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二児の母。日本の古典が好き。音楽を聴くのとイラストを描くのが好きです。仕事と育児と家事…

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二児の母。日本の古典が好き。音楽を聴くのとイラストを描くのが好きです。仕事と育児と家事に、日々いっぱいいっぱいで過ごしています。

最近の記事

ソフトと中学受験の両立。二股?

息子の中学受験が近くなってきた。平日は週3で塾、塾がない日も勉強、土日はソフトボールの練習や試合、その合間で塾のテスト。 塾の成績はまずまずだけど、あと一歩伸びてほしい。ソフトもだいぶ上手になったけどあと少し安定感が欲しい。 あともう少しだけ本を読めば違うのに… あともう少しだけ自主練できれば違うのに… スポーツも勉強も楽しそうに頑張れる子だから、両方やらせてあげたいけど、結局中途半端じゃない。結局、試合で活躍もできず、受験も落ちたら、本人は悲しいんじゃないか。やっぱ二股はだ

    • ミッドナイト・ライブラリーを読みました

      偶然の一致でこの本を手にしました。 ある時、子ども達に、両親からいただいた「10歳までに読みたい日本名作 平家物語(Gakken)」を読み聞かせていました。木曽義仲の最後のところで、なんと巴御前のくだりが省略されていることを発見。あの場面を語らないことはできないと、あれやこれやと付け加えて話をしてページが進まなくなりました(笑)。私の脳裏に浮かぶイメージは、学校で習った原著はもとより、その後に読んだ浅倉卓弥さんの「君の名残を」に大きく影響を受けています。子供たちが寝てしまっ

      • 多様性と共通言語

        地域のチームでソフトボールをする息子。 監督やコーチに怒鳴られて反発したり固まってしまう姿を見て、双方に対して「あーあ」と思う。お互い悪気はないけれど疎通を取るのがなかなか難しい。 コーチは概ね子供達の親より更に上の世代。 親だって全然違う時代を生きてきたのに、更にその上となったら、今の子供達とは、主食も違う、家の素材も違う、周囲の風景も違う、学校教育も違うし情報入手の手段も違う、ほとんどすべての環境が違うんだろう。 だから、普通の会話をしていたら、何も共通点がなくて外国人

        • 娘の作ったおはなし

          今朝の出勤前のこと。 学童をお休みして祖父母の家で過ごすことになった娘が唐突に言った。 「あのね、時間があれば絵本をつくれるよ。」 「今も、時間がないけどちょっとだけなら話を作れるよ。聞いて。」 ☆ある日、おばあさんと、おじいさんがいました。  二人でお買い物に行きました。  横断歩道があって、おばあさんが渡りました。  おじいさんが渡ろうとしたらトラックが来て、ひかれてしまいました。  おばあさんは帰り道一人になってしまいました。 つい突っ込む。 「えっ、おじいさん車に

        ソフトと中学受験の両立。二股?

          流れる現実・留まる思考

           この年末、悩みに取りつかれ辛い気持ちになったことがあった。そういう時、周囲の人の時間だけが無情にどんどん過ぎていくような気がした。  現実ってどうしてこう、川のよう絶えず流れて、怒涛の勢いで来ては過ぎていくのだろう。鴨長明の方丈記の冒頭を思い出す。「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」千年近く前に書かれた文章なのに、現代の私が覚える感覚を全く上手く表していると思った。  世界が絶えず変化していくのに対して、人間の心というものは、同じ感情、同じ考えを繰り返し

          流れる現実・留まる思考

          桜の時期はあっという間

          つい1週間前、すごく晴れて空が澄み渡った日の翌日に、空にモヤがかかっていました。私の住む地域は近くに山がないけれど、空気が澄み渡った日だけは山が見えるのです。逆に、モヤがかった日には遠くの山どころか、ほど近い高層マンションさえかすんで見えます。 このとき浮かんだ百人一首がこれ。73番 大江匡房の歌。 73番  高砂の 尾のへの桜 咲きにけり        外山の霞 立たずもあらなむ (前中納言匡房) この歌は後拾遺集に載っているもので、詞書によると、内のおほいまうち君

          桜の時期はあっという間

          片頭痛つれづれ

          「この頭痛がない体になりたい。」「頭痛フリーになれるなら何でも頑張れる。」そう思って早20年。いつの間にか片頭痛ともすっかりお友達。 信頼できる頭痛専門医の先生方ともめぐり逢えて、自分なりに対処の方法も会得して、朝まで嘔吐し続け着替えることもできないなんてことはなくなり、苦しむ時間もずいぶん減りました。 でも、痛い時はやってきます。頭痛がない日は全く予感もなくけろっとしているのに、一旦痛くなると、目を開けているのも人の話し声を聞くのもしんどくなります。仕事で首にかけている

          片頭痛つれづれ

          私と百人一首

          小さい頃、おばあちゃんが坊主めくりを教えてくれたのが、百人一首のかるたに触れた最初だった気がします。母は専門職は理系なのに文学に詳しくて、私が中学国語で「春はあけぼの」を習った頃、清少納言や小式部内侍のような「即座に機転が利く女性」の逸話をよくしてくれました。 高校1年生の夏休みの宿題で百首覚えてくるように言われ、あいうえお順に並べられたプリントを見て、昼夜暗唱の練習をしていました。その時は、詳しい意味も時代背景も作者もよく分かっていませんでしたが、何度も繰り返し声に出して

          私と百人一首