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プリンセスストーリーで小note ~漫画×ねね田×頻尿~



こんにちは。
頻尿のねね田です。

今回はプリンセスストーリーを別のものに置き換えてプリンセスストーリーの配役を作っていきたいと思います。

まずプリンセスストーリーについて。
つまりお姫様の物語です。お姫様のお話って、大体が「お姫様」「王子様」「悪役」(魔女etc.)と主に三役で構成されていますよね。
これを身近なもので置き換えてお話にしたいと思います。
では始め。




『邪魔をしないで』


駅から坂を上り、階段を上り、やっとのことで辿り着く、「集合住宅2DKオートロック無し城」。警備にはいささか心配の声が。
数々の扉には番号が。その一つを開き、短き廊下を歩くこと3歩ほど。

いました。
床に山積みにされてまだ読まれていない「漫画の山姫」

床に直に座るとははしたないですよ、姫。

「だって王子様が全然迎えに来てくれないんだもの」

漫画の山姫はふてくされているのか、積み重なった山の圧力なのか、頑なにページを閉じてしまっています。
折角購入した漫画も読まれなければ意味がありません。つまり漫画の山姫はこの城に幽閉されていたのです。

パタパタパタ。
足音が聞こえてきました。

「あ!王子が来たわ」
心なしか姫のカバーに光沢が見えます。

「はー、掃除終わった。漫画読も」

来ました。
読みたい漫画を購入はしていたが、忙しい仕事に追われ読む暇さえもなかったけど、最近ニートになり時間を手に入れ漫画を読めるようになった「ねね田王子」

「今日はどれ読もうかなー」
「早く救って下さいませニート!ではなく王子!」

「これにしよ」
王子は1冊手に取りこたつでゴロゴロしながら読み始めた。

「少しずつですが自由になっていきますわ!こころなしかページも軽くなっているよう」
自分の体が軽く感じていき、救われていく姫。
幽閉状態だった姫が徐々に解放されていく。その時。

「うー-~~~」
王子が体勢を変えて小さく唸る。
「またですのニート王子」

ねね田王子は漫画の山姫にそこらへんにあったしおり代わりのレシートを挟み、姫を床に置き、立ち上がり歩いて行った。

ジャーーーーーーーーーーー

トイレに行ったようだ。

「出ましたわね魔女」

姫を救おうとする王子を邪魔する「頻尿魔女」のお出ましだ。
ねね田王子が特に動かず、こたつでぼへーっとしている時に魔女は顔を出すのだ。

王子が手を洗い、トイレから戻ってくる。
「ふぅ、スッキリ」
「ニート!頻尿の魔女などに負けてどうするのですか!早く救ってくださいまし!」
最早王子と呼ばない姫。
しかし姫の叱咤も虚しく、小まめにトイレに行ってしまう頻尿ねね田王子。
中々漫画が進まない。いや、姫を救えない。
王子がまた水を一口飲む。

「ニート!その水分摂取がダメなのでは?」
「水分摂取はちゃんとしなきゃ体に悪いよ」

きっと老廃物が流れているのだ。
そう信じる、信じたいねね田。王子。

「全く、これじゃいつになったら全部読み終わって救われるんだか」
飽きれる姫。

「さっき一口飲んだからトイレ行きなされー」
魔女が頻尿へと誘う。

「進まないなー」
またトイレかと立ち上がる王子。


姫を救うのにはもう少し時間が必要のようだ。




平和なシンデレラストーリになりました。





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