「75億分の1の物語」 〜山脇信也という人生〜 -SEASON5-

こんなにもうまくいかない人生に、本当に心の底から嫌気がさしていた。何か呪われてるんじゃないかと思う程だった。幸せな時間なんて掻き消してしまう程、苦しみが大きくて希望なんて１つも持てた事がなかった。

「ヤミ金」
借金が増えて返せなくなると両親はヤミ金に手を出す様になっていった。父の飲み代、母の買い物は全てクレジットカードやローンで、片っ端から滞納していたカード会社の借金をヤミ金から借りたお金で返した。それを返す為にまたカード会社で金を借り、雪だるま方式にみるみる膨れ上がっていった。

利息だけを返済し元金が減らず、借金の総額は当時の金額で2000万円を超えていた。