10 ハラスメントの境界線

上司からきた「俺ってただの金ずる?」というライン。
しかし、直後に謝罪があったことから少し様子を見ることにした私。

誘いが徐々に、不定期だったものから、
1回行くと「じゃあ来週はいつ空いてる?」というような誘いに変わっていった。
「その次の週は難しいんです」と伝えると
「じゃあその次の週で空いているのはいつ?」
と聞かれてしまい、断ることが難しい状況が続いた。
(ようやく太文字にする方法を覚えた私)

これ、難しいなと当時悩んでいたのが、
「業務が忙しいからこの週はちょっと〜」というと
「どの業務?ああその業務なら来週でいいよ」
と言われてしまう。
なおかつ、もし来週でいいよ、と言われないにしても、
一回業務を理由に断ると
その週は残業してないとおかしい(21時辺りまで)。
逆にプライベートを理由に断ると、
どんなに業務が溜まっていたとしても、定時で帰らなければならない。
逃げ場がないように感じていた。
というか、今思ってもうまい返しがわからない。
うまい方法があるならコメントで教えて欲しい。

そして、感情の波があったので、
どうせ逃げられないのなら、徹底的に業務の話をしてやろう、
という気分になっていた。
でも、回数を重ねれば重ねるほど、距離が近くなっていき、
ホテルの上でのディナーや、プライベートサウナへの誘い、
オペラの誘いなど絶対業務関係ないじゃん!といったようなものが増え、
「今会社の誰かに見られたら関係を誤解されるのでは」
という恐怖心が強くなっていった。

ちなみにプライベートサウナはいってないです。
オペラの誘いは土日の誘いからなんとか平日に変えてもらい、
日にちを押さえられたけど、
その前に会社にセクハラを訴えたので、結局いってない。

当時自分が抱えていた葛藤は
「この執着さはいわゆる世間でいうセクハラに当たるのか?
でも私が男だったらきっとセクハラにはならないよな?」
ということ。

難しいんだけど、私はアルコールを飲むように強要されたこともなければ、
例えばあからさまなホテルで泊まろうといった誘いもなかった。

今思えば昔の性生活の話をされた時点(昔女の子を買っていた)でセクハラだし
「かわいい」といった言葉、
「他の社員にはこういうところ連れて来たいと思わないよ」など
数々のNGワードを連発されていたのだが、
当時の私は気づいていなかった。
いや、気がつかないように脳内で気にしていたのかもしれない。
意識して会話の主軸を他の人にずらそうと必死だったから。

そして、年代が高い人に相談するとありがちなのだが、こういう話をすると
「嫌われてるんじゃなくて好かれてるんだからいいじゃーん良いとこ連れてってくれるんでしょ?」
という層が出てくる。
そういう層にはシンプルにうっさい黙れ。って思ってる。
ちなみに私は当時、社長の息子の彼女にこれを言われて殴りそうになった。
いや、心の中では殴った。

人って、自分の待遇以上のものをもらうと
感じるのは感謝とかより身の危険とストレス。
私はただの部下。彼女じゃないしましてや愛人じゃない。
お会計額が一回15万した〜とか食事後に言われる。

1回2回ならまだしもこれが数ヶ月続くと、
恐怖心が積み重なり、ストレスがどんどんを増えていくことになる。

そして限界が来た時、
私は完全拒絶したが、結局業務に支障が出てしまい、
会社に報告するに至る。

次は番外編として加害者は何もないのに被害者が
被る理不尽な現実のリアルを記載・・・予定。

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