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覚悟を持って仕事を楽しむ人が、会社と事業を次のフェーズに進める。開発組織の転換期とは

New Innovationsのエンジニア3名に、製品開発の現状や会社組織の変化をどう捉えているのかインタビューしました。

——まず、皆さんのこれまでのキャリアとNew Innovationsにおける役割について教えてください

黒澤:30歳から二十数年間ものづくりに携わっています。営業が最初のキャリアなのですが、比較的水準が高度な領域を扱っていたので、デザイン画を描いたり、設計もやってみようとCADを覚えたりもしていました。時にはスケジュールに間に合わせるために板金屋さんの加工を手伝ったりと、一言でいえば「なんでも屋さん」としてものづくりに携わってきています。いわゆる大企業からスタートアップまでいろいろな規模の会社を経験してきました。

New Innovationsへは購買・調達のポジションに応募しました。ただ、ポジションが充足してしまったとのことで、メカ設計として入社。その半年後には製造へ異動になるなど少し変わったキャリアを歩んできてるかもしれません。

須摩:私は医療機器メーカーで電気の設計に長く携わってきました。途中で生産技術の仕事をしたこともあります。似たような製品をずっと作ってきていて、もっと新しいものづくりに挑戦したいという想いから、とあるスタートアップに転職しました。その後、ロボットに携わりたいと考え、転職サイトを見ているうちにNew Innovationsを見つけて今に至ります。
今はハードとソフト両方で、電気の設計を担当しています。

森谷:私はこれまでずっと黒澤さんと同じ会社で働いてきていて、同じく30歳を過ぎてから二十数年間ものづくりの業界にいます。私は総務・経理といった事務方にも10年くらい携わっていて、製造会社にいた時は受注・生産・品質管理も経験しています。前職はスタートアップでカスタマーサクセスを1年半担当しながら、CADを使ったりもしていました。
New Innovationsでもいろいろなことに携わっていますが、製造のデータベースづくりに注力しています。

——ベンチャーやスタートアップは「なんでも屋さん」が多いのでしょうか?

須摩:私はスタートアップの方がやることが減った気がしています。中小企業の方がたくさんやることがあったのではないかなと。

森谷:会社によるんだと思うんです。私が前にいたベンチャーは板金や設計を知らない人が多い組織だったので、なんでもやる必要があったのだろうなと想像しています。

須摩:わからないなりに仕事を整理すると、縦割りになってしまうのかもしれないですね。あとは、私のように電気を扱う人材が少ないというのもあるかもしれないです。

黒澤:「今日はなに屋さん?」って冗談を言われることもありましたけど、だからこそ仕事の楽しみが多いのもまた事実だと思うんですよね。これもできる、あれもできるとなると、携われる領域が広くなるので、楽しみを見つける機会も多くなるのかもしれません。こういう感覚は大手企業の一つの部署に入ってしまうとなかなか経験できないかなと思います。

今は別のプロジェクトのリーダーから相談を受けることもあるので、経験が活きているなと感じますし、いろいろな人と話せるのは面白いです。

——企業規模だけではなく、会社毎にカラーが全く違うのですね。New Innovationsで働いてみて、戸惑ったことはありましたか?

須摩:設計にはいろいろなアプローチがあるのですが、今まで経験してきた一般的なやり方と違って、初めて経験するツールや設計思想に戸惑うことは多いです。どういうものを作りたいのか、どういう設計にするのかが決まっているタイミングでジョインしたこともあるとは思うので、まずは好き嫌いをせず、それを紐解くところからやっています。

どのやり方が正解なのかまだわかりませんが、更に成長の速度を上げて組織を大きくしていくには、設計の前段階をもっと強化して、整備していく必要のあるフェーズにいるんだなと感じているところです。

黒澤:先日、たまたま初代の「root C」を解体する機会がありました。完全に解体しきる前なのに思ったよりもたくさんのネジが出てきて、これまでの苦労の影がたくさん見えましたね。製品をつくりきる貪欲さをとても感じました。これをベースに、量産に耐えうる製品にしていくのです。基本的には、部品点数を減らす、加工をしやすくするといった設計にどんどん改善していきたいです。

あとは、様々なバックグラウンドの人が集まる組織で、それぞれが過去に叩き込まれてきたルールをすり合わせていく必要もあります。大手の白物家電をつくってきたような人と、専門業者向けの製品をつくってきた人では、ものづくりのアプローチが違います。正直にいうとギャップはありましたね。ただ、不満を言ってるだけでは解決しないので、1ヶ月くらいかけて考え方のすり合わせをしたことで、スムーズに会話ができるようになりました。

——成長に必要なピースを持つ人材がいろいろなところから集まってきているからこその過渡期なんですね

黒澤:漆山さんや奥さんといった開発のリーダーたちも最初はそうだったんだろうなと思います。入社当初に比べて、中尾さんが直接指揮を取るタイミングは減ってきていて、リーダーをメインに開発が進んでいくようになりました。

須摩:やっぱり2人が入ってきたことでだいぶ変わってきましたし、既存製品の改善はかなり進んできています。次は、0から新しい製品をつくるときにも、量産を前提としたものづくりの思想に変化させていくフェーズです。

——具体的にはどのような変化が起きるのでしょうか?

須摩:これまでは製品を世の中に出すことを第一に考えて、すさまじいスピードで進めてきました。これからは、使い続けてもらうことや、量産することを前提とした品質の向上にも軸足を置いていく必要があります。

品質のよい部品を使っているので、それで品質がよいということもできますが、重要なのは製品としての品質です。部品のメンテナンスの際に、交換が必要なパーツへアクセスしやすいように作られているのかなど、そういう視点を取り入れていくべきでしょう。

森谷:コストもそうですよね。量産になった時のコストがどうなのかも考えなければなりません。ECサイトですぐに手に入れられるアクセスの良さがある一方で、コストが高くなってしまうこともあります。

須摩:量産を前提に置く場合、コストと品質とプロダクト・ライフサイクルの3点をセットで考えていく必要がありますよね。継続的に部品の仕入れができること、トラブルが起きたときに業者さんに適切に対応してもらえることなど、考慮すべきことが増えていきます。そうすると、業者さん探しなど少し手間はかかりますが、品質の考え方を点で捉えるのではなく、もっと長い目線に引き上げていく必要があるのです。

森谷:すごくいいものが作れてきているからこそ、そういう知識やノウハウがある人たちが今入ってきてくれているので、既存製品の改良が進んでいます。それによって新しい思想が定着しはじめてきていますから、次の製品開発がゼロから始まっていくと、ものづくりも、組織も量産のステージにあがっていくのだと思います。

——そういったフェーズに合うのはどのような方だと思いますか?

森谷:覚悟のある人です。スタートアップだからと一攫千金的な夢や待遇に目がくらみがちですが、実際はとても泥臭いし、歯を食いしばってやらないと勝ち残れない世界です。

須摩:これまでに大きな失敗をして、それを自ら考えてリカバリーをしてきたような経験のある方は活躍できるのではないでしょうか。リスクを取る意思決定と、それをリカバリーする能力と責任感のある方は向いている環境です。ただ、こういう方はどこの企業でも重宝されると思うので、競争率が高いですね(笑)

黒澤:スタートアップって聞くとみんなでピザ食べて、夏は短パンで仕事してるみたいな印象があるのかもしれないけど、そんなイージーなものではないですね。

森谷:スタートアップといえど製造業なので、時にはオイルで汚れたネジを触ったりすることもある。これが、ものづくりの世界ですよね。

黒澤:あとは、自己資本のみで経営されている中小企業と違って投資を受けるので、外部資本が入ります。そうなってくると、自分たちの能力ではどうにもならない力学が働くこともあります。それでも飛び込む覚悟のある人であれば、多少の経験不足があっても、必死で食らいついていくし結果を残せる可能性も高くなるのだと思いますね。

須摩:会社は助けてくれないし、何もしないと会社は潰れてしまう。自分が会社をなんとかしようって思う人が集まるのがスタートアップなんでしょうね。

黒澤:そうやって対価をもらうのだから、自分のテリトリーから出ないで高みの見物してるのでは、いい結果が出るわけがないんです。

須摩:もちろん大きな夢を持っていることは素敵なことですが、極端なことを言えば、辞めさせられても「自分には技術があるからどうにでもできる」って思えるくらいの人がいいのでしょうね。

——自分でやる覚悟がポイントなんですね
須摩:そうですね。あとは、仕事が好きで楽しめる方がいいですね。黒澤さんみたいな。

黒澤:確かに私は「何をやっても楽しそうだね」と言われます(笑)

森谷:極端な話ですが、ものづくりって最悪の場合、怪我をしたり命を落とす可能性もあるんです。嫌々仕事をすると失敗や事故の元になりますよね。そういう意味でも、覚悟を持って仕事を楽しめる人がポイントかもしれません。

黒澤:好きで楽しめる方は好奇心がありますし、特に今のNew Innovationsならいろいろなアプローチを学べるので向いているのではないでしょうか。

須摩:限られた時間の中で、転換期を楽しんで一緒に乗り越えていける人と知恵を出し合っていきたいですね。

■プロフィール
プロダクト開発部 メカグループ 黒澤 勉
2000年より本格的に量産工場を作るライン設計に携わる。製品はカーナビ・液晶・プリンター・太陽光発電関連と様々。2010年頃より大手メーカーの試作品・個産品を専門とする工場へ営業として勤務。EV車の充電器や家庭用蓄電池・太陽光関連の商品に携わる。 元々は営業からの「ものづくり」のスタートだったが、お客様の要望を叶えようと、CADを覚え設計を行い、納期に間に合わせるためにレーザー加工・ベンダー加工・溶接・切削と…幅の広い技術を身に着けることとなる。 20年を超える経験で取り扱った素材は樹脂・金属・ゴム・木工・紙と多品種。幅の広い素材経験・加工知識があるからこそ加工を見据えた設計を目指す。

プロダクト開発部 開発補助ユニット 森谷 希代美
1986~2000年まで主にバックオフィス勤務。2000年以降本格的に量産工場でのラインにて主に 組付作業に従事する。扱った製品はカーナビ・液晶・フォグランプ・プリンタ・コピー機と多種多様に渡る。2010年頃より、試作・個産品専門の工場にて受発注や生産管理、生産技術、品質管理に携わる。ここで、3DCAD・CAM・CADAMを経験。前職は1年半ほどモノづくりのCSとして従事。2023年4月にNew Innovationsに参画。

プロダクト開発部 電気組込制御グループ 須摩 弘樹
1993年から2017年の20数年に渡り、周産期医療分野の製品を開発・製造・販売しているアトムメディカル株式会社にて、同医療機器の電子回路、基板、ファームウェア設計、及び製品の規格対応(国内、EU圏、北米 etc)など設計全般に携わる。また上記開発業務と並行し、輸入品の国内対応の業務にも従事。2017年、水を循環して使用する製品を開発しているWOTA株式会社にて、同じく電気回路設計、ファームウエア設計を担当。2023年1月にNew Innovationsに参画。

●採用情報
New Innovations は、OMO領域における事業企画及び技術者を積極採用しています。人型ロボットをはじめ様々な開発に携わってきたシニアエンジニアや、幼少期からロボット製作に携わり国内外のロボットコンテストで優勝した若手人財まで、幅広いメンバーが活躍している開発組織です。
ご応募お待ちしております。
https://hrmos.co/pages/newinov/jobs


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