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合格した人は知っている! 洗足学園小学校 面接で聞かれる質問と狙い

「面接で聞かれる質問と狙い」シリーズ、第4弾!

第1弾は青山学院初等部、第2弾は早稲田実業学校初等部、第3弾が東洋英和女学院小学部でしたが、第4弾は洗足学園小学校です!!


洗足学園小学校の勢いがすごいですね!

出願倍率をみている方は、ここ数年の、洗足学園小学校の人気に驚いていると思います。


2020年度の出願倍率は11.8倍、2021年度は13.5倍、そして2022年度は14.1倍と右肩上がりで伸び続けています。

日本で一番出願倍率の高い小学校は慶應義塾横浜初等部ですが、2022年度は慶應義塾横浜初等部に匹敵するほどの高倍率でした!

● 慶應義塾横浜初等部の出願倍率:14.2倍(日本1位)
● 洗足学園小学校の出願倍率:14.1倍(日本2位)

2022年度倍率


この調子でいけば、2023年度は日本で一番の出願倍率に躍り出る可能性が高いですね。


洗足学園小学校は、神奈川県川崎市にある共学の私立小学校です。

参考元:洗足学園小学校 ホームページ


何故、ここまで人気なのかというと、中学受験の実績が華々しいことが大きな要因です。

洗足学園小学校は、「卒業生のほぼ全員が、有名国私立中学へ進学しています」と発信するほど、目覚ましい進学実績を毎年残しています。

参考元:洗足学園小学校 ホームページ


開成・麻布・武蔵の中学御三家から、慶應、早稲田、筑波等、超難関中学校への進学を、毎年出し続けています。

大学で、国公立や医学部を目指しているご家庭は、小学校受験はあくまで、良い中学に入るための手段であり、その最善の手段が洗足学園小学校と考えるのでしょう。

親にとってうれしいのは、女子は、洗足学園中学校への内部入試を受けて、洗足学園中学校の合格資格を有したうえで、外部の中学校を受験することが可能なことです。

洗足学園中学校以上の偏差値の学校を目指しているご家庭にとっては、他のすべり止め校をわざわざ受ける必要もなく、学校側も外部受験を応援している環境ですので、高い教育水準の中高大学へのレールに乗れることを意味しています。


洗足学園小学校では、父親、母親、お子様の3名での面接があります。

14倍を超える高倍率を突破するためには、ご両親の面接対策は必須となります!


私たちは、お受験で、「面接対策」にたくさんの時間を費やしてきました。

面接では、全ての受験校で強い手ごたえを得て、合格をいただきました。


そこで気づいたのは、面接で聞かれる「質問」を理解することも大切ですが、その背景にある「質問の狙い」を的確に理解すること方が、もっと大切だったということです。

塾によっては、面接で聞かれる質問をまとめて書類で配布したり、口頭でお伝えしてくれるのですが、学校側が何故その質問をしているかという「質問の狙い」までは、詳細に教えていただけません。

お受験の面接では、その小学校の「教育理念」「建学の精神」「ビジョン」などを元に質問をされます。

面接の質問の背景


「志望理由」「お子様の性格」「母親/父親の役割」などの質問は、どこの小学校でも聞かれます。

どこでも使えるようなテンプレート回答を作り、全ての小学校の面接で使いまわそうとすると、うまくいかないでしょう。


学校側は、その学校独自の「教育理念」「建学の精神」「ビジョン」などを、しっかり理解したうえで、回答をしているかを見ているのです。

面接直前で、質問内容だけ暗記して、その場を取り繕った回答をしても、深く質問を掘り下げられると、途端に回答できなくなるのが小学校の面接です。


また、各学校が抱える問題や課題をそのまま問う質問もあります。

例えば、某男子校では「生徒同士で喧嘩をしたときは、どうされますか」という質問が毎年でます。

その男子校では、喧嘩がよく起き、お友だちに怪我をさせてしまったり、自分が怪我をしてしまうといった子ども同士のトラブルが度々あり、そこからご家庭同士のトラブルに発展しやすいので、「お子様が学校で喧嘩をしてしまったときにどのような対応をとるご家庭か」を把握するために、そのような質問をされます。

何も考えずに「学校側でトラブルの背景をきちんと解明していただき、非がある方をきちんと叱っていただき~・・」のような回答をしてしまうと、学校としては「そういった回答を求めているのではないのだけど・・、トラブルがあったとき、何も行動をおこさないで学校に全てを押し付けるご家庭なのか?」と捉える恐れがあり、面接での評価にも影響するでしょう。


また、似たような質問で「お子様が、学校から泣いて帰ってきたとき、どのような対応をとりますか」と、某女子校では毎年聞かれます。

私たち家族もこの学校を受験しましたが、必ずこの質問が聞かれるのです。

この学校は「親のクレーム」に度々頭を悩ませている、ということを通われているご家庭から事前に知りました。

つまり、子どものトラブルがあったときに、親からクレームの連絡が入ったり、(少数ではあると思いますが)実際に乗り込んでくるご家庭がいるため、学校としてもそのようなご家庭を事前に落としたいという意図があります。


同じような質問ですが、「親の関与を求めている質問」なのか、逆に「親からの過度な関与を避けたいと思っている質問」なのかを理解したうえで、的確に回答しなければ、良い評価は得られないでしょう。

面接で聞かれる「質問」に加え、大切なのは「質問の狙い」まで理解して回答することです。


※面接で聞かれる質問は、我が家のお受験経験や、お受験ママ/パパ友だちのネットワークを通じて集めた質問の中から、これを押さえれば大丈夫!と考える「ベスト10問」と、1問ずつ「質問の狙い」を丁寧にまとめています。

洗足学園小学校に絶対合格したい!と考えているご家庭は、ぜひご参考になさってください。


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