サッカー指導歴7ヶ月目の大学生 #9

今回は久しぶりにU-10の試合に帯同しました。計6チーム参加のカップ戦で僕たちのチームは2チーム出場し、僕は片方のチームを任されました。
2チームは、いわゆるAチーム・Bチームの分け方で僕自身、非常に気合が入っていました。

・1試合目
スコア:1-1△
配置:3-3-1
1試合目はメインコーチは僕でした。対戦相手とは何度も対決をしたことがあり、強いチームであることはわかっていた為、まずは守備の意識を強めました。中央を締めること、同サイド圧縮といった守備の原則はある程度守れていたこともあって、失点を抑えることができました。
他方、攻撃時のポジショニングはまだまだ改善が必要です。LSBがボールを保持した時に、LSHはどこでボールを受けるべきか、右サイドも同様です。SBが張っている時にSHも張ってしまっていると、サイドにスペースがありません。この場合、中央にスペースが出来やすくなるので、CMFがもらうべきでした。自分たちのポジショニングによって相手がどう動くのか、それによって自分たちはどのようなボールの動かし方ができるのか、試合中に端的なワードでコーチングできるようにしていかなければならないと強く実感しました。

・2試合目
スコア:1-5●
配置:2-3-2
2試合目はメインコーチは僕ではなかったのですが、メンバー含め伝える内容はもう1人のコーチと相談しました。1試合目はゾーン3までボールを運ぶことができなかった為ほとんどシュートが打てなかったことから、この試合は、1試合目の守備の意識に加えて攻撃を仕掛けていこうというメッセージを強く伝えました。また、前線からのハイプレスでチームの士気を高めるという事も求めていました。その甲斐もあって、開始1分で高い位置でボールを奪取し得点する事ができました。
しかしながら、個の能力の高いチームであった為、1vs1で簡単にかわされてしまい得点されてしまうシーンが多かったです。特に、コーナーキックの時のマークのつき方が甘いが故に簡単に剥がされ短い時間で何点も決められてしまい、顔が下がり、士気が下がり、より失点に繋がってしまいました。
こうした時にどのようなコーチングをすれば良いのか、モチベーションを上げる声かけはもちろんのこと、どの意識を強めなければならないのか、今何をしなければならないのか、1試合目同様、端的な言葉で示す事ができるようにしなければならなかったと反省します。

・3試合目(3位決定戦)
スコア:0-3●
配置:2-3-2
3試合目のメインコーチも僕が務めました。1試合目、2試合目の結果、リーグ2位になる事ができた為、最後は1試合目・2試合目でずっと伝え続けてきた「自分たちが主役となってプレーをする」こと、具体的には攻撃の面では指示の声、パス&ムーブ、シュート、守備の面では、指示の声、プレス、プレスバック、シュートブロックなど、一人一人ができることをしっかりとしようということを一番伝えました。今回の大会は、気持ちの面で「自分たちに」負けているシーンがあまりにも多かったため、このように伝えました。
スコアは0-3ではあったものの、選手たちは一生懸命頑張ってくれていました。問題は、僕のコーチングです。1試合目と比べるとポジショニングのコーチングは出来ていたと感じるのですが、コーチングのタイミングが少しいつも遅いなと思います。次に起こり得る現象を常に予測しながら、先手先手でコーチングをしていかなければ選手たちは混乱するだけです。まだまだ改善と反省をしていかなければならないと改めて感じました。

試合中のコーチの役目は、選手たちがプレーしやすい環境を声で作ることにあると考えます。ハーフタイムも時間が限られているため、短い言葉で選手の心に響く言葉で必要なことをしっかりと伝える能力をまだまだ磨いていかなければなりません。

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