8 軽微なハラスメントの中で働く日々

前回の更新から時間が空いてしまった・・・。
申し訳ない、とか書きたいけど更新を待ってくれている人がいるのか?
自意識過剰か?とか考え過ぎてしまったので書かない。笑

言い訳になってしまうけど、私の現在の状況は抑うつで休職中。
自分でも認めたくはないけれど、
感情の浮き沈みがあり(といっても気分が良い時で普通の状態)、
沈むととことん考え込んでしまって何もやる気が起きない。
メンタル安定剤を飲んだりするけど、
眠気が来たりするので、結局何にもできずに一日が終わってしまう。
そして、何もできずに一日が過ぎてしまってまた落ち込む。
そんな日々の繰り返し。
実は今までの記事もねれない夜にせっかくなら、と書いていたもの。

もしかしたらこれからも、
更新が不定期になってしまうことがあるかもしれないけど、
読んでくれる人がいたら嬉しい。

前回の続きからいうと、
私は入社早々、「キャバクラ勤務だ」といういわれもない噂を
部長からいろんなところで吹聴された。

ただ、これが休職するまでの原因に当たったわけではない。
今思えば入社してすぐそんなことを言う部長がいる会社なんて
ろくなもんじゃないけれど、
当時の私は仕事内容は好きだし、次こそはキャリアアップを目指せる先で
働きたいなんて思いが強かったので、至極一生懸命勤務に励んだ。
3年ほど働いた春、部長から「業務のことで話したいことがある」といわれて、
銀座のとある飲食店に行った。完全個室の和食屋さん。

その時は特に不信感とか抱かなかった。
なぜかと言うと、その指定されたお店が、いつも仕事で利用していたスタジオと近かった事、会食がもともと多い会社で、詳細を話さずに「この日空けといてね」といわれることが多かったから。

でも実際に行ってみたら二人きりでした、って言うオチ。
「あんまり話す機会がなかったから」といわれ、
実際に業務の話も多かったから、びっくりはしたけど、そのまま食事した。
(と言うかこの状況で帰れる人いないと思う。)

でも今思えば1年前くらいの出来事なのに、
しっかりどう言うお店かまで思い出せるってやっぱり印象強い出来事かも自分の中で。

そんな感じで、最初は確か23時すぎくらいまでつきあわされて、
タクシーで帰った。
ちなみに私は体質的にお酒が飲めないので、
ひたすら向こうが酔っ払っていくことに付き合う。

帰り際「また行こうね!」といわれたので
「はいまたぜひ〜」と返した。
社会人がみんな身につけている社交辞令である。

そしてこの頃には入社して3年が経っていたので、
正直なところ、おもちゃ業界のハラスメント万歳な業界体質に慣れきってしまって、自分自身感覚が麻痺していたな、とちがう企業に働く友達と話して思った。
(3年間の間で、セクハラに当たる容姿に関する発言をバンバン受けていたけど、受け流していたから)

なんなら最初は「部長は昼間捕まらない分、夜に話せてそれが業務の効率化にもつながるのであれば良いか」と思っていた。誘いも不定期だったし。
これ皮肉な話だけど、私が上を目指している人じゃなかったら、断れたのかも。
私はキャリアアップを目指して頑張っていたから、とにかく仕事のためのコミュニケーションだと思い、付き合った。

ただ、夏頃には誘いが週一ペースになった。
1回飲みにいくと「来週はいつにする?」とその場で予定が抑えられてしまう。
「いや〜来週はちょっと厳しいんですよね」と言うと
「じゃあその次の週は?」と。
私の性格が弱すぎるのかもしれないけど、「嫌です」と断る勇気がなかった。

その部長の性格上、気に入らないと判断した人にはとことん冷たく当たる性格も知っていたし、
堂々と「過去に気に入らなかった人をやめさせたことがある」と行った発言を
2人飲みの時に話されていたから。
はっきりと断ることが怖かった。

そんな折、私は部長から高額のプレゼントをもらう。
もちろんこれは私が強請ったわけではない。

その日も会食(2人飲み)の予定で、一緒に会社を出たものの、
予約の時間までの隙間があった。
部長が「老眼鏡を見たい」、
私も以前から「光刺激による頭痛症状がひどいので保護メガネ購入を考えている」と飲み会の中で話したことがあったので、メガネ屋さんに立ち寄った。

気に入ったものがあり、
自分で購入しようとしたら、「いいよいいよ」と代金を払ってくれた。
もちろんその場では断った。
が、払ってくれた。
「他の奴にも20万のテレビプレゼントしようとしたことあるし良いよ」と。
ついでのキャバ嬢に貢ぎまくった経験があるからなのか、
”そういうのは出して当然”という考えがあるようだった。
ドン引きをしつつも、まぁ、払ってもらえるなら・・・と甘えた。
これ、超失敗。

逆に男性を手玉に取ったことのあるイケイケタイプの女子なら良いかも。
でも、私に取っては、「買ってもらったしな・・・」みたいな面で
罪悪感というかそういうのが生まれてしまった。
ちなみに金額としては5万程度のもの。
そのあと半年近く週一(深夜3時くらいまで)の飲み会を
付き合い続けたことを考えると割に合わなすぎる。

そのあとも「やっぱり申し訳ないし払います」と言ったけど、
「いいのいいの!むしろキャバクラ通いをしていた頃に比べると、
ルルリンとご飯行くようになってから、お酒をルルリンが飲まない分、
ご飯代だけで済んでて前よりお金使ってない!」とよくわからん返しをされた。

そして気づいた人もいるかもだけど、その頃にはルルリン、ルルちゃん呼びになっていた。これ、会社でも同じ呼び方。
最初の頃に「いや、20代後半でその呼び名は辛いです」となんども言ったけど、
「いいじゃん!」と流され治らなかったから、もう次第に「いっても無駄だな」と思い、流すようになっていった。
これ、例えば町工場でこういったことが起きているとかではない。
(町工場だからやっていいというわけではもちろんない)
普通に夢と勇気が友達のおもちゃを作る会社で行われていたこと。

でもこれ、今訴えようか、とか色々考えている中だと失敗。
やっぱり「いやだ」と否定し続けることが大事だと弁護士先生に言われた。
ただこれ、立場が弱い人の辛さではあるけど、
部下の立場で否定し続ける、という怖さももちろんあって。
だから、たとえその時訴える気がないとしても
★「断った」という履歴を残すことが大事。
これはラインでも良いし、録音でも良い、なんなら「友達に相談した」というラインでも良い。日記でも良い。(なるべくデジタルが良いかな日付が残るから)
別に使わないなら使わないで良いし、
残していて損することはない。
私は課内メンバーに「いやだ」と漏らしていたけど、
休職した今、部長が課内メンバーに箝口令を引いているのは容易に想像ができて、
口裏合わされてしまっているだろうな、なんて思っていたりするから。
(残念だけど、みんなそれぞれ人生があって、結局部長が立場を変わっていない以上、評価者を敵にするような真似はみんなしたくないからね。これは本当に悲しい現実。)

世の中では「かわいい」といっただけで、セクハラになると言われていたり、
対応は様々なだけど、これって結局「受け取り側がどう捉えるか」だから。
で、当然セクハラと訴えたときに判断するのは”第三者”。
加害者は当然「ほめ言葉としていっていた」とか「嫌がってなかった」というところを主張してくる。腹立つけど本当にそういう主張をしてくる。
そういう時に否定していた、という証明って結構難しい。

私はSNSをほとんど見る専門でしていなかったし、
面倒くさがり屋だったので、こういった愚痴をほとんど電話でしていた。
そのため、本来残っていた証拠も残っていなく、
とても後悔している。
まぁ当時はそもそも訴えるという気がなかったからね。

だからこそ、今働いている方、
これから働きに出る方、というのは少しでも疑問に感じたことがあったら、
客観的にわかる証拠、というのを残していくことが大事。

そして、この週一ペースの飲み会が本当にじわじわと
私のストレスを加速させていった。


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