眠たがり。の裏設定置き場

初めまして。眠たがり。と申します。 pixivにて、シチュエーション台本を投稿していま…

眠たがり。の裏設定置き場

初めまして。眠たがり。と申します。 pixivにて、シチュエーション台本を投稿しています。 こちらには、投稿したお話の裏設定を投稿していこうと思っています。 Twitterの方だと埋もれてしまうので…。 どうせなら見て頂きたいなぁと思うので、宜しければご覧下さいませ。

最近の記事

天才剣士とお転婆姫は

本編はこちら。 裏設定は以下になります。 この剣士の彼は幼い頃、城近くの森に読書をするにはちょうど良い場所を見つけます。 いつものように森へ立ち入り、本をのんびり読んでいたところ、話しかけられます。 真っ白なワンピースを来たその子は、屈託のない笑顔で彼へと問いかけました。 彼は、平民の出にしては随分上質な布を使った衣服だと心の中で思いますが、相手の出自に全く興味が湧かなかったので、特に態度を変えることも無く、自分の好きなことをします。 それ

    • 夏の香りは、癒しと共に。

      本編はこちら。 以下、裏設定になります。 話し手の彼は絶対に明かさないが、この川の守り神。パッと見普通の人であり、この川に訪れる人に危険がないように見守っている。ただ、多分次会った時にはボロが出そうなくらいには嘘をつくのが下手。そう遠くない未来できっと聞き手に見抜かれる。 聞き手がこの川が好き、ここがいいといった時に妙に照れていたのは、川の守り神である彼にとって川を褒められるということは、人間にとってみれば容姿や性格を褒められているようなもの。だから嬉

      • 落ちこぼれの召喚士は、独りを貫く人狼と。

        本編はこちら。 以下、裏設定になります。  この人狼は、小さい頃に人間と共に暮らしていた。森の中に幼くして捨てられていた人狼の彼を拾ってくれたのが、その人間だった。その人間は心優しく、人の言葉を話せぬ人狼の彼に沢山のことを教えてくれた。しかし、人狼は人間からしてみれば忌まわしき存在。人狼と共にいた人間は淘汰され、人の言葉を覚えきらないうちに、引き離されてしまう。  普通はそんなことをした人間を恨むはずだが、人狼の彼と共にいた人間は常々、誰かを恨み、憎んではならないと人狼に

        • シアワセなクウカン

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 この異形の彼は、ずっとあなたを見ていました。 彼が言うように彼は人間が好きで、特別あなたのことが大好きなのです。 だからこの世界へ、あなたを呼びました。 しかし彼の住む世界は、人間はかなり貴重な存在。 あなたが他の異形に見つかってしまえば、盗られてしまうことは自明の理。 だから彼は内に秘めるあなたへの重い愛を隠し、努めて優しく接し、異形の住むこの家に慣れてもらおうとするのです。 しかし人間にとっては見慣れぬ場所、異形…恐ろしい

        天才剣士とお転婆姫は

          古龍は、戒めを。あなたは、真っ直ぐな温もりを。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 この古龍の経験した過去は、とてもつらく、重いものです。 穏やかに友と暮らしていた頃は、近くの村の人間とも仲良く過ごし、友と一緒にその村の守り手として存在していました。 特に何か守る理由があった訳でもなく、ただただその村の人間も、その村も何だか好きだったのです。 だから2対の龍は度々人間の姿となり、村の人間もまたその龍達が好きで、お互いに思いやり仲良く過ごします。 そんなある日、邪な考えを持つ人間が現れます。 それは、龍の力を奪

          古龍は、戒めを。あなたは、真っ直ぐな温もりを。

          住みたくない部屋No.1は、安らかな静けさを。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 あなたの耳に度々聞こえていた「声」は、あの幽霊の彼を唆す声でした。 それは、幽霊としてこの世に留まり続けてしまった期間が長すぎたから。 どんなに心優しき幽霊でも、黒く染ってしまった闇に魅入られてしまう。闇は、仲間を増やそうとする。 幽霊であれど眩く見える彼に、闇は引き寄せられていきました。 それらは姿を現そうとはせず、ゆっくりと…確実に彼の意識を乗っ取っていくのです。 そして、それは彼だけではありません。 彼のような存在が見える

          住みたくない部屋No.1は、安らかな静けさを。

          無能な魔法使いは、多分優しい。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 魔法使いの彼は、本当に魔法が使えません。 使えたとしても、普段他の魔法使いが使えるような魔法を使った時に、持続性なく魔力が消失してしまう…という状況でした。 彼は「魔力は膨大にあるんだけどな…」と言いますが、それを扱いきれないのか、何かの力が働いているのかそれは彼には分かりません。 魔法具を扱うあなたは、それなりに魔法に詳しいと考えています。確かに彼から感じる魔力量は多く「なぜ魔法が使えないんだろう」という純粋な疑問があります。

          無能な魔法使いは、多分優しい。

          このアパートの一室は、住みたくない部屋No.1のはずでした。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 幽霊の彼が言う通り、この部屋は彼のおかげ(せい?)で「住みたくない部屋No.1」と化しています。 サイトに書かれているのは、電気が勝手に点く・消える、物が動いている…というド定番なポルターガイストから、金縛りにあったというものや大きな物音の後に「…痛い……」という声が聞こえるものでした。 前半のようなポルターガイストは確かにこの彼が故意に起こして驚かしているものではありますが、後半のものに関しては、寝相の悪い彼がたまたまその時の

          このアパートの一室は、住みたくない部屋No.1のはずでした。

          耳かき棒は、君をずっと癒したかった

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 この耳かき棒は、耳かき棒を手作りで作るお店であなたが買った一点物です。 梵天のあるスタンダードの耳かき棒より、可愛いチャームのついている耳かき棒が妙に気に入り、お迎えすることになりました。 あなたが購入した店は、老舗の店。 耳かき棒以外の手作り品も売っていて、どれも職人の魂がこもっています。 故に、稀に存在するのです。その込められた想いが、自我として芽生え始める場合が。 あなたが迎え入れたのは、そんな魂が目覚めてしまった一点物だっ

          耳かき棒は、君をずっと癒したかった

          粗雑な物言いの王様は、不器用な優しさを君に。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 公務にて威厳を保たねばならず、臣下を叱責することもあるが、本当は優しい性格であるのに誤解されがち。 上に立つ者は基本そうなってしまうが、王自身はもっと仲良くわいわいと話したい。 前回あなたを癒した王の臣下は、王と割と仲が良い。 それこそ軽口を言う仲だったりする。 とまぁ、中々に人間味溢れる王なので、あなたの生い立ちを聞いて、かなり気にかけていた。この国からしてみれば敵国だった人間がいきなり来たとなれば、騒ぐ兵士もいるだろう。だか

          粗雑な物言いの王様は、不器用な優しさを君に。

          心優しき召喚士は、癒しを司る召喚獣の想いだけに鈍い。

          以下、裏設定になります。 召喚獣であるあなたは、召喚士の彼のことが大好き。召喚士とはいえ、魔法も極めているため、単純に強い。強いところに惹かれただけではなく、彼の内にあるものは、やさしさ。 彼のうちにあるやさしさは、あなたにとってあたたかな光のように感じるのだ。 召喚士は、召喚獣を従える時、力を示さなければならない。召喚獣によって力を示す方法は異なるが、あなたが求める力を示す方法は、「私に勝ったら力を貸す」というものだった。 しかし、いざ勝負…という場面になったとき、彼は

          心優しき召喚士は、癒しを司る召喚獣の想いだけに鈍い。

          あなたを食べるつもりの植物の魔物は、あなたに愛を教わりたい

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 聞き手である幼い頃のあなたは、「あの森へは行ってはいけない」と言われているにも関わらず、森へと足を踏み入れます。 案の定、幼いあなたとこの魔物の彼は鉢合わせてしまう事となるのです。 魔物の彼は、人間が主な栄養源。子供も、彼にとっては嗜好品のようなもの。食べない理由などありませんでした。 しかし、結果彼は食べずに約束だけ交わします。 「大きくなったら、また僕に会いにおいで。そして、僕の糧となって」 と。 魔物の彼はその時、自分の行

          あなたを食べるつもりの植物の魔物は、あなたに愛を教わりたい

          この場所と、心許せる君と。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 本が好きなあなたは、あまり人の多いところが得意では無い。本を読む事や、集める事も好きなあなただったが、そろそろ自宅の本棚はもう決壊寸前だ。 だから、人は多いが本も沢山ある図書館へ赴くのだが、やはり人の多さに躊躇する。 しかし、あまり人のこない…本を読むには最適な場所を見つけ、そこに通いつめることとなる。 この図書館には、勉強をしによく赴くのが彼だ。 無音の部屋でこつこつと勉強するのが苦手で、それなりに人の気配があった方が集中出来

          この場所と、心許せる君と。

          調香師の彼は、君の香を。

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 調香師の彼は、聞き手であるあなたに一目惚れだった。 しかし、彼は感情を出すのが苦手であり、香水の評判は良いのだが、客に怖がられている。 そんな性格を持った彼は、あなたに対しても等しくぶっきらぼうにしていた。 しかし、あなたが怖気付くことも無く話しかけてくれるので、彼は次第に感情をあなただけに出せるようになる。 そんな交流がしばらく続き、彼はたまにあなたを晩御飯に誘うようになる。 いつかの日も晩御飯に誘ったのだが、店の片付けが終わ

          調香師の彼は、君の香を。

          画面の向こうの君と、これからも

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 画面の向こうの彼は、あなたとの初めての逢瀬がとっても楽しかったようです。 あなたを元の世界に戻してから、彼はひとつ考えたことがありました。それは、あなたが好きな時にこちらの世界に来られるようにする方法です。 とは言え、あなたから見た彼の世界はゲームであっても、彼にとっては本物の世界。あなたがゲームの世界に入った時、全ての存在は本物となり得ます。 …それは、ゲームに出てくるモンスターも、あなたに攻撃できるようになってしまうということ

          画面の向こうの君と、これからも

          祠を直しに来たあなたに、木霊くんは感謝しているようです

          本編はこちら。 以下、裏設定になります。 この自然豊かな場所に来る人間は、あまり自然を大事にしない人間が多く、木霊の彼は良い印象を抱いていませんでした。 だから人間が来て、祠やらその場所に悪さをしようものなら、人間が怖いと思う存在に化けて、脅かして追い返していたのです。 「そんなことすると、心霊すぽっとって…言われちゃうよ…?」 心配そうに助言をしてくれる狐の彼がいました。 たまにここへ来る、木霊の彼のお友達です。 この狐の彼から聞く話の中に、人間のお友達がいるという

          祠を直しに来たあなたに、木霊くんは感謝しているようです