新卒採用を成功に導く!「採用マーケティング」とは何か?わかりやすく解説 !

「採用マーケティング」という言葉は、徐々に多くの人に知られつつある概念かと思います。しかし、まだまだ新卒採用活動においてマーケティングの観点を取り入れている人事担当者や採用支援会社の営業マンは少ないと感じます。今回は、採用マーケティングという言葉を初めて見る方でもわかりやすく解説します。
新卒採用の難易度が向上している昨今、自社の新卒採用戦略に悩む人事担当者の方に向けて作成したので、ぜひ参考にしてください。

■新卒採用を成功に導く「採用マーケティング」とは?

採用マーケティングとは、採用活動にマーケティングの観点を持ち込み、自社に対して興味の無い求職者(潜在層)を自社のファンにすることで採用につなげる為の戦略のことを指します。
つまり、採用マーケティング=「採用活動におけるファン獲得の為の仕組みづくり」と言えます。

・前提知識
ファネルとチャネル
ファネル:求職者の意識ステージのこと(認知~入社)
チャネル:求職者の意識ステージをあげていくために使うツールのこと

〈求職者のファネル〉

求職者をファンにするために、ファネルに合わせて適切なチャネルを活用しながら行動変容を促すことが求められます。

■採用マーケティングが重要視される背景

少子化、Z世代化(価値観変容)、オンライン化、早期化、長期化、経団連のルール変更、採用チャネルの多様化など、5年前の新卒採用市場よりも、大きく変化しているポイントが多いことを認識している人事担当者もかなり多いかと思います。
新卒採用市場の変化を大きく2観点に分けて少しだけ解説します。

【マクロ視点(マーケット観点)での変化】
①学生数=横ばいor減少傾向
②新卒採用を行う企業=増加
③新卒採用支援・就職活動支援サービス=増加

上記背景より、企業・集客ベンダー1社あたりに集まる学生が分散しています。
⇒これにより多くの企業は母集団形成難に陥っています。

【ミクロ視点(学生視点)での変化】
①一人当たりのエントリー社数の減少
②転職を前提とした就活が当たり前に
③情報の収集方法の変化
└「検索」から「アルゴリズムの最適化により届けられるもの」へ。
興味を持ったものに関する情報収集能力はかなり高いが、「認知・興味喚起」の段階はシステムが最適化して届けてくれたコンテンツが行ってくれるという環境で育ってきています。
その為、自分が何に情熱を注げるのかが分からない(知らない・探さない)のもこの世代の特徴であり、「推し活」のように自分以外のものに情熱を注ぐことも常識化しています。

【この章のまとめ】
まとめると、
1社あたりが形成できる母集団の数は減少している。
学生は企業からの、認知獲得と興味喚起のアクションを期待している
・その為、潜在層をファン化する為の仕組みづくりを見直す・構築する必要性が高まっている

以上が採用マーケティングが注目される背景です。

■従来の新卒採用との違い

既に採用マーケティングの大切さはある程度伝わっているかと思いますが、念のため従来の新卒採用との違いにも触れておきます。

違いは、「ナビサイトの役割の変化」と「学生が売り手市場になった」ということにあります。
以前はナビサイトが求人広告として、広告の役割を果たしていました。
一般的に広告は、「認知獲得」の為に使われることが多く、従来はナビサイトに掲載しておくだけで求職者(学生)からの認知を獲得出来ました。

また、認知獲得だけでなく、興味喚起、企業情報の検索まで完結しておりましたが、時代が進み「情報の民主化・人材サービスの多様化」により求職者はナビサイト無しでも就職活動を完結できる時代となりました。

〈従来〉
ナビで認知獲得・興味喚起・情報発信を行い、選考に来たターゲット外の学生を落とす採用。(=選ぶ採用)
〈現在〉
自社で認知獲得・興味喚起・情報発信を行い、選考に来たターゲット学生の志望度醸成を企業側が積極的に行う採用。(=選ばれる採用)

ナビサイトの及ぼす影響範囲とその力が弱まり、新卒採用担当者が労力を割かないといけない領域が広がったことが従来の採用との変化です。
(その分新卒採用にあてる予算も増やして欲しいですよね。)

■採用マーケティングの手順

①ターゲットを明確にする
②ターゲットを捕まえやすい場所で戦う
③ターゲットが魅力に感じる情報を提供する
④自社のファンを獲得する

長くなるので、具体的な手順は別の記事で作成します!!

■採用マーケティングに取り組むメリット

ここは、たくさんありますし、人事担当者なら容易に想定できるかと思いますので、サクッとご紹介します。

・理想のマッチングを実現できる(=ミスマッチの防止)
・新規募集団に依存しなくて良くなる
 (たくさん母集団を形成しなくてよい)
・採用コストを削減できる
・ファンの増加=企業のブランド力の向上
・社員エンゲージメントの向上

など、自社に対するファンを増やすという事は、直接的に採用成功に繋がることはもちろんですが、間接的にサービスの利用者が増えたり、良い口コミが生まれたりなどという効果も見込めます。

■終わりに

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
この記事で、採用マーケティングとは何か、なぜ必要で、どんな恩恵が得られるか、大枠は理解できたのではないかと思います。
では具体的にどのようにして進めればよいのか、まず初めにスモールスタート出来るポイントはどこなのか、という記事も執筆していく予定なので、そちらも合わせて一読いただきたいです。

また、このような概念は理想論であり、現場の人事の方からすると、分かってはいるけど行動出来ないという状況下にある方がほとんどかと思います。
この理想と現状のギャップを整理する、解決する為に営業マンや採用コンサルタントが居ると考えております。
昨今の激化する新卒採用市場において、人事という仕事は社内で相談できる人がほとんど居ないとお伺いすることも多いので、相談役として少しでもお力になれればと考えてます。

私自身、皆様のお悩みをお伺いするだけでも日々の学びの種になりますので、メールでも面談形式でも、なんでもいいので皆様と繋がりたいので、お気軽にご連絡頂けますと幸いです!
メール:fukuda@realive.co.jp
面談予約URL:https://meetings.hubspot.com/fukuda13
(※必要のない営業は一切行いません)

少しでも皆様に気づき・学びを提供出来ておりますと幸いです!
ありがとうございました!!!


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