住みたくない部屋No.1は、安らかな静けさを。

本編はこちら。


以下、裏設定になります。


あなたの耳に度々聞こえていた「声」は、あの幽霊の彼を唆す声でした。
それは、幽霊としてこの世に留まり続けてしまった期間が長すぎたから。
どんなに心優しき幽霊でも、黒く染ってしまった闇に魅入られてしまう。闇は、仲間を増やそうとする。
幽霊であれど眩く見える彼に、闇は引き寄せられていきました。
それらは姿を現そうとはせず、ゆっくりと…確実に彼の意識を乗っ取っていくのです。

そして、それは彼だけではありません。
彼のような存在が見えるあなたもまた、闇は仲間にしたいのです。
彼を操り、あなたを「こちら側」へと誘惑する…。
しかしあなたは、彼がこの家の何に拘っているか、それを調べて早く解放しようとします。
それは、時間がなかったから。闇が、彼を引き寄せる怨念が強まってしまったから。
優しい彼が優しいままであるよう、あなたは奮闘します。
結果、彼の拘りは解かれ、心安らかに眠りにつくこととなりました。

あなたに聞こえていた声は、常にあなたを見ている。
切欠があれば、闇は、すぐそばに。

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