ぼくの王国 #4「武道の達人」 |小説 ユニバーサル・カバラの物語 第一章
ぼくは5つ星レストランで働きつづける。元ルームメイトは宝石を売って、あっというまに大金を稼ぐ。ぼくの周りの人たちは悔しがる。
「なぜアイツと宝石を売らなかった? オマエは大金持ちになれる千載一遇のチャンスを逃したようだね。一生後悔するがいい」
元ルームメイトは億万長者になった。そしてホットチリのチェーン店を買収する。ホットチリのチェーン店は、今やこの国のどの街角でも見かける。ぼくは毎朝、元ルームメイトのチェーン店の前を通って仕事場に向かう。チェーン店の黄色い看板を見あげ