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『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』

やふぅー٩( 'ω' )و
今回は、読んだ本の紹介をします。


大城道則/芝田幸一郎/角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』 (ポプラ社 、2023)


タイトルから、もう面白そうだ。
そして、それは裏切られなかった。

3人の考古学者の経験した怖い話。

食中毒、トイレ事情、それやったら研究終わっちゃうNG行為!!
などなど…
怖い話にも色々ある。
私が本を読む前に考えた、いわゆる”怖い話”も入っている。

考古学者って、かっこいいイメージしか私にはない。
ジュラシックパークから始まり、ずーっと恐竜に夢中になっていた私。
考古学者になりたかった頃を思い返すと、私には非現実的な夢だった。
ロマンチストであり、非現実的でもある。
(高校生の頃に戻れたら、私はSE目指せ!!って、必ずそうさせる)。

ロマンチストであり、非現実的だと書いたけれど、世の中には実際に考古学者がいる。
なんてかっこいいのか。
ロマンだよ、ロマン。
その考古学者が、実際経験したリアルな話。
ロマンだけじゃないんだぜって、読書後に言われたような気分にさせられる。
また同時に、考古学者が本当にそれぞれの研究を楽しんでいることも知らされる。
博士になるような人でも、怖いものは怖い。
そして、やはり研究は楽しいようだ。


ざっくり内容

大城道則先生

本書は、大城先生の怖い話体験談から始まる。
彼は、古代エジプト史の考古学者だ。

エジプト史って、すぐに思い浮かぶはピラミッド。
要はお墓。
最初から、怖い話の材料が整い過ぎている!!

私が大城先生の怖い体験談を読んでいて、1番怖いと思った話を1つ紹介したい。

飛行機の中でアヴェ・マリアが流れる

大城道則/芝田幸一郎/角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』 (ポプラ社 、2023)、76頁。

このエピソード。
私も飛行機が好きじゃない。
めちゃくちゃ揺れている時、誰かがこんな歌を歌ったら、もう終わりだと思うだろう。
もちろん大城先生は、この体験後も生きているけれど。
怖い。

角道亮介先生

彼の専門分野は、中国の考古学史。

体験談を読むと、料理は大体美味しそう。
しかし、トイレ事情が…
日本に住んでいると想像し難い。
いや、実際中国に何度も滞在した身としても信じ難い。

中国は広いんでしたー!!!!
たーーーー!!!!!!!!!

お墓に閉じ込められることや、寒暖差、トイレ事情…
色々あるけれど、それが考古学者なのか。
トイレ事情は生活に関わるから、嫌だと思ったらそこで生活出来ないわけだ。
食事が合わなくても同じだ。
考古学者とは、なんと過酷で激務なんだ。
そして、やっぱり楽しそう。


芝田幸一郎先生

彼は、ペルーで発掘調査をした時の体験談を紹介している。

お酒、食事、発掘(穴掘り)生活のストレス発散、犯罪などなど。
人間の持つ恐怖っぽい。

ここでも、もちろん様々な話が紹介されている。
芝田先生の体験談の中の話の1つは、最も”怖い話”ではないかと思った。

副隊長は魔女--でも取り憑かれ、お祓いされる

同上、190頁。

ペルーで言われる魔女は、ユタ(沖縄)のような存在なのだろうか?
音が聞こえた、そういう怖い体験もあったり。
発掘するのだから、それだけでも結構勇気いるよな…
何が出てくるか分かったもんじゃないし。
本書を読むと発掘作業自体が、怖い。


まとめ

考古学者が普段何をしているか、ほとんど分からない。
地道な作業、発掘というロマン。
実際に考古学者やっているけど、怖い経験もしましたよ?
3人の考古学者の体験から、いくつものエピソードを読める。
それが、この本。

研究部門によって、場所も違うし経験も多種多様あるんだろう。
また、何を怖いと思うかは、人それぞれかだ。
それでも考古学者の体験を垣間見て、経験談が読めるのだから、こういう本がもっと読めたら良いのに!!と願う。

学校に置いて欲しいと思った本。



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