朔望

私の友達の話 実際にあった私の友人の話。 私の友人の中でこれほどまでに波乱で、そして人…

朔望

私の友達の話 実際にあった私の友人の話。 私の友人の中でこれほどまでに波乱で、そして人生を思い切り生きたダントツトップです。 これは友人を通したあらゆる人間関係。 エリート大学生から超一流企業に就職し、ホストでのしあがり、人生を駆け抜けた 友人の話。

最近の記事

探偵物語

私のともだちの話 倫太郎と清子さんは、ホストとお客の関係を親密に繋げていた。 倫太郎にとっては、『初めてのお客様』だったし、清子さんにとっては 初ホストクラブに入れ上げたホスト。 それも全部後ろには知子さんという強者がコントロールしていたことを知らず。 清子さんは倫太郎をまるで恋人のように想っていたし、次第にエスカレートして行った。 『今どこにいるの?』 『誰といるの?』 『何してるの?』 しょっちゅう連絡が来る。 そして月1回のペースを守ってもらい、あのタワマンを買

    • 女は女優です!!

      私の友だちの話 知子さんと倫太郎は毎日のように連絡を取り合い、倫太郎は女性客のことを 一々報告する。 そしてその女性がその時どう言ったのか?  どんな態度だったのか?を包み隠さず話をしていた。 知子さんはそれに伴い数々のアドバイスをする。 『そういう時はこう言って欲しい時だから、こうやって言っておきなさい』 彼女のアドバイスはドンピシャで、しかも知子さんと同じ年なだけに共感を得て とても有意義なアドバイスで、お客様は倫太郎に益々入れ込んだ。 清子さんもそうで、知子さん

      • ホラー映画よりも怖い現実

        倫太郎は赤裸々に語った。 清子の体つき、そして何度も求めてくる恐怖。 もう車の中でホラー映画を見るよりももっと怖かった。 『も、もういいで、なんか気分悪なってきた』 『いや、それでな』と話しまくっていた。 そんな倫太郎を見て私は考えていた。 『なんかこいつ罪悪感あるんやな。』と。 『一回やったら、6回風俗行くようにしてるねん』 『なんやそれ!!!』 『自分の体も思考も全部クリアにしたいから』 『そんなあほな。体がそんなんでクリアになるわけないやろ!!』 と、本当に倫太

        • お客様は神様です。

          3年ぶりに私がやっている店に現れた倫太郎 大手通信会社を辞めて、世界旅行に行って以来全く連絡がなかった。 突如店に現れたのだ。 『お!!毎度毎度!』 『久しぶりやなあ?何してたんよ??』 あのNYの一件以来、我々はずっと会ってなかった。 そして倫太郎が新橋で働いていたことも、現在何をしているのかさえも知らなかった。 二人で笑いながら話している時に気になった。 『あれ、誰? お母さん???』と私は聞いた 『え??違うよ、まあ、ちょっと』口籠る倫太郎。 その時ぬっと私と倫太

        探偵物語

          酒と女と欲望と

          ホストクラブはお客様が使ってくれたお金で、自分のランキングが上がる。 給与もそれに準じて変わってくる。 よく街宣車で『月商2000万プレーヤー』などは、売上が2000万突破する。 2000万分のお金を使ってくれるお客様がいるということだ。 店のランキングも大事だが、お客様が店で使う300万よりも、お客様と契約して毎月100万もらい、外で会ったり、お茶したり、映画を見たり、擬似恋愛のような関係を続ければ給料以外にお金が入る。 そうやって、客は店に行く回数を減らしてホストに貢

          酒と女と欲望と

          シャンパンタワーの先に。。

          私の友だちの話 ニューオータニから1週間過ぎたとき、その女性は知子さんのいう通り その女性はクラブに訪ねてきた。 新人の倫太郎はウェイターとして働いていたが、『指名』を受けた。 初めての『指名』で緊張していた。 『ねえ、何から頼めばいいかしら?それとこれはあなたの売上になるの?だったらしっかり売上取ってね。』 『ありがとうございます。ではシャンパンから開けてもらってもいいですか?』『どういうシャンパンがあるの?』 『5万円から300万まであらゆるシャンパンがあります。

          シャンパンタワーの先に。。

          人生は色々

          そうして倫太郎はお持ち帰りされた。 ニューオータニに着き、倫太郎は聞いた。 『俺、どうしたらいいですか?』 『私も初めてだから、今日は座って私の話を聞いてほしいのよ』 倫太郎は正直ホッとしていた。 『よかった。。初日に何かあったら絶対に逃げようと思ってた』 そしてその女性はポツリポツリ話し始めた。 『今日ホストクラブに行ったのが初めてだったのよ』 『そ、そうなんですか?』 『私はね。』 そうやって自身の身の上話を始めた。 地元の開業医の元に生まれたその女性は、父親の

          人生は色々

          UFOおじさんの大予言

          私の友だちの話 倫太郎は知子さんとUFOおじさんに乗せられ、電話をかけた。 歌舞伎町で老舗のホストクラブ もう誰もが知っているそのホストクラブに電話した。 『あの、ホストになりたいんですけど』 『え??君いくつ?』 『30歳です』 『歳取ってるからダメだね』 『ダメですか。。。』 『君ダンスは出来る?』 『え??何ダンスですか?』 『社交ダンスだよ』 『で、出来ません。』 『だったら無理だね』 『やっぱり無理ですよね』 そう言った後、安堵していた。 その時すかさず知子さんが

          UFOおじさんの大予言

          スピリチュアルからUFOおじさんに遭う倫太郎

          私の友達の話 ep5 当時は私は日本人ブランドを友人の靴デザイナーと一緒に立ち上げていた。 日本のセレクトショップに営業に行くも 『日本人が作った靴なんて、流行らないわよ』と、啖呵を切られていた。 我々は悔しい思いをたくさんしていた。 こんな日本人が日本人を馬鹿にするなんて!!絶対に有名になってやる! 海外で売ったらどないやろか!? 外国なら我々の良さをわかってくれるかもしれない。 気持ちはあっても全く英語も話せない我々。 そこで私は倫太郎のことを思い出していた。 なんか

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          舐めたら倍返し

          私の友達の話ep4 人生のワールドカップがまさかの男子とは。。。を経験した倫太郎に 更なる試練が待ち受けていた。 日本に戻りまた日常の生活を続けていた倫太郎。 会社の上司に呼ばれ『また接待か。。。』と思っていた。 来る日も来る日も接待。 お金、欲、権力、女、なんでも欲しいままに出来る世界 一見どこにでもいるサラリーマンが実は私服を肥やすなんてことはザラだった。 そういう世界を垣間見ながら、『俺がなりたいエリートトップはこんなんじゃなかった』と思いは募っていた。 いつ

          舐めたら倍返し

          俺のワールドカップ

          私の友だちの話ep3 倫太郎は西日本で頭角を現し、東日本へ栄転となった。 当時大手通信企業は、ヨーロッパのワールドカップそしてオリンピック等の 通信仕事を一挙に担っており、通信企業という名前の傍ら、国の仕事を 請け負っていたので、建設会社の選定は全て通信会社に一任されていた。 新人のトップで東日本へ栄転した倫太郎は、大きなプロジェクトで働くことになり、オリンピックそしてワールドカップを結ぶプロジェクトに参加していた。 東京に来て落ち着く暇もないまま、通信企業の深い闇の部分

          俺のワールドカップ

          タイ旅行の代償

          私の友達の話ep2 倫太郎は大手通信会社に勤め、『頭角を表したよ』 と、聞いたのはコンパ仲間の友人のケイタから。  『あいつ、すごいよ。もう西日本で新人をまとめるグループマネージャーになって、任されているらしいよ』 それから飛ぶ鳥を落とす勢いで、西日本からあり得ない、異色の東日本に栄転となったのだ。 入社3年目 西日本から東日本に行くだけでも絶対ないと言われているのに、それを易々とやってのけた。 当初から『俺はトップを目指す』と豪語していた倫太郎。 『流石だな』とみんなで話

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          友人の倫太郎

          友人の倫太郎と会ったのは私が19歳で浪人後、カナダに留学した時 当時アパレル会社で働いていた久志から 『そんなに洋服が好きなら、日本帰ったらアパレルで働けば良いじゃん!?』 そんな一言で、大阪のアメ村にあった海外のインポート商品のセレクトショップで働き始めた私。 アパレルで販売経験も無い私はとにかくそのお店で苦戦していた。 カナダに行く前は浪人後、大学受験に見事失敗。 漬物会社に就職が決まり、営業事務という職種に就き 昼間はゴルフ場や食堂のおじさん相手に漬物を売りまくっ

          友人の倫太郎

          私の友達の話 

          構想20年 今までで一番私が出会った中で”変わり者”で”世の中を斜に構えて見て” ”全てを経験して” ”体当たり”で生きた友人の話。 全ての女性が必要な要素があり、共感する部分も、反対に嫌悪する部分もあると思いますが、ゆっくり考えて読んで頂ければ幸いです。 現在彼は風の噂で結婚し、そして家庭を持っているので全て名前は匿名にします。 それでは皆さん『私の友達の話』を初めていきたいと思います。 よろしくどうぞ 朔望

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