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本レビュー

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読んできた本、おすすめ本はこちら。 漫画も含むことにする(細分化し過ぎると、雑多になる)
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2023年10月の記事一覧

『ラブカは静かに弓を持つ』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読の1冊を紹介します。 安壇美緒著 『ラブカは静かに弓を持つ』 (集英社 、2022) 表紙絵に惹かれて購入した本。 椅子に男性が座ってチェロを弾いているんだ、それも海底で。 側には深海魚。 不思議な様子に、どんな話なのか読んでみたくなった。 ざっくりあらすじ 主人公は、ある日著作権法の証拠を掴むために音楽教室に通うことを命じられる。 採用面接時に、チェロを習っていたことを話したことにより適任とされる。 しかし、彼はチェロを習って

『凍りのくじら』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読の1冊を紹介します。 辻村深月 『凍りのくじら』 (講談社 、2008) 辻村先生の本は、軽い気持ちで入ったらすごい所だった。 毎回、そういう気持ちになる。 例えば、こんな感じだ。 少しお腹が空いたからカフェに行ったら、皿に乗りきらないほど、 大きなナンがセットのカレー2人前を出されていた、というような。 本のシーンによって、今はもう読みたくないともなるし、消化不良を起こすこともある。 そうなるくらい、毎回満足作品に出会うのだ。

『ことばにできない宇宙のふしぎ』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読本の紹介をします。 エラ・フランシス・サンダース『ことばにできない宇宙のふしぎ』 前田まゆみ訳 (創元社、2019) 思った以上に、宇宙についての知識が身につく本です。 エッセイに近いのか?という先入観から入ったせい。 物理をエッセイ調にまとめたら、きっとこんな本になるんだろう。 それが、第一印象。 前置き著者であるエラ・フランシス・サンダースは、最初に以下のように記している。 変人?なぜ? というわけで、海外のAmazonを開

『世界でいちばん透きとおった物語』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読本の1つを紹介します。 杉井光 『世界でいちばん透きとおった物語』 (新潮社 、2023) この本、やーっと読めました。 タイトルの意味が分かった時、そういうことかー!!と鳥肌が立ちました。ストーリーは、ミステリ調で、それほど驚くようなものではありませんでした。 感想はネタバレしか思い浮かばないので、途中ネタバレ注意報してから、好き放題書きます。 そうでないと、「すごい!!」しか出てこないんで。 ざっくりあらすじ 主人公は、母と

『学びを結果に変えるアウトプット大全』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、積読紹介をします。 樺沢紫苑『学びを結果に変えるアウトプット大全』 (サンクチュアリ出版 (2018) 積読と化していた本。 今読んでみると、こういう話を「別の本で読んだなー」の、集合体のような本でした。 精神科医の視点で見る、アウトプットとは?について書かれた本。 本書をざっくり分けて、内容を書く。 アウトプットとは? アウトプットの良さ アウトプットの方法 この本の出た後に、インプットの本も出ていたっけ。 インプットがなければ

『幸せになる勇気』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、『幸せになる勇気 』を読んだので紹介します。 岸見一郎/古賀史健 『幸せになる勇気』 (ダイヤモンド社第1版、2016) これもまた、いつ買ったのか覚えてさえいない積読の1冊。 これの前作、『嫌われる勇気』も読んだんだけどなー(ほとんど記憶にない)。 さて、本書。 改めて本を見て思ったのが、幸せになることにも”勇気”が必要とされること。 読む前から正直、気が滅入ってしまった。 読んでみると哲学的考察に同意しつつも、やはりアドラーの提

(漫画)『光が死んだ夏』(1〜3巻)

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、『光が死んだ夏』の1巻から3巻まで読み、思ったことを書きます。 モクモク れん著 『光が死んだ夏』 (KADOKAWA 、2022) 初めて本屋でこの漫画を見た時、タイトルに驚いた。 タイトルから、終わってる?(最終巻的な) しかし、2巻が隣に飾ってある。 登場人物が、最初から欠けている物語? どのように進むのだろう? (誰かが死ぬシーン→過去から現代に物語が進み、最終巻で1巻に戻る?) 漫画のタイトルは、『光が死んだ夏』。 しかし

『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、読んだ本の紹介をします。 大城道則/芝田幸一郎/角道亮介 『考古学者が発掘調査をしていたら、怖い目にあった話』 (ポプラ社 、2023) タイトルから、もう面白そうだ。 そして、それは裏切られなかった。 3人の考古学者の経験した怖い話。 食中毒、トイレ事情、それやったら研究終わっちゃうNG行為!! などなど… 怖い話にも色々ある。 私が本を読む前に考えた、いわゆる”怖い話”も入っている。 考古学者って、かっこいいイメージしか私には

9月に読んだ本(漫画など含む)

やふぅー٩( 'ω' )و 今回は、9月に読んだ本などを紹介します。 小川 洋子『博士の愛した数式』 (新潮社、2005) おちまさ子 『けん玉道の師・藤原一生物語 「生きる力」は海をこえて』 (PHP研究所 、2016) 古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』 (ポプラ社、2023) ヨシタケシンスケ『もりあがれ!タイダーン ヨシタケシンスケ対談集』 (白泉社、2023) 漫画稲空穂 『特別じゃない日』1〜3巻 (実業之日本社 、2021) モクモク れん著 『光