーだけの組織もなく、そもそもUIデザイナーやプロダクト専門のデザイナーという役割もありませんでした。
デザインシステムの構築や、NewsPicksらしさの言語化、チームアップのためのワークショップなど、デザイン組織を作るために、さまざまなことを実施しました。
マネジメントポジションにいるわけでもなければ、組織づくりの経験もありませんでしたが、手を上げればなんでもできる環境だったので、自分ができること、やりたいことをたくさん試しました。いま思えば空回りしていたと思いますが…。(苦笑)

ー 組織づくりにも取り組んでいたとのことですが、現在のデザイン組織に至るまでにどんな変化がありましたか?

入社した当時はUIデザインメンバーだけのチームもなく、ドキュメントもデザインファイルも十分にあるとは言えない状態でした。
デザイナーの上司もいなかったので、UIデザインの相談相手は一緒に施策を担当しているエンジニアだったほどです。

今はプロダクトデザイナーのチームができ、それぞれに専門性や経験値を持ったメンバーが集っています。業務内容としてもUIデザインだけでなく、インタビューを実施したり、ブランディング観点の議論をしたりなども担当しているので、組織の中でプロダクトデザイナーの関わる領域がどんどん拡がっていっている感覚があります。
デザインに悩んだときにも、経験値があるデザイナーに相談できて、引き出しを増やすことができます。
現在の組織に至るまでの過程を見てきた人間として、レビューし合える環境にとても感動していますね。

ー 入社から約3年半が経った現在、ご自身の変化について教えて下さい。

入社当時は思えば頭でっかちでしたね。デザイナーとして「ユーザーにとって価値があるのか」をすごく考えていたからこそではあるのですが、それ以外の考えや意見をあまり重要視できませんでした。
でもその考えだけでは上手くいかなかった経験もあり、今は様々な観点を集約するためにもまずは「作る」というのが大切だなと理解しました。
プロジェクトを経験する中で、自分のデザイナーとしての役割もよくわかるようになり、現在は「何事もテストしなきゃわからない」と考えるようになりました。

NewsPicksは、事業の意思決定者やプロダクトマネージャーなど様々な立場や役割の人がプロジェクトに関わっていて、フラットに自分の意見を言える文化があります。
プロジェクトを通して自身の考えを共有したり、逆に意思決定者やプロダクトマネージャーの考えを直接聞いたりする中で、ひとつひとつの選択に対して、納得して決断をして進められるようになりました。

ー 最近担当されているプロジェクトはなんですか?

現在は、NewsPicksアプリのニュースフィード部分を中心としたリニューアルプロジェクトに関わっています。このプロジェクトは、2021年の夏頃にプロダクトマネージャーや事業の意思決定者でもあるCPO(Chief Product Officer)を中心に、ニュースフィード体験改善にむけたアイデア出しの議論からスタートしました。
その後、2022年の3月頃にABテストを実施し、4月から新たなニュースフィードがリリースされました。

ー どんな役割を意識してプロジェクトを進めていましたか?

議論を重ねる中で、フィードの体験イメージは揃っていたものの、それぞれが理想とする画面構成はちょっとずつ異なっていたんです。なので、議論の場で出た構成案を元にデザインを作ってみて、メンバーに見せて、比較と議論をして…という工程を繰り返していきました。
画面構成が決まってからはデザインを精緻にしていく作業に入るのですが、そのタイミングでは基本的にデザイナーとプロダクトマネージャーでまめにコミュニケーションをしながら決めていきました。
iOS、Androidそれぞれ実装できたUIデザインから、Githubでのレビューを通して修正、最終調整を進めました。
そして、一部のユーザー向けにABテストを実施し、その結果をもとに全体適応を判断し、リリースできました。

ー アプリのリニューアルプロジェクトで大変だったことはありますか?

各メンバー、プロジェクトのフェーズによって多少なりとも大変だったタイミングはあったと思いますが、問題が起きればやり方を変えて、チームみんなでどうにかして乗り越えてきたように思います。
強いて言うなら、複数のフロントエンジニアメンバーが関わる開発段階でのデザイン仕様の連携方法ですね。大きめの開発ということもあってセクションや画面によって担当者が違うので、仕様を伝え直さねばならず、Slackの履歴を探し直す、といったことも起きていました。
そこで、仕様やデザインが固まり次第、こまめにドキュメント化するようにしたんです。ドキュメントにやりとりの履歴(Slackスレッドのリンク)を貼って、ドキュメントを見れば大抵のことがわかるようにしておきました。
細部に関しては「今話せますか?」とGather(バーチャルオフィス)を使って同期コミュニケーションもしつつ、なんとか大きな問題を起こさずにリリースすることができました。

ー デザイナーとしてこれから頑張っていきたいことについて教えて下さい。

アプリのリニューアルプロジェクトに関わったこともあり、アプリのUIデザインに関しては今後、自分がリードしていけるような立場になっていきたいです。
あとは個人的に英語の学習を頑張っていきたいのと、最近はエシカル系のサービスやプロダクトにも関心があるので、いつかはそういった領域にも関わっていきたいと思っています。

ー 最後に、NewsPicksではプロダクトデザイナーを絶賛募集中ですが、一緒に働きたいデザイナーはどんな方でしょうか?

Uzabase全社でオープンコミュニケーションを大切にしていることもあり、NewsPicksのメンバーは立場や役割に関わらずフラットに意見やアイデアをコミュニケーションしあう文化があります。
ご自身の考えを言語化できる方や、反対に相手の言葉を理解しようと努力できる方は組織にフィットするかと思います。
あとは「デザイナーとして自身の活躍の幅を拡げたい」という方にとっても、プロダクト、組織ともにまだまだ発展途上な部分もあるので、幅広くご活躍いただけるのではないかなと思います。
NewsPicksに少しでも興味があれば、ぜひカジュアルにお話させていただければと思いますので、お気軽にお声がけください!

ー 終わりに

NewsPicksでは異能溢れるデザイナーを募集しています。
お気軽にご応募お待ちしています!

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インタビュー・編集:都筑 智子
編集:薄井春香

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