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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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#本紹介

『狐笛のかなた』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、本の紹介をします。 感想から、ネタバレありで書く。 上橋菜穂子著 『狐笛のかなた』 (新潮社 、2006) この本も初めて読んだ時には、入り込みにくい世界観と、文章で苦労した。 本書をあまり読み返していないので、最初は「これ本当に読んだか?」とさえ思った。 上橋菜穂子先生は、生命に言及する物語を書くことが多いのだろうか。 正直、本書は記事に書くのが難しかった。 文章や世界観は間違いなく美しいのだけれど、主軸となるような部分が、私に刺

『もしものせかい』

やふぅー٩( 'ω' )و 以前、紹介をぶん投げて記事にしていない(積み記事)本について 書きます。 ヨシタケシンスケ著 『もしものせかい』 (赤ちゃんとママ社 、2020) 正直、記事を書きづらいなって思っていました(´・ω・`) 2回目を読んで可能な限り、つらつら書いていこうと思います。 ざっくり内容この本の「もしも」とは、何か。 現実の世界と、「もしも」の世界がリンクする時がある。 もしもの世界は、その人自身を動かすものとなる。 もしもの世界が大きくなってしま

『麦本三歩の好きなもの 第ニ集』

住野よる著『麦本三歩の好きなもの 第ニ集』 (幻冬舎、2023) 表紙絵はブルーで、穏やか。 帯には、 「明日は今日よりちょっとだけ頑張れたらいい。」 とある。 久しぶりに、この人の本が読みたいと思っていたんだよ。 そういうわけで、迷わず手にとる。 20代の図書館職員、麦本三歩(主人公)の日常が書かれている。 物語のはじめ、三歩が優雅に寝ている描写から始まる。 もう、この部分から文章からあたたかさを感じる。 そして出勤すると「今日から先輩になるよ!!」と 先輩に言われ

ふたり

この1週間近く、毎日筋肉痛な気がする(´・ω・`) 今夜は本を読みたい!!と、読書したのが『ふたり』。 これを読むまで赤川次郎の名は知っているけど、読んだことがなかった。 今回、掃除をしていたら目についたこの本。 以前、友人とお互いの誕生月の真ん中の月に互いにとって 特別な本をプレゼントし合った。 その時に友人からもらった本が、これ。 初めて読んだ時は衝撃的で。 セリフばかりなので、すぐに読了した姉妹の物語。 発行されたの、1991年(OvO) 表紙絵が、今は変わってい

十二国記 風の海 迷宮の岸

きてしまった、Episode2。 ※ネタバレあり 記事を書こうと本を開き、PCを開く。 ダメだぁ(´・ω・`) 普段からない語彙力が、さらに消える。 言葉にしようとするも、その努力は虚しく消え去るほど素晴らしい。 そんなこと言ってたら、いつまでも書けないので書いてみる。 私が思うに、人とは自身の生まれた意味(目的)を知りたいと望む。 それゆえに、特定の思想や哲学があるとかないとか。 専門家が、そういうことは教えてくれますよ、きっと。 なんのために生まれたのか? それが

『本屋図鑑 だから書店員はやめられない!』

職業体験、みなさん行ったことありますか? 私は、中学生の時に友達と本屋に行きました。 本や漫画にビニールをかけるような作業、 棚に並んでいる本をキレイにする。 作業自体は簡単なものでも、当時よく足を運んでいた本屋で働く経験は とても楽しかったのを覚えています。 どんな本があるかな? 図書館混みすぎか!!本屋行くさ!! 新刊が出た!!買いに行かねば!! やっぱ本屋行きたいんだわ、だって本が好きだから。 とにかく、本屋。 時間ができたら、本屋に入り浸りたい!! 意味なく来てし

店長がバカすぎて

買ったまま積み本となってた1冊を、今夜1冊消化。 それが『店長がバカすぎて』。 思っていたのと違う!! 割と序盤から、良い意味で覆された。 働いてると、あるある。 訳分からんけど誰も止めないし、止められないこと。 どんでん返しというか、 最初と最後の文章のつながりが良かった。 全体構成が個人的にとても好き。 登場人物がそれぞれいるけれど、 あくまで主人公目線の主観的な文章で進んでいく。 だけど、最後に主人公の言葉が本人も知らないところで 客観的なものへと変えられている。