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私の好きな人の話

私には大好きな女性がいます。この人みたいになりたいな、この人みたいな人と居れたら幸せだなっていう人。恋愛感情かといわれると、少し違う気もする。けれど、たとえその優しさが作りものだとしても、その彼女のフィクションの優しさはあまりにも秀逸すぎる。私の人生における糖分のような人。

とにかく褒める天才

彼女は私のことを褒める天才です。私は自己肯定感高い方なのだけど、以前も記事に書いたようにかつては肉付きの悪い自分の体が好きになれませんでした。

ぶっちゃけいうと、私の身体に対して「細い」という評価が1番よく付けられる。よく言われる。その度に私の胸はちくりとする。自分の小柄な骨格、鍛えたくびれ、小さな身体の中で1番存在感を放つ(ように鍛えた)丸いヒップ、全部大好きです。でも「細い」って私にとって褒め言葉じゃない。私は健康的でカーヴィーな女性らしい身体が好き。

彼女は私の身体を見て「細いね」なんて絶対言わないの。「華奢だね」「本当に骨格が綺麗」「背中綺麗すぎ、鍛えてる人の背中だ」「このくびれのラインずっとなぞってたくなる」……

本心じゃなくたって、彼女の褒め言葉は私が私の好きなとこをしっかり認めてくれて、その度に私はまた自分を好きになれるし、彼女に心を寄せたくなる。

爪の色

最近彼女と会う時に私は必ずお気に入りのネイルポリッシュを指に乗せていくの。グリーンのグリッター系のネイルをして言った時にその人はは「セーラーネプチューンぽい」って言ったんですけど、実は私がそのネイルを買った理由がまさにそれで!セーラーネプチューン(海王みちる)は私たちの共通の推しなんだけど、なんかとっても嬉しかった。

この前会った時は、Paul & JOEのビーチグラスっていうターコイズブルーのネイルをしていったの。そのネイルも、海王みちるぽいなこの色、、って理由で買ったんだけど。

その人は私の爪を見て「ネイルかわい〜!いつもみちるさんの色だね」って。私の爪を見て迷いなく”みちるさんの色”と表現してくれるその人に、私はいつもこころがくすぐったくなる。私の爪を見て”みちるさん”と言ってくれる人は私の周りにはいない。

永遠じゃないから

私とその人の関係はものすごく儚いものだと思う。いつ会えるか、いつ会えなくなるか分からない。私が自分のセクシュアリティをまっすぐあかせる数少ない人。たとえその人の優しさにすがることがどれだけ滑稽で虚しい事だったとしても、私は彼女に出会えたことを感謝し続けると思います。そしてたぶん、温もりを知ってしまったことを後悔するかもしれません。そんなふうに私をメランコリー状態にする、素敵な女性の話でした。

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