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ねお
2020年1月7日 10:30
その夜…ベッドで2人は愛を確かめ合った後…。「いいのに…寒いから…」「あ、うん、大丈夫。」ドア越しにKiss。「じゃ…行ってくるね?」「うん…行ってらっしゃい」いつものように、小さくなってゆく彼の車を彼女は階段の下で見送った。…は~…独り、長距離を運転する彼が深い溜め息を吐く。─これで何度目になんだろ…─…はぁ…と、もう一度…。「幸せが逃げるから、溜め息吐かないのねっ?
2019年12月28日 22:39
彼は今夜遅くに埼玉へ発つ予定。職場まで送ってきてくれたその寂しそうな笑顔に、何だか後ろ髪を引かれる想い…。それを、─ありがと💗─のKissで何とか振り切って、彼女は“従業員通用口”と書かれたドアを潜[くぐ]った。「おっはよぉ」「あ、おはよ~」彼女から少し遅れて更衣室へ入ってきた同僚と挨拶を交わす。ロッカーの前に並んで早々、「どうしたの?腰…?あ~!昨日彼氏と頑張り過ぎたんで
2019年11月28日 22:31
「まだ…カレと逢ってんの……?」何故彼は、真相を知っているかのように核心を突いてくるのか…。彼は鋭い勘を更に研ぎ澄ませ、“鎌を掛けて”言っているだけなのか…。それにしては、いつも単なる偶然とは言い難いタイミング…。例えば…2人が愛し合った翌朝に目が覚めると、彼のTシャツの裾…お臍廻りの部分、それか彼の毛先に白い粉状の…カピカピ…がこびり付いている…みたいに─私のどっかに…夕べカ