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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿57

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第57回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。


@jrttkyjpn


録音 スペース

 2022年11月27日(日曜日)↓↓↓↓↓↓



12月18日(日曜日)17時~第2回、スペース


第56回から続く


危機から脱出していない派 vs. インフレは終わった派


・米11月CPI(米消費者物価指数):7.1%(前回7.7%)・コア6.0%(前回6.3%)
クリーブランド連銀予想:7.49% (コア・6.26%)
ブルームバーグのコンセンサス予想:7.3%

ブルームバーグのスティーブ・マシューズ氏がシェアしてくださいました。

ブルームバーグ、スティーブ・マシューズ氏~引用~
CPI、全体として予想より、良い数字。これで、今、2か月続けて、インフレについての良いニュース(それがトレンドのように見えます)を目にしたことになります。FRBは、勝利宣言の準備は、まだ、しないでしょうね。

ウォール街は現在2派に分かれていているようです。

・我々はまだ危機から脱出していない派 vs. ・インフレは過去のもの、終わった派

パウエルFRB議長は、(我々は、まだ危機から脱出していない派)でしょうね。

依然として堅調な労働市場(失業率3.7%)で、インフレ率が引き続き低下し続ける場合、ソフトランディングの可能性が高まってさえくるようですね」
~ブルームバーグ・スティーブ・マシューズ氏談引用終わり

FRB物価安定の目標や水準からは、まだ、程遠いことは十分に認識されている事であると思います。

2022年3月から利上げを始めてこの時3月に25ベーシス、5月~50ベーシス、6,7,9,11月~4会合連続で、それぞれ75ベーシス、そして、今回50ベーシス(予想)の利上げ。これらのインパクトは大きいですし、金利を引き上げ続けている局面ですから。これが、企業収益・利益、株価収益率PER)等に与えるインパクトも極めて大きいと考えています。前回第56回の寄稿、それ以前の寄稿でこれまで述べて参りました通りです。


ジェローム・パウエル

パウエル議長がどんなトーンで話をするか


注目点は、FOMC後の記者会見で、パウエル議長がどんなトーンで話をするかですね。11月30日にハッチンソンセンターで行ったスピーチの時のように、ハトっぽく聞こえるのか、それとも、それはあくまで解釈する側の市場の解釈であって。

今夏8月の終わり、ジャクソンホールで行った8分間のスピーチの時のように、パシッと言い切るのか。タカっぽく聞こえるのか。ハトっぽく聞こえようが、どうであろうが、50ベーシス利上げ12月にするんでしょうから(予想)。利上げ、金利引き上げを行っているわけで。それも50ベーシスポイント(予想)もの幅の利上げを。
(現時点ではたぶん(予想)ですが(笑)まだFOMC終わっていないので(笑))。

もちろん、今回のFOMCが終われば、ブラックアウト期間(FRBの関係者が金融政策に関して踏み込んだ発言をしてはいけない期間の事・FOMC(連邦公開市場委員会)が開催される前々週の土曜日からFOMC終了時まで)も終了するので、今後、ブレーナード副議長、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁、ウォラー理事、クリーブランド連銀のメスター総裁、セントルイス連銀のブラード総裁、サンフランシスコ連銀のデーリー総裁などなど、皆さんが、どんなトーンで、様々に語ってくれるのかですね。個人投資家さんはじめ、FRBウォッチャーの方々、元FRBのエコノミストの方々であり、元であり現職でありの、様々な運用機関、投資銀行の方々、皆さん、さらに手がかりを探そうとするでしょうし。僕も、もちろん注視しています。

それがポイントだからです。みんなそれに注目しているわけですから。僕個人にとっては、2023年のうんちゃら予想、かんちゃら展望とか、とか、そういうことではなくて、パウエル議長のFOMC後の記者会見これこそがポイントなんでしょ、今目の前にある、このアメリカの金融政策こそが。と僕は思っています。

マーケットがどう反応するのか


アメリカの金融政策、世界を動かしてさえいるわけで。その現場、今まさにそこに、目の前にある現実において、それをマーケットがどう解釈して、短、中、長期でどう反応して行くのか。FRBと市場との乖離であり、乖離の修正であり。過去に何度かこの寄稿でも述べさせて頂きました。

ある意味、ここに、みんな血道をあげる光景。今も昔も同じだなあ、変わらないなあ、と思う部分でもあります。かつて、ニューヨークの大ボスと2人で、人に会う予定があって、外にランチに行った日。たまたまFOMC2日目当日で。ランチが始まったのが遅かったのですが、とにかく、FRB議長が話し始める時間までにはランチを切り上げてオフィスに戻ろうと、いたって速足で。食べたばかりなのに、小走りになったりして。(笑)お互いにこんなノリで。FRB、議長のスピーチを解釈するためです。解釈です。

元FRBのエコノミスト達が、今週に入ってから、オンライン上でも、しきりに、様々に、コメントやご意見などを発しておられます。もちろん、FOMC、パウエル議長の記者会見などについてや、その他諸々、細か~い、それはもう、こまか~い数字の事なども多いのですが、中でひとつ、これは目を引くと以前からずっと思って来て、この寄稿でも以前に寄稿させて頂きました事~「高賃金が高インフレを先導しているという、(経済学上の)アカデミックなコンセンサスはない」「であるならば、なぜ、FRBは、こんなに賃金の下落にフォーカスしているのか」「労働者は過去の高インフレから恩恵を受けるべきではないのか?」この寄稿でも以前に述べましたが、ブラード総裁、パルエル議長も、「賃金がインフレをドライブしていると考えているわけではない」という、この議論については耳を傾け続けています。僕が注目している元FRBのエコノミストの方もこの議論の中心にいて。
ただ、まあ、聴いているだけです。僕の場合は、理由が何であるにせよ、それに対してマーケットがどう反応するのか、そちらのほうが、ほとんど全てですから。

大所高所からのFRBの政策云々に対してのご意見、ご助言、ご進言は、先日も申し上げましたが、FRB議長、副議長、理事、連銀総裁と直接お会いして、直接、フェース・トゥ・フェース(対面)で、意見を述べる事のできるアメリカのトップエコノミスト達やそういう立場に現実世界でいらっしゃる皆様にお任せ致します。(笑)。
僕は、それに対するマーケットの反応に集中する事にします。

FRBを見る目が厳しい事は事実です。それが、この2か月のCPIの数字で少し和らいでいるかもしれませんが(笑)。金融政策に対しての文句というのは、そういう、それ相当のお立場の方々が述べないとですね。個人で、文句ばかり述べてもなにも、意味がありませんから。(笑)

野球でも、The loudest boos come from the cheapest seats.“- Babe Ruth“
ベイ・ブルース。アメリカでよく使用されるクォートです。「一番うるさい大声のヤジ・ブーイングは、いつも常に、一番安い(値段)の席から聞こえてくる」
金融市場においてのこれはいけません。このような光景は、僕は、ウォール街で目にすることは、まず、ありませんでした。なかったです。
一般的に、どこの国でも、どの政策に対しても、やはりそれらの声が、世論になって行くことが大切ですよね。大きな世論となった時に、当局者でも政治家でも、どこの国でも、極めて敏感にならざるをえないわけですから。

FRBが米国民のために米議会から負託(ふたく)を受けて、執り行う金融政策に、散発的に、あ~でない、こう~でないと言ったところで、まあ、それはそれです。(笑)
市場がどう解釈して、どう反応するのか、どう反応して行くのか。今後まずは、FOMC後、パウエル議長の記者会見ですね。


ゴールドマン・サックス ヤン・ハチウス氏 Jan Hatzius

僕は、これまでも申し上げてきました通り、金利についての来年の前半のベースラインシナリオは、ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏らが予想するように、2月3月5月にそれぞれ25ベーシスポイントの利上げというシナリオに沿って、それを、ベースラインシナリオに置いています。それを、いかようにも、修正する必要が出てきた時は、修正しようと思いますが、現時点では、何も変わりありません。この部分よりも、むしろ、企業収益・利益、株価収益率PER)というところに、よりポイントを置いています。

前回の寄稿で述べましたイエレン財務長官のご発言、アメリカで多くのプロフェッショナル投資家が採っていると伝えられているソフトランディングのシナリオ(ブルームバーグ・スティーブ・マシューズ氏コメントから)、そう言ったコメントをおろそかにすることなく、しっかり頭に入れておいて、これまでこの寄稿や前回のスペースで述べさせて頂ておりますスタンス、目線を維持しています。

12月18日日曜日17時からのスペースでのアウトライヤーのパートでは、前半は、ウォール街の投資銀行のありようや仕組み、その中にいたマーケットものに直接携わる人達のそもそも論や実例、そして、プロフェッショナルの投資家と言われる人達など。ここから掘り下げて行って、オンライン上と現実の違いに触れ、実際のニューヨークトレーディング・フロアーにあったその雰囲気などもサクッとお伝えさせて頂きながら、全てニューヨークでの実体験と事実に即してお話させて頂き、後半はアメリカの株式市場、マーケットそのものについてのお話とさせて頂こうと思っております。皆さま、どうぞよろしくお願い致します。

ドットプロット日本時間の今日の午前中くらいまで訂正可能


ドットプロット=「金利予測分布図」「点で示された図表」
FOMC(米連邦公開市場委員会)終了後に公表される政策金利見通しの事です。
FOMC(米連邦公開市場委員会)参加者によるフェデラル・ファンドレート(政策金利)予測のドット(点)を分布したチャートで、その特徴として、点を時系列で結ぶと将来予想される政策金利の経路が線として浮かび上がる形のものです。

このドット(ドットとは点の事ですが、この場合は政策金利見通しの意味)はすでに先週金曜日の段階で提出されていますが、米時間13日の夜まで(日本時間の今日(12月14日)の午前中くらいまでのようなイメージですかね)であれば修正訂正可能という事です。これはもうあくまで僕個人の推測以外の何物でもありませんが、FOMC参加者によっては、修正する人もいるのかもしれませんね。(スマイル)

MAC10さんがシェアしてくださったツィートとチャートです。
S&P500のチャート上に、ブルーの文字で、Jackson Holeと、ジャクソンホールで8分間パシッと、パルエル議長がスピーチした時点が示されています。とにかく、パウエル議長の記者会見に注目しています。

第58回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
OUTLIERは素敵な商品です

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投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
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