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ソフトと中学受験の両立。二股?

息子の中学受験が近くなってきた。平日は週3で塾、塾がない日も勉強、土日はソフトボールの練習や試合、その合間で塾のテスト。
塾の成績はまずまずだけど、あと一歩伸びてほしい。ソフトもだいぶ上手になったけどあと少し安定感が欲しい。
あともう少しだけ本を読めば違うのに…
あともう少しだけ自主練できれば違うのに…
スポーツも勉強も楽しそうに頑張れる子だから、両方やらせてあげたいけど、結局中途半端じゃない。結局、試合で活躍もできず、受験も落ちたら、本人は悲しいんじゃないか。やっぱ二股はだめだよ…。

そう思って、ふと考えたら、、、自分も二股だ。
子どもの頃からずっとやりたくて仕方なかった職業に就いてるのに、子育ても家事もやりたいから時短で働いている。仕事は、自分が思うほどに満足にできない。育児も家事も、十分にはやってあげられていない。でも睡眠を削って時間を作ると、結局パフォーマンスが悪くなる。あと少し仕事ができれば…。あと少し子供の相手をしてあげられたら…。あと少し時間があれば…

同じようなことを考えていたと気づいた。
でも、私は今の中途半端な自分が、自分のやりたいことを半分諦めて片方に専念している自分より、好きだと思う。
やりたいことを諦める方が辛いんだ。
中途半端でも頑張って両方やってみたいんだ。

息子のソフトのコーチからは、「勉強が好きなんて変わってる」とか言われる。あるいは、周りの人からは「運動もできて頭もいいなんて羨ましい」とか言われる。
でも、息子が勉強を得意だといえるレベルになったのは、ここまで長い時間かけて取り組み続けてきたからだ。別に頭がいいわけじゃない。できないことも沢山あったし正直不器用な方だったけど、塾に通って地道に勉強を続けてきたから今それなりに形になってきてるんだ。
ソフトボールだって、決して運動神経抜群ではないし、最初はボールも15mくらいしか投げられなかったしルールも全く知らなかった。でも、ここまで練習を続けてきたから、30m以上の距離も投げられるようになったし、ヒットも打てるようになったし、盗塁もできるようになったんだ。

「勉強が好きなんて変わってる」と思う人達は、もし「ソフトや野球が好きなんて変わってる」と言われたら、「やる前からそんなこと言うなよ、まずはやってみ?」と言うだろう。短期間で成果が出なくて「自分は向いていない」という人がいたら、「こんな短期で成果が出るわけないだろ、継続してみろ」と言うだろう。勉強だって同じだと思う。苦手に向き合って克服する努力をしてからこそ、できるようになるんだ。それも長い時間をかけてある時やっと成果が出るんだ。

どちらも、一朝一夕でできることじゃない。ここまでの地道な努力が実を結んでいる。
結果がイマイチだからと言って、親が勝手にどちらかを奪ってしまうなんて、簡単にしてはいけない。
良い結果が伴わなくてもいい。成果は出てる。両立は大変だけど好きなことを続けるということ自体で人生はきっと楽しめている。

そんなことに気づいたことで、私の悩みは薄くなった。
本人がやれるところまでやらせてみよう。自分で限界を感じた時には、自分で選択をしていくんだろう。それがたとえどちらかを辞めることでも、それは積極的選択で本人にとっては成長なんだ。

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